この季節にしては穏やかで気持ちの良い午後に散歩に出てみた。そろそろ公園燈が点くころで、子供たちがまだサッカーに興じている。駐車場はこの時間比較的空いているいるので、中学生か高校生か、けたたましい音を立てながらスケートボードの練習に余念がない。硬い木とコンクリートか石がぶつかり合う甲高い音は人によってはかなり不快に感じるだろう。スポーツとも言えないあの遊びが子供たちを引きつけるのは、そこに何かファッションのようなものを嗅ぎつけるからか。もっとも、東京オリンピックの種目に追加されてスポーツとしての市民権を得たようだが・・・、
そういえば、野球帽のような帽子を前後逆にかぶり、時にはラップ音楽を流しながら数人がたむろしてるのは、都会の退廃の一端をうかがわせるようで万国共通だと言える。ニューヨーク駐在中、家の傍にノーベル平和賞を受賞したダグ・ハマーショルド国連事務総長の名を冠した小さな公園(Dag Hammarskjöld Plaza)があったのだが、そこでも階段の手すりを滑り落ちる練習をするスケートボードを持った、まさに同じような格好の少年がいたことを思い出した。もう20年ほど前のことだ。と言うことはこの遊びは息の長いものなのだろう。
この公園の南端に、キャサリーン・ヘップバーンの庭がある。アカデミー賞主演女優賞を4回受賞(史上最多)した彼女が生前この近くに住んでいたらしい。ときどきここにあるカフェで暑い夏の日をよけながらぼんやりと人が行き来するのを見ていた。国連本部に近いこの公園は様々なデモの出発点となっていて騒がしいこともあったが、今はコロナのせいで静かになっているに違いない。
奥に見えるのがカフェ
キャサリーン・ヘップバーンの庭
秋の雨の日
(ニューヨーク市HPから)
コメントありがとうございます。
摩天楼の中のオアシスのような公園、そして、お伽噺に出てくるようなキャサリーン・ヘップバーンの庭が.
ここがニューヨークであることを忘れさせてくれます。
多分今日あたりは新大統領誕生で人が集まっているのではないかと思います。