ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

郷土歴史ロマン散歩 –1

2015-03-10 09:21:34 | 食楽・年金ライフ 
私は読書家とは云えないが、歴史ものが大好きで 時代小説をよく読んできた。
それも 「頼朝」を読むと「義経」も読むなど、同じ時代の異なる本を複数読んだ。
所詮は小説なのだが、複数作品を読むことで何か真実を知り得た気分になる。
また、若い頃に読んだ長編時代小説を 何年か後に読み直すこともやってきた。
貧乏人の苦肉の策と云え、今は 吉川英二の「私本太平記」を読み直している。
それは足利尊氏を主役に、鎌倉末期から足利時代に到る激動期を語っている。

太平記に出てくる 足利の功臣「一色氏」、幸手市に一色氏に関る神社がある。
幸手駅近くの小さな「一色稲荷神社」で、一枚の説明板が 由来を伝えている。
三河一色村の領主一色氏が、足利幕府の設立前に幸手に領地を得たと云う。
その後も、古河公方の忠臣として館を構え 徳川初期まで城館も存在していた。
しかし国替で去った後、幸手は宿場町に姿を変えて地形的跡は残っていない。
すると腹時計は昼で、なじみの「和処すずや」さんで「御膳料理」をいただいた。

少し車で走った 隣の久喜市には、古河公方「足利政氏」が隠棲した寺がある。
永正年間(1510) 同族の内紛に敗れた政氏が、古河からこの地に隠居した館。
そののち寺に改めた臨済宗永安山「甘棠院」で、足利家の紋(二両びき)を寺章
に用い 政氏の墓石もあり、周囲には館であった遺構の空堀も残っている。
近くには、江戸前半期までの「久喜藩米津氏 」陣屋跡と伝わる御陣山もある。
読んだ小説でも年月を経ると、記憶が曖昧だから 二度読みしてもハマルのだ。
本棚には内容を忘れかけた小説が多くあり、わざわざ新書を買う銭も・・・ない。
『健忘症に金欠症、お陰様で 本は読み直しが丁度いい 』 と、ひげ爺の独り言。
ひげ爺流儀で云うと、太平記の次に読むのは 新田次郎の「新田義貞」 になる。
コメント
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