ふと振り返ってみると3か月以上もこのブログを更新していなかったことに気が付いた。季節は初夏から晩夏あるいは初秋へと進んでいる。今は北海道の家にいるのだが、もう朝夕には肌寒さを感じる。それに日の暮れるのがこの頃急に早くなったように思われる。
この間に、父が他界し、50年来の友人も亡くなった。見るもの、感じるものすべてが故人と結びついて息苦しさを覚える。もはやこの世にはいない、二度と会うこともできない喪失感というのは日常のささやかな事が故人の思い出と重なることでその深さが一層増すもののようだ。落ち葉が目につくようになった庭にでてみると、それでもかすかに花や木々の香りが漂ってくる。
色もかもむかしのこさににほえども うゑけん人のかげぞこひしき(紀貫之)