佐倉市議会はしおか協美
市政にキョウミ
 



今日は、佐倉市社会福祉協議会主催のボランティアセンター開設訓練に参加。(後日報告させて頂きます)

午後は、お墓参り。帰宅後は、明日の最終日の準備をしています。


このような中、ブログに質問が入りましたので、以下の通り返信させて頂きます。

空き家でネコが子猫をたくさん産んで困っている件はどうなったのか?

→空き家でネコが子猫をたくさん産んで困った事例は、地域の有志48軒から集めた寄附金5万9,000円と

千葉県獣医師協会助成金で6匹の猫と母猫の不妊去勢手術をし、

不足分は有志で出し合い、残りの4匹は里親を見つけたそうです。

この手術の費用のほかにワクチン接種代金や捕獲時の餌等も含まれています。

参考

平成25年2月議会橋岡協美 議事録

◆6番(橋岡協美) 2030年には、空き家が現在の2倍になるという試算もあります。空き家の問題の一つに飼い主のいない猫が居ついて、子猫をたくさん産んで困っている事例を佐倉市内でも聞くようになりました。猫による苦情には、ふんや尿をされて臭い、鳴き声がうるさい、生ごみが荒らされる、車に傷をつけられる、アレルギーを持っていて困っている、野良猫に餌を上げたら近所から苦情が来た、餌を上げるのをやめさせたい。住民同士の対立に発展するケースもあり、佐倉市としてはどのような対処をしているかお伺いいたします。また、公園や市保有施設における対策はありますでしょうか。

○議長 環境部長。

◎環境部長(渡辺尚明) お答えいたします。
 猫による苦情に関しましては、状況に応じて保健所等の関係機関と連携しながら対応しております。具体的には、餌やりを行っている方に対して自分の敷地内で餌を与え、周辺にされたふん尿の掃除を行うことや猫に不妊去勢手術を受けさせるなど、周辺住民に迷惑をかけず、自分の飼い猫と同様に責任を持つよう指導しております。なお、公園におきましては、幾つかのグループが猫に餌を与えていることを確認しております。餌の腐敗による悪臭や不衛生な状態となることから、行為者へは餌の放置は公園利用者の迷惑になりますので、やめてくださいという内容の看板を立てるとともに、これらのグループにも指導してまいります。その他の市の施設につきましては、現在のところ餌やりの問題が起きているという報告は受けてございません。
 以上でございます。

○議長 橋岡協美議員。

◆6番(橋岡協美) 平成22年度に殺処分された犬、猫の合計数は、全国で犬5万3,473頭、猫16万134頭、合計で21万3,607頭、そのうち飼い主からの引き取り数、すなわち飼い主による飼育放棄は30%に上っています。すなわち、犬、猫ともに3割近くが飼い主の無責任さの代償として殺処分されているというのが現状なのです。動物愛護精神の育成のため、佐世保市の小学校では猫と人の共生をテーマにしたスライドを上映し、命の大切さや動物愛護の精神を広めているところもあります。市内の小中学校で飼育している小動物や地域の小動物を通じて、命の大切さを学ぶ状況についてお伺いいたします。

○議長 教育長。

◎教育長(葛西広子) お答えいたします。
 市内小学校、幼稚園、全ての園と学校で小動物を飼育しております。内訳は、ウサギなどの哺乳類が17校、鶏などの鳥類が8校、亀などの爬虫類が9校、メダカなどの魚類が14校となっております。中学校でも7校で亀や魚類等の小動物を飼育しております。具体的に学ぶ場面では、小学校の生活科でウサギやバッタなどの身近な生き物の世話を通して生き物は生命を持っていることや成長していることを学びます。授業の中で子供たちは、ウサギを実際に抱きかかえることにより体温の温かさを実感し、驚きの声を上げます。また、小学校の理科ではモンシロチョウやカブトムシ、メダカ等の動物を継続観察し、動物の生命の誕生や成長について学習する中で、生命のとうとさを知り、生命あるものを大切にする心が育まれてきます。加えて小学校においては、北総地区獣医師会との連携による特別授業を実施し、飼育環境の整備や飼育方法、動物がかかりやすい病気等についての専門的な指導を受けている学校もあり、命の大切さを学ぶよい機会となっております。そのほか小中学校の道徳では、生命に対する畏敬の念を養うことを狙いとした授業を行っており、学校で飼育している小動物や地域の小動物を取り上げることもあります。このように多くの学校で小動物を飼育しており、係や委員会活動はもちろん学校教育活動のさまざまな場面で動物愛護の精神や命の大切さについて学ぶ機会がございます。
 以上でございます。

○議長 橋岡協美議員。

◆6番(橋岡協美) さまざまな形で行っていると思うのですが、船橋市のホームページには船橋市こどもホームページが独立してあり、犬、猫を飼うときに守ってほしいことというのが掲載されています。子供たちが命の大切さを学ぶ方法はさまざまあると思いますが、現在行われている道徳や生活科で学習している命の大切さを学ぶ学習の中にペットは最後まで責任を持って飼うことや飼い主のいない猫にむやみに餌を上げることが野良猫をふやし、結果、その命を無駄にしてしまうことを盛り込めるように検討してほしいと思います。この問題の根源は、犬や猫を捨てた人がいることです。捨てる人がいる限り飼い主のいない猫は減りません。動物の愛護及び管理に関する法律、動物愛護管理法の第44条に「愛護動物を遺棄した者は、五十万円以下の罰金に処する」とあります。つまり捨て猫は犯罪なのです。不妊手術を施さないまま、放し飼いにされている飼い猫もいます。その一方で、動物を所管する県の機関である千葉県動物愛護センターや保健所でも猫の捕獲を行うことができません。飼い主への室内飼育や不妊手術の普及啓発も同時に行っていただきたいと思いますが、不妊手術に対する助成等についての取り組みについてお伺いいたします。

○議長 環境部長。

◎環境部長(渡辺尚明) お答えいたします。
 当市では、不妊去勢手術の助成制度はございませんが、千葉県獣医師会及び千葉県動物保護管理協会が不妊去勢手術費用の一部を助成しております。この助成につきましては、毎年9月の動物愛護週間にあわせて行っている事業であり、市といたしましてこの時期に合わせて「こうほう佐倉」や市のホームページにより市民にご案内をいたしております。
 以上でございます。

○議長 橋岡協美議員。

◆6番(橋岡協美) いろんなことにおいて広報していくというのが全て「こうほう佐倉」、ホームページでということなのですが、ぜひ職員の皆様も事に触れてご自分の口で説明してあげる機会を捉えていただきたいと思います。
 地域で野良猫対策に取り組んだ、上座のある地域なのですけれども、地域の有志48軒から集めた寄附金5万9,000円と先ほど説明がありました千葉県獣医師協会助成金で6匹の猫と母猫の不妊去勢手術をし、不足分は有志で出し合った事例がありました。残りの4匹は里親を見つけたそうですが、この手術の費用のほかにワクチン接種代金や捕獲時の餌等も含まれています。捕まえるためには、餌を一旦上げながら、なれさせて捕まえなければいけないという作業があるのです。先ほど公園で餌を上げているグループがいるということでしたが、餌やりには2種類ある。むやみやたらと餌を上げている、猫かわいがりの場合と、不妊去勢手術をするためにいっとき餌を上げて捕獲するということ、2種類あるということなのですけれども、篤志家たちの温情だけに頼っていては飼い主のいない猫の数は減りませんので、佐倉市としての対応を打ち出してほしいと思います。猫は多くていっときに6匹ぐらい子猫を産みます。年に2回産みますと、単純計算すると1年で72匹になってしまいます。野放しにすることがどれだけ野良猫をふやすことになるかということを考えていただきたいと思います。
 地域住民と飼い主のいない猫との共生を目指し、将来的には飼い主のいない猫を減らす地域猫と呼ばれる活動がありますが、行政としてどのようにお考えでしょうか。地域猫活動は、トラップ、捕獲する、ニューター、不妊去勢手術を施して、リターン、もとの場所に返す、TNRの活動をしています。野良猫を駆除しても数を減らすことはできません。かつてアメリカで野良猫がふえて困ると片っ端から捕まえて処分をしてしまいました。しかしながら、処分をしても猫が減るのはほんの少しの間で、隣接地から吸い込まれるように猫が移動してくる。バキューム効果であっという間にふえ、数の抑制には全く効果がなかったそうです。去勢しても縄張り意識は残るので、外部から新しい猫は入ってきません。不妊去勢手術を施すことでふえることもなく、けんかによる鳴き声のうるささもなくなり、穏やかに共存し、いずれ天寿を全うしていなくなるのです。餌をやる場所と時間を決め、食べ終わったらすぐ片づけ、猫用のトイレを設置してきれいに保ち、手懐けてやっと捕獲して動物病院に連れていきますが、中には手懐けるのに4年もかかった猫もいたそうです。また、この去勢、避妊の手術に獣医師さんはこういった地域の活動で手術する場合は割り引いてくださるというか、そういった協力してくださっている病院もあります。既に市内でもこのような地域猫活動を自前でやっている方も多くいます。中には、物心ともに本当にウン百万使っている方もいらっしゃいます。行政としてどのような連携をとっていますでしょうか。

○議長 環境部長。

◎環境部長(渡辺尚明) お答えいたします。
 飼い主のいない猫に関する問題は、全国的なものとなっております。当市でも飼い主のいない猫が自宅の庭にふん尿をしていった、物置の中で子猫を産んでしまったなどの相談が寄せられているところです。このような問題に対する解決策の一つとして、飼い主のいない猫を適正管理する地域猫活動がございます。地域猫活動を行い、飼い主のいない猫を減らすには、長い時間がかかります。その地域の住民の理解と協力、何よりも活動の継続により効果が出るものと理解いたしております。市民の方から地域猫活動を行いたいとのご相談を受けた場合は、保健所等と連携しながら、市民に対して助言をしてまいりたいと存じます。
 以上でございます。

○議長 橋岡協美議員。

◆6番(橋岡協美) 飼い犬のふんをそのまま片づけないでいるということもよく聞きますけれども、井野地区のある自治会では防犯カメラを設置し、これは犯罪に対する防犯カメラではなく、そういったペットのふんに対する防犯カメラを設置して、そういった始末の悪い飼い主さんに対して注意喚起をしたというところもありますので、住民としても努力をしていますので、行政としてもどういった仕組みをしていけばよろしいのかということをちょっと考えていただきたいと思います。
 佐倉市のホームページには、ペットのふん尿の後始末について、狂犬病の予防注射について、愛犬、愛猫のマイクロチップ、ペットのための防災用品についてほかが掲載されていますが、飼い主のいない猫については特に記載されていません。また、「こうほう佐倉」でもペット飼うマナーについて述べるにとどまり、飼い主のいない猫については特に記載されていません。近隣では、市川市のホームページでは飼い主のいない猫という項目があり、餌やりについてや猫の繁殖力の強さ、猫の捕獲や処分ができないこと、不妊去勢手術について掲載されています。飼い主のいない猫、いわゆる野良猫にむやみに餌や水を与えたまま片づけないことは、周囲の環境に悪影響を与えることになり、ご近所トラブルの原因となりがちであること、餌を与えてかわいがるなら、ふえないように動物病院で不妊去勢手術を受けさせることが重要であることが記載されています。佐倉市でもホームページや「こうほう佐倉」を通じてペットを飼うマナーの向上や飼い主のいない猫を減らすための注意事項を記載すべきと考えますが、いかがでしょうか。

○議長 環境部長。

◎環境部長(渡辺尚明) お答えいたします。
 市といたしましては、これまでも自治会回覧や「こうほう佐倉」、ホームページ及びケーブルテレビを活用し、ペットの飼い方やマナー向上についての啓発を行ってまいりました。今後は、より充実した内容で記事を作成し、ペットや飼い主のいない猫等に対する市民意識の向上に努めてまいります。
 以上でございます。

○議長 橋岡協美議員。

◆6番(橋岡協美) この項目のところのホームページをぜひ一度見てほしいのですけれども、全部項目が出て、PDFというか、要するに飛んでいって、その先にチラシが1枚ぺろっと出ていくような状況ですので、ぜひともわかりやすいホームページにしていただきたいと思います。
 次に、平成23年度の交通事故による動物死体の市の回収状況は全体で440件、その内訳は平日で351件、犬が25件で猫が326件、休日は89件と伺いました。事故に遭う確率は圧倒的に猫が多いことがわかりますし、事故に遭った猫を道路沿線の方がお墓をつくって弔ってくださった件数を除いても件数がこんなにあるということです。飼い主のいない猫を減らすことでこの動物死体回収業務が減り、また衛生環境を守ることができるのではありませんでしょうか。この引き取り時の警察、その他との連携はどのようになっていますか。昨年雷の音に驚いて飼い犬が自宅から逃げ、残念なことに車にひかれてしまった犬をその事故を知らずに3カ月間捜し回っていた飼い主さんがいらっしゃいましたが、事故で鑑札がとれてしまうこともありますので、市と警察、動物愛護組合、保健所との連携についてお伺いいたします。

○議長 環境部長。

◎環境部長(渡辺尚明) お答えいたします。
 佐倉市内での動物死体の回収は、市が回収するほかに警察官による回収も行っております。交番等に届けられたものや警察官により回収されたものは市が引き取り、鑑札や首輪から連絡先が判明した場合は市から飼い主に連絡をしております。しかし、鑑札や首輪がなく、連絡先がわからない死体につきましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第2条第1項において廃棄物として扱うことになり、市職員により佐倉市、酒々井町清掃組合に搬入しております。なお、飼い主不明の犬が保護された場合には、千葉県動物愛護センター、保健所と情報を共有するように努めております。
 以上でございます。

○議長  橋岡協美議員。

◆6番(橋岡協美) 今議会初日にありました市長の所信表明の選ばれるまちの基礎的な条件として、快適に、安全に、安心して暮らせるという点が挙げられていました。独居高齢者のみの世帯がふえる中、犬や猫を家族の一員としての思いを強くしている方がふえている反面、動物が苦手な方もいる現状を踏まえ、ペットによって困る人もいなく、ペットも安心して暮らすことができるペットと地域住民の共生を目指すための佐倉市の取り組みを示していただけるよう要望いたします。
 選ばれるまちづくりということで、私はユーカリが丘に住んでおりますので、土曜、日曜になりますと佐倉市、ユーカリが丘に住んでみたいという方がよくお見えになっています。その方々にお話を伺いますと、事前に佐倉市のホームページをよくよくごらんになっています。その上で物件を見る以上に、やはりまちです。まちに例えば犬のふんとか猫のふんがあったらば、やはりちょっとぞっとすると思います。都内のある区では、下を向いて歩かないと危ない。要するに踏んでしまうということです。そういった市、そういったところもある。普通の子育てをしていく、子供たち、家族をふやすと先ほども市長がおっしゃっていましたけれども、そういった家族が安心して遊んで暮らしていきたいと思うときに、ふんやごみが落ちているまちを選ばないと思います。今回犬や猫のことを中心に申し上げましたが、行政ができることには限界があるのは十分わかっています。17万いる市民の全体のマナーを向上することを仕組みづくりとしてやっていただきたいという思いで質問をいたしましたので、ぜひよろしくお願いいたします。



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