難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

我邦ニ生レタル不幸

2006年09月29日 20時47分02秒 | 福祉サービス
060928_2241~001.jpg前の投稿の「この国に生まれたる不幸」というのは、東京手話通訳等派遣センターのブックレット「手話通訳技術基礎講座」に日本障害者協議会常務理事の藤井克徳氏が講義された中に紹介されている。

日本の先進的な精神科医の呉秀三が日本の座敷牢の実態を報告した本の中に
「我邦十何万の精神病者ハ実ニ比病ヲ受ケタル不幸ノ外ニ、我邦に生マレタル不幸ヲ重ヌルモノト云ウベシ」
と一行記してあると。

確かに、同じ障害者でも、国により自治体により、支援サービスも社会の理解度が丸きり違う。

この国は、一体何が価値基準なのだろうか。国民の一人一人に生きる活力を与えるのが政治だが、憲法と教育基本法の改定を施政方針の最初に掲げる首相は戦争こそが障害者を生み出す一番の要因であることなどまるで念頭にないかのようだ。

新しい文部科学大臣は四年前の全難聴の全国大会の式典の挨拶に来たが、式典の始まる前に控え室で他の来賓もいる中で「聞こえない位、たいしたことがない、皆甘えている」と言い放った人物だ。この人をある県の身連の会長に抱いている団体も団体だ。

私は、この国に生まれたる幸福をもたらしたい

ラビット 記