難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

天皇の難聴 補聴器の装用を!

2010年12月23日 23時17分10秒 | 補聴器
今朝の朝日新聞に、喜寿を迎えた天皇が「耳がやや遠くなり、周囲の人には、私に話をするときには少し大きな声で話してくれるように頼んでいます」と語ったとある。

喜寿なら難聴であっても不思議ではないが、自ら難聴という障害を公表したことの影響は小さくない。
難聴という機能障害が誰にも起こることを示している他天皇が加齢とともに起こること、自ら周囲に対応を求めること、対応を具体的に求めていることが分かる。
難聴者の鏡だ。

まだ補聴器の装用をしていないようだが、ここは早期に補聴器を装用することを勧めたい。
国外の賓客と謁見、パーティの出席、関係者との接見も多いので医師の診察を受けて適切な補聴器の装用が負担を軽減する。

天皇の主治医や周囲のものはなぜ補聴器の装用を勧めないのだろうか。

天皇が補聴器を装用することで国民一般に難聴と補聴器に対する理解が進むことは、クリントン元大統領やレーガン元大統領が補聴器を使っていることが公表されて一気に普及したことからも分かる。


ラビット 記

藤井克徳さんの本、すごい頭脳明晰な人。

2010年12月23日 14時59分43秒 | 日記(つぶやき)
めざす会のニュースに紹介されていた。

藤井克徳さんという人はただ者ではない。
障害者自立支援法廃止の大フォーラムで、政権交代を果たして長妻厚生労働大臣が廃止を言明したときでも、藤井氏はその大フォーラムの各党議員によるシンポジウムで、民主党障害者プロジェクトチームの議員たちの介護保険法への組み込みのあいまいな姿勢に、「私は民主党を信用していない」と叫んでいたのを鮮明に記憶しているが、1年で実際にそのとおりになった。

年末で書店取り寄せは難しい。Amazonでは取り扱っていない。
どこで購入しようかと思ったら、下記のURLは[東京都] きょうされん書店だった。
これはクリックするしかない。


ラビット 記
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◆3◆ BOOK紹介 年末年始のお供に(^_-)

○藤井克徳(きょうされん常務理事)
『見えないけれど観えるもの』 やどかり出版
http://www.tomoichiba.jp/s_tomobook_1450.html

「困難が大きければ大きいほど運動は深く根を下ろす。深い根っこには美しい花が咲く。つながりをさらに強め、各地で多くの人たちと、しっかり腹を据えてがんばろう」。

自立支援法「改正」法案が可決・成立した日、国会前での筆者の訴えです。
雪国の盲学校を卒業した青年は、教師から、きょうされん、日本障害者協議会(JD)、日本障害フォーラム、そして障害者施策の方向を決する「制度改革推進会議」の大きな牽引者です。

本書は、1990年代半ばから自立支援法と対峙する2000年代半ば、社会保障施策をめぐってわが国が、世界が大きくゆれ動いた時期、きょうされんの月刊「TOMO」や新聞各紙掲載のコラムやエッセイを
つぎの8ブロックでまとめたものです。「わが国に生まれた不幸」「小規模作業所は小さな巨人」「障害者を締め出す社会はもろくて弱い」「対角線モデルの牽引者に」「非力な政治のひ弱な福祉」「自立と運動を考える」「交流で見えてくる日本」「背中を押してくれたあの人、あの時」。

そこからは、①当事者ニーズを基本に据え、②自由に主張し、③信頼性・存在感を高めるという藤井運動論がよく学べます。
また、秋元波留夫、調一興、丸山一郎、小倉昌男さんやたくさんの障害者との出会いが「エネルギー不滅の法則」とも。
(「みんなのねがい」より)

○「賃金と社会保障 1527号(2010年12月上旬号) 特集 第二次鈴木訴訟」
一冊丸々第二次鈴木訴訟の特集です。
判決文全文と行政法学者の評釈と裁判で証拠とした行政法学者の意見書、弁護団声明などが掲載されています。
判決文は、かなり難解で、一般向けとは言い難い面はありますし、不満な判示もありますが、支給量訴訟の障害者勝訴確定判決として、全国で是非、ご活用いただければと思います。(藤岡毅さんメールより) 


▽▲▽編集後記
今年最後のめざす会ニュースです(そのハズです)。
この1年、正月から始まり、いやはやジェットコースターのような情勢でした。
新法を実現させるまで、みなさんとしっかり手をつないでがんばりましょう。
では、メリークリスマス! よいお年を(に)!

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障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会メールニュースです。
事務局には syouri_mezasukai@nginet.or.jp  にメールください。

推進会議第二次意見書と今後

2010年12月23日 13時13分24秒 | 障がい者制度改革
障害者推進会議の障害者基本法改正の「第二次意見」は
29回にわたる1年間の議論の到達点だ。

今年6月の閣議決定された「障害者制度改革推進の基本的な方向について」でしめされたスケジュールに沿って検討してきたものだ。

障害者基本法は、障害者差別禁止法、総合福祉法と並んで、障害者権利条約の批准のための法整備の基本になるものだ。

情報アクセス問題に著作権に関する記述がないなど障害者施策の全てを網羅しているとは言えないが、それでも制度改革の重要なポイントだ。

今後の障害者側の取り組みをどうすべきか、JDのセミナーが開かれた。


ラビット 記
※Yパンのチョコレートデコレーションケーキ。生クリームを使っていないバタークリームのケーキ。今年はなぜか人気で販売中止も。
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━━━MEZASU━━━━━━━━━━━
◆障害者自立支援法訴訟の基本合意の完全実現をめざす会◆
ニュース 2010.12.23 第89号(通巻197)http://www.normanet.ne.jp/~ictjd/suit/
━━━━━━━━━━━MEZASU━━━

◆1◆ 障害者制度改革のための第二次意見(最終確定版)が公開されました 。

制度改革推進会議は、12月22日(水)、第二次意見の最終確定版をホームページで公開しました。
障害者基本法改正にむけての重要なまとめとなります。

■障害者制度改革のための第二次意見 [PDF:475KB]
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/pdf/iken2-1.pdf

■第一次意見など
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kaikaku/kaikaku.html#kaigi28


◆2◆ JD緊急政策フォーラム 80名がエネルギッシュに情勢学習

12月22日(水)、日本青年館でJD(日本障害者協議会)政策委員会主催の緊急政策フォーラムが開催され、「第二次意見」の学習と意見交換を行いました。

○「第二次意見を読み解く」として、障がい者制度改革推進会議議長代理の藤井克徳JD常務理事は、
・6月7日にとりまとめた「第一次意見」は総理大臣へ手交され、ロードマップを示す閣議が決定された。障害者基本法は、来年の国会上程、総合福祉法は、12年上程、差別禁止法は13年上程めざすとなった。

・29回会議で、「第二次意見」をまとめたが、順調とはけしていえない。
関係省庁の抵抗はすさまじいものがあった。

・現状と実態をみる視点が違い、権利条約の解釈の違いがある。

・つぎの「ものさし」でみてはどうか
①基本法改正で日本の問題現象は解決するか、
②権利条約の水準なのか
③現行基本法との比較
④総合福祉法、差別禁止法の礎になっているか

・しかし、日本障害フォーラム(JDF)の存在やJDなどの運動の力は大きい。
この問題の全国化、社会化を広く肩を組んでやっていこう!

○「“権利主体”の法体系とは」として、総合福祉部会部会長で日本社会事業大学の佐藤久夫JD政策委員会副委員長は、 
・第二次意見まとめは、「推進会議の認識」と「政府に求める事項」との距離は非常に大きなもので、第一次意見書のそれよりもはるかに大きなもの。

総合福祉部会と厚労省との関わりにも大きく影響する
としながら、現在部会の作業チームで検討している
①法の理念・目的、②障害の範囲、③選択と決定・相談支援プロセス(程度区分、④支援体系:訪問系、⑤日中活動とGH、CH、住まい方 を紹介、

・「ペイアズユーゴー(おまえ行きたきゃ金払え?)」原則と言われるが、財政論を基本とした考え方は部会はとらない。

その後、 「二次意見とりまとめに至る議論で見えたもの」として、推進会議や各部会構成員のJD理事でディスカッションされました。
出席=藤井克徳、佐藤久夫、増田一世(やどかりの里)、
福井典子(てんかん協会)、東川悦子(脳外傷)

(3は次ページに)
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