難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

全都聴覚障害者一斉街頭署名運動。

2010年12月05日 23時15分03秒 | 難聴一般
快晴の日曜の午後、全都15カ所以上で、聴覚障害者の情報アクセスとコミュニケーションの権利の保障を求める署名活動が行われた。

東京都聴覚障害者連盟が中心に手話関係者が加わって行われ、隣駅の街頭宣伝に協力した。
1時間半ノンストップで声を出すのは講演を除けば初めてだった。

配布したチラシをそのまま読んでは耳にした時何のことか分からないと考えて、短い文章に置き換えた。

「すべての聴覚障害者に情報アクセスとコミュニケーションの権利を保障する法制度の実現のために署名協力をお願いします。」

「すべての聞こえない人々に情報とコミュニケーションを保障する法律を求める署名運動にご協力をお願いします」

私たちの願い
1.手話を言語として認めて下さい。すべての聞こえない人々が社会のあらゆる場面で情報とコミュニケーションを保障して下さい。

2.そのために「情報・コミュニケーション法」を作って下さい。

3.総合福祉法で、すべての聞こえない人々が必要な福祉サービス、相談支援事業などを手話通訳や要約筆記で受けられるようにして下さい。

14名で1時間半で署名が501筆も集まったのはすごい。


ラビット 記

障害の定義とICFモデルが推進会議意見に。

2010年12月05日 09時31分03秒 | 障がい者制度改革

第25回障がい者制度改革推進会議における委員の資料
佐藤委員が障害と障害者の定義について、以下の意見を出している。

難聴者のICFモデルに付いて検討しているので、以下の(1)−1の意見はなるほどと理解しやすい。


ラビット 記
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障害者基本法改正における障害・障害者の定義について
2010年11月5日
日本社会事業大学 佐藤久夫
前回(10月12日)提出した佐藤案
(1)この法律において障害とは、国際生活機能分類(ICF)が示す機能障害(構造障害を含む)、活動制限(活動障害)および参加制約(参加障害)の総称である。
(2)この法律において障害者とは、身体的又は精神的な機能障害があり、かつ社会におけるさまざまな障壁との相互作用により、日常生活又は社会生活における相当な制限を受ける者とする。

今回の佐藤案
(1) −1 この法律において障害とは、身体的又は精神的な機能障害(構造障害を含む)、およびその機能障害と社会におけるさまざまな障壁との相互作用により生じた、活動制限(活動障害)または参加制約(参加障害)を意味する。

(1) −2 この法律において障害とは、身体的又は精神的な機能障害(構造障害を含む)、およびその機能障害と社会におけるさまざまな障壁との相互作用により生じた、日常生活又は社会生活における相当な制限を意味する。

(2) この法律において障害者とは、前項の障害を有する者を意味する。

説明
まず、障害を定義し、障害を有する者を障害者という、とするのが素直でわかりやすい。
我が国でも国際的にも、1980年のWHO国際障害分類以降は、障害とは機能障害、能力低下、社会的不利の3つの次元からなるとの理解が定着してきている。
一方、障害=身体障害、知的障害、精神障害など機能障害とする医学モデル伝統が日本の法制では一般的で、このため法律でも地域や施設の現場でも「障害の種類と程度」などの表現はもっぱら機能障害を意味している。

これは障害者権利条約の障害の考え方と正反対であり、このままでは権利条約に照らして見直したことにならない。また制度改革とも矛盾が生じる。たとえば、6月29日の閣議決定では「障害者雇用促進制度における「障害者」の範囲について、就労の困難さに視点を置いて見直すことについて検討する」としており、機能障害以上に職業生活の困難さを重視してみるよう促している。

こうして、3つの次元からなる障害という見方を法律に規定することが適切である。同時に権利条約が強調する障壁との相互作用という理解も導入する。

なお、(1)—1はICFの表現を採用し、(1)−2は、現行基本法の規定ぶりを残したもので、実質はほぼ同じである。

 

【担当室の資料】
推進会議担当室からは、以下の議論のための資料が出ている。
資料1 「障害」、「障害者」の定義を議論するに当たってのポイント
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/s_kaigi/k_25/pdf/s1.pdf

「障害」、「障害者」の定義を議論するにあたってのポイント
障がい者制度改革推進会議担当室メモ

問題の出発点
社会モデルの視点と現行法の問題点
・生活上の制限の原因を身体障害、知的障害又は精神障害に求める一方的因果構造となっている。
・社会モデルからは、社会との関わりが問題となる。

現行障害者基本法上の障害者とは、
「身体障害、知的障害又は精神障害(以下「障害」と総称する。)
があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を受
ける者をいう。」


河口湖ジャズフェスティバルに磁気ループ

2010年12月05日 06時35分45秒 | 難聴一般
Mt.Fuji河口湖ジャズフェスティバルに磁気ループが。
このフェスティバルは有名で知っているが、どうして磁気ループを
設置することになったのか、聞いてみたい。

見たところ、簡易型でそんなに出力は大きくないようだ。
これひとつなのか、会場に幾つか設置したのか分からないが、コン
サート会場に磁気ループというのは良い。


ラビット 記
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>
> 音楽で町を元気に 富士河口湖 - 山梨日日新聞
> みるじゃん
> Fuji河口湖ジャズフェスティバル実行委員会(渡辺
> 正委員長)は毎年、全国からプロの演奏者を集めたジャズの音楽
> 祭を開くなど、音を通じた地域貢献活動を行っている。
> 今年は、難聴者のために特殊な装置を使って音楽を聞こえやすく
> するブースを設置。 ...
>
> 山梨日日新聞 県内ニュース
>
2010年12月04日(土)
音楽で町を元気に 富士河口湖
ジャズフェス実行委 聴こえ支援機材贈る

http://www.sannichi.co.jp/local/photo/201012/20101204_07_1.jpg

聴こえ支援ブースに使用した機材について渡辺凱保町長(左)に説
明をする渡辺正委員長=富士河口湖町役場

地元住民でつくる Mt.Fuji河口湖ジャズフェスティ
バル実行委員会(渡辺正委員長)は毎年、全国からプロの演奏者を
集めたジャズの音楽祭を開くなど、音を通じた地域貢 献活動
を行っている。今年は、難聴者のために特殊な装置を使って音楽を
聞こえやすくするブースを設置。フェス終了後には「役場を訪れる
高齢者などの役に 立ってほしい」と、機材一式を町に寄付した。