難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

重度難聴者の補聴器免許交付条件の運転マーク案が公表

2008年04月06日 19時34分19秒 | 生活

聴覚障害メ運転マーク案.jpg補聴器等でもクラクションの音が聞こえない聴覚障害者に対して、運転免許が交付されるが、条件として、聴覚障害者が運転していることを表示する標識と、ワイドミラーの装着、講習会の受講が義務付けられた。
このマークの案が警察庁から発表された。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080403-OYT1T00372.htm

このマークに対するパブリックコメントが実施されているが、全難聴も含めて、関係団体のアンケートの意向が反映されたものだ。

ただ、このマークはあくまでも道路交通法における、補聴器でクラクションの音が聞こえない聴覚障害者が車を運転する際に掲げる標識であって、聴覚障害者全体を意味するマークではない。


ラビット 記
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第1回聴覚障害者マークに関する懇談会議事次第(平成19年9月13日(木))資料より。
http://www.npa.go.jp/koutsuu/menkyo17/02_shiryou.pdf

1 現状
10メートルの距離で90デシベルの警音器の音がきこえない
聴覚障害者は、運転免許を受けることができない(第一種免許は補聴器使用可)

2 改正のポイント
(1) ワイドミラーの使用を条件として普通免許を付与できるよう
適性試験の聴力に関する合格基準を見直す予定(道路交通法施行規則第23条の改正)

(2) 聴覚障害者標識を表示した普通自動車に対する幅寄せ等の禁止
(改正後の道路交通法第71条第5号の4関係)
→聴覚障害者標識の表示の義務付け(改正後の道路交通法第71条の6関係)
→聴覚障害者標識の様式を道路交通法施行規則で定める予定

(3) 聴覚障害者に対する普通車講習の充実(道路交通法施行規則第38条)

(4) 平成20年6月19日までに施行

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運転免許に関する国会質疑の傍聴
全難聴から、参議院の内閣委員会で、聴覚障害者の運転免許条件の緩和について、質疑があるので傍聴の呼び掛けがあった。
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/5391092.html

聴覚障害者の運転とワイドミラー
道路交通法の改正法案に付いて、参考人の意見を聞く参議院の内閣委員会の審議は委員の質問レベルは非常に低かった。
http://blogs.dion.ne.jp/rabit/archives/5536926.html




難聴者一人の日曜受注当番

2008年04月06日 15時26分46秒 | 就労
080406_1451~001.jpg日曜は受注当番を一人で担当するが、4月から異動の配置により当番が増えた。

今は、本当は補聴器が使えないがイヤモールドを腫れて膨らんだ耳穴に押し込んだ。音が漏れてピーピー言うがしょうがない。

電話が鳴る。
「今日はデータの修正がありますのでよろしくお願いします」。
いつもはないのに困った。何件ありますかと聞くとたくさんあると言う。電話では聞き間違えるので、一応毎回ファックスで変更するデータを送ってもらっているが。
昨夜から受信したファックスを見ていると大変だ、今日は日曜なので普通の配送ルートがないのに引き取りに行かなくてはならない。急きょ携帯メールで物流会社に引き取りを打診し上司にも報告する。
すぐ物流会社からはいつの納品か、通常日曜はないはずだと怒られる。受注した支店も異動のため分かる人がいないらしい。
物流会社の担当がたまたま携帯メールをしてくれる人だから良いが、通常は特に急用は電話の世界だ。

先のデータの修正を急いで行う。確認に手間取って締め切り14時ぎりぎりだ。終わった。

また電話が。さっきのデータ修正の派遣会社の人かと思ったら受注元からだ。しめた。今日の引き取りは難しい、明日にして欲しいと必死で頼み込む。
了解をとって、物流会社にメールすると、もう引き取りを指示してあると間に合えば持ち込みますと返事がきた。「!」が文末にちりばめられている。怒っているのだろうか。お詫びをして製造工場に連絡する。
電話の主は知ってる人か誰か分からないが聞き返せない。聞いて分かれば良いが、聞き取れないと恥をかくだけだ。丁寧に話すしかない。
データは明日引き取りになっていると言っているらしい。もう修正されているのだ。
事情を説明して、とにかく出荷を依頼する。


やっと昼食にする。また急な追加受注のファックスだ。また物流会社にも連絡しないと。
請求書の入力の仕事も17時までに出来るところまで仕上げよう。

もう電話がないだろうと補聴器を外した。夕方になって、物流会社担当からのメールに気がついた。引き取り数量が異常に多いのは何かと。携帯を見ていると本人から電話だ。人工内耳ではよく聞き取れない。要領を得ないでいると切れて、拡声装置の付いた電話にかけ直して来た。あわてて、補聴器を付ける。
当社が運ぶのかと言う。データを確認することにしていったん切ったが、手間取っているうちにまた電話だ。


難聴者には拡声装置付きの電話は不可欠だが、重度難聴者にも聞こえる音量が出る電話機は今はない。難聴者向け機器の通販会社から増幅器を自費で購入して取り付けてある。

合理的配慮。電話リレーサービス。周囲への啓発。うーむ。


ラビット 記
勤務先に咲くチューリップ