イラク全土でのテロがますます激しさを増している。土曜日のラマダン明けの休日で、すくなくとも61人が自動車に仕掛けられた爆弾により死亡、7月の死亡者は1057人と、2008年以来最悪の数字となった。爆発の多くはシーアは住民の居住地区で発生した、スンニ派のアルカイダによる犯行。米国はこれらの犯行が現在はシリアに潜伏しているとみられるアルカイダのイラク支部主導者Abu Bakr al-Baghdadiによるものとし、同人に関する情報提供に対し、アルカイダの首謀者たるザワヒリに次ぐ1000万ドルの褒賞金をかけている。
宗教対立が殺戮を繰り返すこの構造に変化はなく米国も撤退した今、もはや国内の治安は乱れきっている。フセイン独裁の崩壊がイラクに安全と安心をなんらもたらさなかったということは明らか。大量破壊兵器を口実にイラク戦争を主導した米英、さらには国連の責任はどこへ行ったのか。
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