ひげ爺の独り言

髪が薄くなり髭はごま塩の「ひげ爺」、旅行会社を定年退職して16年。 高齢となって転居した大宮での隠居ぐらしを投稿します。

貴重種オニバスの花物語

2017-08-15 07:56:17 | 地域活動・つながり
私の住む加須市北川辺の自生地で、貴重植物のオニバスが 開花期を迎えた。
オニバスは 低地の池や沼に生えるスイレン科の一年草で、絶滅が心配される
危惧種AⅠ類に指定されているが、そんなオニバスを守ろうと地域の有志がボ
ランティア組織のもと、行政と協力して生育環境の保全活動をしている。
冬期の作業は少ないが、時には池水の排出や 底土の移動や撹拌などを行う。
初夏からは自生地と周辺で、生育の観察や 水管理に加え雑草取りが始まる。

今年の生育は、発芽が半月ほど遅れたが その生育範囲も例年より狭かった。
それでも6月中旬頃には、矢じり型の幼葉を伸ばして 徐々に範囲も広がった。
6月13日から池の除草を開始、長靴で試験田に入り雑草を除去する 重労働。
この日以降も、自生地とその周辺の整備や 除草作業を 定期的に行ってきた。
気温上昇とともに、葉はトゲのある大きな丸い葉になり 水面に広がり始めた。
相変わらず続く雑草除去だが、オニバスの広がりと 葉のトゲに困難さが増す。
夏の暑さのもと、7月下旬には試験田で例年よりやや遅れて開花が始まった。

8月になると、復元池のオニバスが咲き始たことに メンバー一同は安堵した。
なぜなら、8月の土日曜日は当番制で「オニバスガイド」を行う予定だからだ。
例年に較べると、葉の型は小さく生育範囲も狭く 花の数も少なくやや小さい。
そして8月12日の土曜日には、恒例の「オニバスフェスタ」を無事開催できた。
オニバスは名に似合わず、環境変化に極めて弱い性質で保護管理が難しい。
『絶滅危惧種だけに、気温/水質/土質/魚害鳥害など難題が多い 』 と、独り言。
オニバスの開花は遅れていたが、周辺の稲刈りは やや早めに始まっている。
コメント
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