難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者等は、デジタル放送に何を求めているか

2008年04月10日 15時05分13秒 | 放送・通信
080307_0816~003.jpg080307_0816~001.jpgデジタル放送時代に聴覚障害者、中途失聴・難聴者は何を求めているか。

地上デジタル放送に何を期待するかについては、
一番多かったのが86.9%で「字幕放送の拡大」だった。
二番目が55.6%で「きれいな画質」で、字幕もきれいに見えることが評価されているのかも知れない。
「手話放送の拡充」が25.6%だった。手話放送の実施されている割合が1%以下を考えると強い期待がある。
「大きな画面」は価格の問題もあるのか、18.2%しかなかった。
デジタル放送ならではの機能の「インターネットとの併用」は11.3%しかなく、まだよく機能がしられていないようだ。(複数回答)

全国の難聴者協会の会員、及び一般聴覚障害者を対象に実施された。
各県協会事務局を通じて、会員にアンケート用紙を配布し、集約してあるいは直接ファックスで回答を求める方法で回収した。また、全難聴のウェブでも公開し、メールで回答を得た。
実施期間は2008年2月8日に各協会に通知し、2月29日までに当会事務所に届いたものを集計した回収数は390通である。




難聴者支援のネットワークのモデル

2008年04月10日 13時02分55秒 | 生活

080402_1319~002.jpgフックさん、コメントありがとうございました。

私も、後3年で定年です。来年には定年を延長するかどうか決めなくてはならないです。同じくらいの世代ですね。

難聴者は、補聴器をつけるまでが大変です。補聴器を使うことが恥ずかしいと思ってしまうからです。恥ずかしいと思ってしまうのは社会の風潮が聞こえないことに理解がないからです。

どうにもならなくなって補聴器を使わなくてはと思い始めても、どこに相談に行けばよいのか、どういうのを選んだらよいのか分からないのです。
使い始めると、今までと違う聞こえですから、うるさく感じたり、聞こえるはずの言葉が聞こえなかったり戸惑ってしまいます。その時に、ちゃんと説明を受ければまた続けてみようと思いますが、そうでないとそこであきらめてしまいます。

日本の補聴器の普及が欧米よりも遅れているのは、補聴器を必要としている人にきちんとした支援がないからです。「見て分からない」障害ですし、本人にも自覚しにくいので、社会の理解が遅れています。

補聴器販売店だけ、当事者団体だけではなく、市町村の自治体、地域の自治体、耳鼻科医、社会福祉協議会、老人クラブ、介護支援事業者、学校など地域ぐるみで難聴と補聴器に対する理解を深める必要があります。
難聴者支援、エンパワメントの考えを普及しないといけないです。

その仕組みは、福岡県の大牟田市など認知症の高齢者を支援する地域のネットワークを作っているところが参考になると思います。
http://www.city.omuta.fukuoka.jp/hoken/kaigo/seido/f2_42c60322_818.html
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060327ik08.htm
http://www.city.omuta.fukuoka.jp/shinsei/kaig/kaig_1710.pdf
http://www.yuki-enishi.com/challenger-d/challenger-d12.html
http://www2f.biglobe.ne.jp/~boke/ohmuta.pdf