難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

生放送の字幕放送は難しいか。

2012年08月01日 08時49分54秒 | 放送・通信
ツイッターに、ロンドン五輪の開会式の字幕放送のことが出ていた。
生放送の字幕放送は技術よりは費用の問題だろう。テレビ東京は12チャンネルだ。他のキー局より経営が厳しく字幕放送に金をかけられないのではないか。

NHKは音声認識の技術と高速日本語入力者による制作システムがあるが音声認識の元になる言葉のデータベースがなく、また研究用の多額の予算もない。民放はNHKからシステムを購入しカスタマイズするだけの予算がないのかもしれないが国が補助すればよいだろう。

国が放送事業者に直接予算を投下することは報道の支配に繋がりかねないので出来ないのかもしれないが、減免制度や貸付方式など方法はいろいろあるだろう。
要は、国と放送事業者の姿勢の問題だ。

ラビット 記
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Twitter / tvtokyo_hanabi: @jima_ani ごめんなさい、生放送に字幕を ...
今、やっているオリンピック開会式には生放送ですが数
年前から字幕放送ですよ。NHKにできて何故テレ東でできないのですか?RT
@tvtokyo_hanabi:@jima_ani
ごめんなさい、生放送に字幕をつけるのはとても難しい
のです。強い要望を頂いている ことは社内 ...
http://twitter.com/tvtokyo_hanabi/status/228987030217048065

人工内耳批判の欠陥。

2012年08月01日 08時34分20秒 | 人工内耳
人工内耳に対する批判はいろいろあるが、人工内耳そのものに問題があるよりは、装用後のリハビリテーション、言語獲得方法に問題があるのではないか。
最近は多くのろう者も補聴器を装用するようになっている。

聴覚補償のコミュニケーションの方式には音声、読話、手話その他の方法との併用と自ずと多様性がある。
人工内耳装用は音声言語の人工内耳のみによる聴覚コミュニケーションとするのは限界がある。読話も必要であり、聞く時の音環境の整備も必要だ。

幼児期の言語獲得は、人工内耳を装用すれば子供は皆同じように獲得できる訳ではなく、脳の聴覚認識発達度合いが異なるだろう。自明だ。
そのことを持って人工内耳否定の根拠にはならない。
日本語獲得に差異が出たならば、なぜ生じたかの検討が必要だ。教員の指導方法、レベルに問題はなかったのか、子供の家庭の状況、ひごろの音環境の差異は検討したのだろうか。

そもそも教育に画一的な成果や発達を求めるのが日本の教育システムの悪いところだ。

ラビット 記
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幼児期金沢方式による言語訓練中に 人工内耳を装用した12例の就学後 ...
幼児期に人工内耳を装用した事例が学童期に達した後,日本語の習得レベルに問題 があることが森ら1),井脇2)によってすでに報告されている。これらの報告によると, 音声言語のみならず文字言語についても問題が指摘されている。著者らの施設で行 ...
https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology/55/2/55_132/_pdf