ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

渡良瀬遊水地なう 〔野焼〕

2015-03-24 08:31:11 | 地域活動・つながり
3月22日は、渡良瀬遊水地の風物詩とも云える 「ヨシ焼き」の実施日だった。
その日の空模様は、見通しがやや良くないものの 無風快晴の好天になった。
ひげ爺は8時半に、「道の駅」の従業員用駐車場に駐車して堤防に上がった。
すると、予定どおり点火されて 広い遊水地のあちこちから煙が上がり始めた。
堤防上を 1キロほど北に歩いた所で、炎を上げて燃えるヨシ原を 間近で見た。
その頃には、立派なカメラを持った多くの写真愛好者が並ぶようになっていた。

 国交省と自治体で組織した「渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会」の広報紙には・
本州最大のヨシ原を持つ 渡良瀬遊水地は、絶滅危惧種を含む 多くの貴重な
植物が観察され、自然を愛する人たちとの共生で 生態系が保たれています。
「ヨシ焼き」はラムサール条約湿地登録となった渡良瀬遊水地の貴重な湿地
環境を保全するために行われます。害虫を駆除したり落ち葉などを焼くことに
よってヨシを育ちやすくし、ヨシ原内も樹木を焼くことで林のようになることを防
ぎます。 また、貴重種である トネハナヤスリなどの 春植物の発芽を促進し、
遊水地の自然環境を保全するために必要なのです。 ・・と、ある。

この日は、国交省(利根上)や関係する自治体と消防組織が万全の管理体制
を敷き、一般の人や車両は遊水地内に入れないように厳しく制限されていた。
私は「道の駅」に戻り、「遊学館」の3階展望所から ヨシ焼きの全景を眺めた。
遊水地の上空半分は煙に覆われ、野鳥たちが驚いたように 飛び廻っていた。
『北陸ではハクタカが運行開始し、ここではツバメが渡りを開始だ』 と、独り言。
ハート湖の干上げとヨシ焼きは、一見 環境破壊に見えるが 環境保全なのだ。

コメント
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