酔い日は佳い日

日々の食卓、晩酌事情。by こたりん

公園での出来事

2016-10-03 | 旨かった話
そこそこ好天な日曜日。少しずつ気温が下がっていくこの頃にあっては、ありがたいこと。
そんな日を有効に楽しもうと、先週に引き続き「公園呑み」をきめこむ。





実は、お弁当を広げる前に・・・。
何かの鳥がきれいな声でさえずっていたのに聞き入っていると、初老の男性がやってきて、こんにちはと言い隣のベンチに。
二人して、鳥の声を聞きながら、何だかんだと屈託のない世間話に花が咲く。

どうやら彼(リタイヤして年金暮らし)も、公園のお気に入りの場所で一杯やるのがささやかな楽しみとのこと。コンビニの袋にしのばせたパック酒をちびちびとやっている。
う~む、実は僕も今日は呑むために、いろいろ用意してるんですよとオツマミを出そうか。でも話が長くなったりすると面倒だしなぁ。

なんて考えてると、彼はパック酒1個を飲みほしたらしく退散の準備を始めた。
ここに来る前、実家の庭を掃除してね、いっぱい生ってるブドウを採って来たんだ(親はすでに亡くなり主のいない家をたまに見に行っている)と言う。
バッグからごそごそと「よかったら食べて」とブドウをひとつかみ。とうてい食べきれないので知り合いに配ってる最中なんだ、と彼。

いい人なんだ。卵焼きをお裾分けすればよかったかな。



甘いブドウだった。