昨日、フィンランドのArabiaのことを書いていたら、今年がシベリウス生誕150年にあたることに気が付いた。たぶんフィンランドではこれを記念して多くの行事が行われるのだろう。ロシアとスエーデンの狭間で翻弄されてきたフィンランドにとってシベリウスは独立運動を精神的に支えたまさに国民的英雄といってもよい存在。フィンランドに行くようになったのは1980年代初めだったが、そのころはまだ政治的にも経済的にもソ連の影響下にあり、経済は沈滞し国民のアルコール中毒が大きな問題になっていた。その後、ソ連の崩壊とそれに伴う一時的な経済・金融危機を乗り越えて、今やユーロ圏の中では比較的順調な方ということでまさに今昔の感を強くする。真冬にヘルシンキに出張したとき、夜中に地鳴りのような音がして翌朝、ホテルのフロントに聞いてみたら、ヘルシンキ港が凍結しないように砕氷船が夜中じゅう港内を移動しているのだと教えられた。その日は頭が割れるような痛みを感じる寒さだったので港の市場でミンクの毛皮でできた帽子を買った。日本に戻ってからはこれをかぶる機会もないのであまり傷んではいないと思う。
当時空港の免税店で買ったフィンランドを代表するウオッカ、Finlandia.アルコール度50%は確かに高い。こんな強い酒を飲んでいたら体に悪いだろう。買ってから20年以上、少しづつ蒸発しているのだろうか、まだ開栓していないのに少し減ってしまったように思える。
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