ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

絹産業遺産群を巡る 〔1〕

2014-10-07 07:53:42 | 旅行・秘湯・巡礼 
一昨年に、群馬の「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録された。
富岡製糸場と、相互連携にある田島弥平旧宅と高山社跡と荒船風穴である。
この登録4資産のほかにも、絹産業の遺産は群馬県と埼玉県に数多くある。
そこで、我が家から遠くはないそれらの遺産群を見学して回ることにした。
一回目は、自宅に近い館林市にある「旧上毛モスリン事務所」から始まった。
館林城跡に設立された旧織物会社事務所で、明治後期の洋風建物になる。
内には、館林に縁ある美智子皇后の祖父が使用した馬車も展示してあった。

館林から下道を走り、桐生駅に近い 旧模範工場桐生撚糸事務所を訪ねた。
撚糸(ネンシ)とは、絹糸を作る加工工程の一つで 糸を撚る(よる)ことと云う。
次に「金善ビル」へ、金善織物会社が大正時代建てた鉄筋コンクリート建築。
続いて市の北東部にある「旧金谷レース工業」、そこは桐生名物の ノコギリ
屋根の美しい 赤レンガ造り建物で、今はパン工房とそのお店になっている。
その隣にある和風旧宅で、桑の葉を擦り込んだ「ヘギそば」の昼食をとった。

食事後は赤城山の南麓を西に向かったが、そこは養蚕業が盛んだった地域。
そして前橋市域に入り、大室公園の保存されている「旧関根家住宅」を見学。
繭(まゆ)を作る「かいこ」を飼うため、明かり窓を持つ茅葺屋根が特徴である。
土間や間取りなど、似ている昔の我が家を懐かしく想いつつ 帰路についた。
『絹で栄えた街名は、桐生でなく 桑生か絹生でもいい』 と、ひげ爺の独り言。
桐生で食べた桑葉入りのお蕎麦で、私のお腹は桑腹で「くわはら/くわばら」。
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