難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

人工内耳のミラクルなマップと「レインマン」

2008年05月01日 18時50分44秒 | 人工内耳
080131_1321~001.jpg070730_1207~001.jpg昨夜(2008年4月30日)のマッピングで、ピピーチリチリジジーと大きな音が聞こえているが、言語聴覚士の先生と自分の声が自然に聞こえる体験をした。補聴器を付けているかと思ったくらい、本当に普通に聞こえた。
ただ、あまりに出力が大きいので1分以上は耐えられない。

しかし、人工内耳は普通に聞こえる可能性があることを確認した一瞬だった。


声の部分は良いのだが、言葉として聞こえない部分の音、多分高い周波数の部分だと思うがこれが強すぎるのではないか。
調整中の画面を見ていると、自分の声は左(低い方)から4つめくらいのチャンネルchから15、16chあたりがよく反応しており、先生の声はそれよりもやや高い方、17、18ch辺りまで反応している。
それより高い周波数のチャンネルは反応していない。補聴器だとこの辺はカットしてしまうのだが、人工内耳は聴覚刺激を与えることが出来るので、1chから22chまでフラットな刺激(同じ大きさの音が聞こえるように)に調整する。
フリーダムは、環境や聴取目的によって調整が出来るようになっているが、その機能はまだ使っていない。

またセッティングして、いつものマップに近いものにして馴れることにした。

映画「レインマン」でダスティ・ホフマンが演じた自閉症の男が急に知的な感覚を取り戻して、「正常な生活」を送っていたが、ある日また元の閉じこもった世界に入ってしまったのを思い出した。
レインマンの映画のように、急に聴覚が発達したように聞こえたのだが、それを目指すことになりそうだ。


言語聴覚士の先生から、職場で人工内耳だけか人工内耳をメインに補聴器をサブに使う時間を1日のうちの数時間だけでも作れないかと提案があった。
職場の同僚に説明すれば理解は得られると思うが、今はGW前で忙しくしかも派遣社員が退職や病気で休んでしまったりして少ない人員体制で対応しているのでGW明けに相談してみよう。



ラビット 記




PSPで難聴者にリアルタイムの情報保障。情報配信に。

2008年05月01日 13時37分39秒 | バリアフリー
080501_0737~003.jpg080501_0736~001.jpgソニーのプレイステーションポータブルPSPを聞こえない人の情報保障に使うのは、幾つかの利点が考えられる。
○端末が入手しやすい
○受信側に特別な設定が要らない
○無線LANの電波が届けば場所を選ばない
○自分の見やすい位置における
○移動しながらでも見られる
○複数の人が同じ情報を同時に受信できる

電車の中で、PSPに熱中している人も多いが、今後、ワンセグの地上デジタルの受信、ブルーツースや聴覚障害者用電波の受信によって、情報配信のメディアにも使えるかも。
野球場などスポーツスタジアム、劇場、特急や新幹線、リムジンバスなどの車両内。


ラビット 記
-----------------------------------
携帯型ゲーム機:PSPを活用、聴覚障害者に手軽な字幕 
携帯型ゲーム機では字の色や背景、大きさも読みやすいように設定することが
でき、聴覚障害者からも好評だ

 携帯型ゲーム機を活用し、聴覚障害者に手軽に字幕を読んでもらう取り組み
が東京都内の学校などで進んでいる。「周りを気にしないから気が楽」「手元
で読めるし、持ち運びも簡単」と好評だ。健聴者と比べて情報格差が指摘され
る中、身近な“情報保障”の手段として期待されている。
http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20080501mog00m300002000c.html