難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

字幕付き演劇は増えて欲しい

2008年04月12日 19時27分09秒 | 生活
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jimakutukiengeki.jpg字幕付きオペラや外国語演劇に字幕が付くことはあるが、日本語演劇に字幕が付くのは珍しい。

字幕が付くようになったいきさつは分からないが、今後も継続して欲しいし、増えて欲しい。

今後のことを考えると「登録要約筆記者協会」や要約筆記サークルではなく、字幕制作サークルや字幕制作プロダクションに担われていって欲しい。聴覚障害者のことを理解した字幕は外国語の字幕とは違うし、字幕制作の専門性は要約筆記とは違うからだ。

需要が増えた時にどっちも不足しては困る。

障害者の権利条約の第30条には演劇など文化的作品の鑑賞もアクセスの保障を求めている。
演劇の所轄官庁は、文化庁か経済産業省か分からないが、劇場の物理的アクセスだけに終わっても困る。情報アクセスもきちんと対応するために当事者からの要望が必要だ。


ラビット 記

写真は「京浜協同劇団」(申し込み先Fax044-533-6694)の「ミスター・チムニー 天空百三十尺の男」のチラシ
4月27日の14時からの回に字幕が付く。




人工内耳の聞え方(2) 4ヶ月目の聞こえ

2008年04月12日 10時58分50秒 | 人工内耳
080410_1902~001.jpg080410_1902~002.jpg4月10日は、装用四ヶ月後の人工内耳の聴力検査を行った。
結果はまだだが、人工内耳だけではまだまだ聞き取れない。
「あか」、「あさ」、「あた」、「あな」、「あま」、「あは」、「あや」、「あわ」、「あば」、「あぱ」の区別は難しい。みな同じに聞こえる。

その後の検査では母音の区別は出来ているようだ。
「や」は「ま」や「ら」に聞こえることはあっても「よ」には聞こえない。
同じオンの列、イ列はことの他、聞き分けが難しかった。
「ひ」、「き」、「し」、「り」など区別がない。
単語の聞き取りも言葉の長さやイントネーションで類推しようとするが分からない。
文章はなおさら分からなかった。

人工内耳の聞こえ方は説明が難しい。聞こえているのは分からなくても口の動きを見るとそれが言葉に聞こえる。相手が見えない時でもこう言っているのではないかと思って聞くと分かることもある。
犬は吠えているのを見るとワンワンと聞こえるが見てないとピピーガーのままだ。
三ヶ月目と比べれば聞こえるように感じるのは自分の声も相手の声も同じように聞こえるからだ。前は相手の声はもっと聞こえなかった。
自分の声は、補聴器のチューブに水が詰まったような感じ、くぐもって聞こえるが相手も同じだ。
「くぐもった声」とは浴室で聞くような反響したような聞こえとは少し違ってきた。
「ギザギザした声」に聞こえると表現したが。


4ヶ月目の聞こえはゴールを補聴器なしでも聞こえるとすれば2合目くらいか。
後2ヶ月で半年が経過するのでその時は4合目には行きたい。1年経ったら8合目か9合目か。


ラビット 記