ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

埼玉型加須方式 農地整備

2017-01-31 08:26:03 | 家庭菜園・庭・花 
私の住む所は、利根川の恵みを受け「コシヒカリ」の産地として知られている。
土地の先人は、大戦直後から 水路整備や区画整理を行ったほか 米づくり技
術の研鑽を続け、さらにパイプライン敷設等 地域ぐるみで切磋琢磨してきた。
しかし米価の低下に伴って、農業従事者が減少し耕作放棄地も見え始めた。
そこで、地域を限定し個人所有の田圃を 公的機関「埼玉県農林公社」が一括
借り上げし、畦畔を除去し 農地を集積・団地化して 担い手に貸し出した後に
農道等を整備する と云う「埼玉型加須方式」の 中間管理事業が推奨された。

今まで一区画1反(300坪)を基本としていた農地が、集約することで4~7反
区画になり、農地の有効活用に加えて 機械農業の効率化が進むことになる。
昨年初めに事業対象になった飯積地区では、3月に地権者に対する事業内
容の説明会が開かれ、4月に地権者大方の同意が得られて 事業化を決定。
5月に条件整備をして 地権者による「推進協議会」を設立、6月の貸付意向
申出書提出を経て、11月に「集積計画書」の押印により正式契約に到った。

そして昨年の暮れから整備工事が始まり、まず12月に草刈機での稲株刈り
と油圧シャベル(ユンボ)による畦畔の除去と高所の掘削、ブルトーザーによ
る土の移動とトラクターでの耕うん、そしてレーザーレベラーによる 新圃場の
平坦化とつづき、今後3月中旬には新たな借り手(耕作者)に引き渡しされる。
個人同士の相対契約だったものが、一歩進んだ 事業契約になったと言う事。
『自分の土地が、どこからどこまでなのかも分らない・・』 と、ひげ爺の独り言。
旧来の農地概念から離れ、新たな農業経営に向けた 基盤になることだろう。
コメント
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