HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「小さな世界」 カノン連弾♪

2017年05月23日 | いろんな歌・いろんな曲
S子ちゃん(小4):
大きく3つのパーツに分けて練習してきた「小さな世界」。
楽譜を見た最初は「難しそう!」と気後れしそうでしたが、高い音で加線がいっぱいの前奏、左手が2ビートの伴奏になるAメロ、アリベルティ・バスの伴奏のBメロと、それぞれのパーツを一つずつ仕上げて、今日はついに全パーツがつながり、全曲通しての演奏が完成しました!
弾いてみたら、加線ばっかりの高い音で、イヤだな~と感じていたことが、逆にキラキラした可愛らしい音色で とっても効果的だったこともわかりました。
「できたねー。むずかしい楽譜だったけど、なんか可愛い感じのアレンジだったよね」と言うと、S子ちゃんも
「うん、なんかオルゴールみたいな♪」と、思いがけない仕上がりに満足している様子です。

「それじゃあね」
と、先生が新しいアイディアを出しました。
「まず、S子ちゃんが前奏から弾き始めるでしょ。そしてこのページ(Aメロ)のところを弾いたら、次のページのBメロに入るとき、先生がAメロから弾き始めるよ」
「えっ、いっしょに弾くの?」
「そう。弾くところがずれてるんだけど、一緒に進めていってね。そしてS子ちゃんが、ダル・セーニョでAメロを弾き終わったところでおしまい。」
「ああー、『かえるのうた』みたいな?」
「そうそう。」
こういう、同じメロディーやパターンを、タイミングをずらして弾いていく形式を、音楽用語で「カノン」といいます。
かえるのうたも、カノンの一種。
「じゃ、弾き始めて。つられないようにね!-」
そうして二人で弾いてみると、一気にサウンドが広がり、とってもゴージャスになりました。
「どう?」
「うわあー、なんかテレビの音楽みたい!」
「すごくいいよね?!じゃ、もう一回やろうよ」
2度目に弾いた時は、お互い様子がわかっているので余裕もでき、豪華なサウンドを楽しんで弾いた後、最後は大きくジャン!ジャン!としめくくりました。
「最後のところが、気持ちよかったー」とS子ちゃん。
とっても楽しかったね。
すてきな「小さな世界」でした!

Aちゃん 星に願いを

2017年05月22日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
先週から「星に願いを」を練習しています。
前の曲が終わって「次どれやろうかな」と曲集を見ていた時に
「この曲弾いてみたいけど…難しそうだからムリ」と言っていたので、
「そうでもないんじゃない?ちょっとやってみれば? …ほら、弾けてるよ!」と力づけ、少しずつ練習し始めたのです。

先週は、全体をメロディーだけ弾くことに加えて、最初の4小節だけは両手で弾くことに成功していました。
最初の4小節は その後もう2回出てくるので、結果として 全体で12小節は両手で弾ける部分があるということです。
楽譜の、同じ部分を丸でかこんで、
「ほら、ここも、ここも、おんなじだからもう弾けるんだよ。お得でしょ?!」
「うん、お得!」
ってことで、取り組む勇気が出た先週でした。

今日は 宿題が全部よく弾けていたので、さらに続きの2小節も両手でやれそうだよ、と誘いました。
「ほら、ここの左手、これだけやれば、これもまた全部で3回でてくるんだよ。」
実は、その2小節の後の2小節も、メロディーは同じなのですが、伴奏が微妙に少しずつ違っているので、あえて弾くように言わず、あくまで「同じ」部分だけを強調して勧めたのです。
ところが、Aちゃんは「同じ2小節」を弾いたあと、その続きの「微妙に違う2小節」も、楽譜を見ながらがんばって弾いてみてるのです。
「うわあ、次も弾けてるじゃない。前の所と全部つなげられるよ。」
これで、伴奏できないのは、Bメロ(サビ)の8小節だけとなりました。
さっそく最初から通して 両手で弾いてみます。
まだ伴奏のできてないBメロの部分は、先生が連弾で静かに盛り上げました。
そうしたら、右手だけ弾いてるAちゃんのピアノが、Bメロに来て先生のバックアップが入ると、そのサウンドに合わせて 無意識に柔らかで表情豊かな音色になってる!
Aちゃん、連弾しながら 音楽を味わってるんだなあ。

来週は、今日やった両手を全部、きれいに弾いてくるのが宿題になりました。
もしかして大人の方からみれば、まだるっこしい進み方だなあ、と感じられるかもしれません。
先生が「全部両手で弾きなさい!」と厳しく命令すれば、そしてやらないと叱られるとなれば、子どもの両手奏は効率よく仕上がることでしょう。
事実、Aちゃんは「全部両手で弾きなさい」と言われれば、弾けるだけの実力はあるはずなのです。
けれども自分で楽譜を紐解き、分析し、弾き方を考え、自分で出来るところを発見し、「やってみよう」と決意して実行する→できた、と自信を持ち、自分の仮説が正しかったことを確信する→勇気を得て さらに課題を自分で見つける
…と、こういう過程が、大人から命令されて従うよりも、ずっと大切なことなので、ゆっくりであっても 子どもたちの思考のテンポでレッスンを進めています。
どうぞお家の皆様も、長い目で、お子さんの成長を見守っていただければと願っております。

ハモプリ5月度練習

2017年05月20日 | レッスン日記(小中高生)
女性ジャズコーラスグループ「ハモプリ」。
月に1回、第3土曜日に集まって練習しています。
本年度は4名のコーラスメンバーで、’60年代後半のアメリカのポップ・ロック・バンド「モンキーズ」のナンバーを歌うことになりました。

課題曲は3曲。
「すてきなバレリー」(これは『出囃子』として使う)
「モンキーズのテーマ」(これが本年度のメイン)
「デイドリーム・ビリーバー」(本家モンキーズの オリジナルバージョンを、ぜひ!)
以上です。
練習は月1だけ、その上 先月は日程がうまく取れず練習がなかったので、今日はみんな「きっと歌詞も手順もみんな忘れちゃってる~」と言っていましたが、歌ってみたらそんなことはありませんでした。
どの曲も、ちゃんとフルコーラス歌うことができ、パートに分かれてハモることも一応できたので、上々の成果だと思います。

ところで、ヒバリ教室には、2つのコーラスグループがあります。
1つは「ハモプリ」。そしてもう1つは混声カルテット「シモキタ倶楽部」。
どちらも友人同士の集まりで、生徒ではなく「サークル」ということ、練習は月1、などが共通点です。
また、微妙に違う点もあります。

男性メンバーが多いシモキタ倶楽部は、練習後の「第二部」が充実しています
練習後のパーッと開放的な気分で 闊達(かったつ)な会話とお酒・料理で盛り上がります。
練習時間の3倍くらい時間がたち、夜も大分更けてから、みんながようやく帰途につきます。
一方 女性100パーセントのハモプリが盛り上がるのは、練習前です。
集まったと同時に 1カ月分の空白を埋めるべく 近況報告や旬の話題、おすすめ情報などに花が咲き、練習はトークがひとしきり終わってから おもむろに開始されます。
練習が終わったあとは、海の潮が引くように、あっという間に 主婦ハモプリたちは全員帰ってしまいます。

勝手にシンドバッド

2017年05月20日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
Nちゃん ( 中1 ) :
「結婚しようよ」がいいノリで出来上がりました。
左手のオルターネーティング・ベースが、とってもいい感じで弾けています。
今後 いつでも応用して使えるでしょう!

新しく始めた「勝手にシンドバッド」、「音がいっぱいありすぎて どう弾けばいいのかよくわからない」という所もありましたが、ピアノで演奏する場合は メロディーの譜割りに それほどこだわる必要はありません。
ビートに乗って合わせていけばいいのです。
また、左手は ベースのみズン!ズン!とオルターネーティングで入れていくことにしました。
( さっそく、オルターネーティング・ベースが役に立ちましたね! )
Nちゃんが「参考にしようと思って YouTubeで探したけど、サザンの『勝手にシンドバッド』がなかった」というのでびっくり。
「えーっ、信じられない。探してみよう」と 見てみたら、出ました!
昔の、若かりし頃のサザンライブが 真っ先に。
他にもまだありそうです。
「Nちゃん、ほら、あったよ」
「ほんとだ、サザンだ。私が見たときは、普通の人が歌ってるのとかばっかりだった」

そうか…
今 検索したときは、Nちゃんの「ない」と言った言葉をイマシメにして、「勝手にシンドバッド サザンオールスターズ」と入れてみたのでした。
ふつうに「勝手にシンドバッド」と入れただけだと、一般の人や一般のバンドがカバーしたものばかりズラズラと出てきてしまうらしい。
それだけ、多くの人がカバーしてるってことなんだね。
「勝手にシンドバッド」がリリースされたのは いつだったんだろう、と思って調べたら、1978年の6月でした。
なんと 今から40年近く昔です。
それで、現在に至るまで オリジナル動画が見つけられないくらいたくさんの人が演奏していて、また、オリジナル演奏者の桑田佳祐さんも、今なお 現役で活躍してる。

「勝手にシンドバッド」、それから桑田佳祐さん、すごいよね。

ブギウギで 意外性と発散を

2017年05月19日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん ( 中1 ) :
部活が遅くまでかかった、とのことで いつもより大分遅れて、それでもちゃんとレッスンにやってきました。
「今日まで中間 ( テスト )で学校が早く終わったから、部活もてっきり早く終わると思ってて… 」
なあんだ、中間テストだったなら、休みとか振替とかにすればよかったのに〜
「んー、今日でおわりだから平気かなっと思ったから…でも、練習全然できてない…」
と、ブルグミュラーの「なぐさめ」をピアノの譜面台に広げて、「どんなんだっけ…」と楽譜をなぞっています。
「そうだ、こういう曲だった。だけどすごーくゆっくりしかできない…」
そう言いながらMちゃんが片手ずつ弾いている旋律は、とても丁寧で音もしっかり保持でき、課題のポイントがきちんとつかめています。
「伴奏は和音押さえるだけで簡単じゃない!最初から、両手で全部弾いてごらんよ」
こうして、ほぼ初見の形で、Mちゃんは「なぐさめ」を 何とか最後まで弾きました。
もう、このくらいの曲なら初見で弾ける実力を、Mちゃんは持っているのです。

「なぐさめ」のテクニックポイント「片手2パートと音の保持」を正しく表現できたことと、そして初見の体験もでき、今後の伸びしろみたいなものも充分感じ取れたので、
「よしっ、なぐさめはこれで出来上がり!」と マルをつけました。
「どうせ練習してない曲、聴かしてもらってもつまんない。今日はなんか面白いのやろう」
こういって、Mちゃんに簡単なメロディーフレーズを口伝えで教えて、Mちゃんファーストパート、先生セカンド ( 伴奏 ) パートで、即興的に ブギウギのブルースを弾いて遊んじゃいました〜 (o^^o)

あとはバーナムのルーレット弾きをやって、もう今日はおしまい!
ちょっと早いけど、たまにはいいと思います。
練習できてないからといって 何もすることがないなんてもったいない。
予習してないならしてないなりに、レッスンでやれることはいくらでもあります。
たまには即興ブギウギで パーっと発散もいいもんだ!

オレンジのバーナムと コードネーム

2017年05月18日 | レッスン日記(小中高生)


Lちゃん(小2):
「今日はどの本からやろうかな?」と言われて、真っ先に出したのはバーナムです!
そうだよね。
先週、新しくもらったばかりの、オレンジ色のバーナム。
さっそくやってみようね。
「あるこう」「はしろう」と続いて、たちまち5曲がマルになりました。

さて、先週合格になった、むらさき色のバーナムも、先生から「持ってきてね」と言われていました。
どう使うのかな?
そこで登場したのは「人生ゲームのルーレット」です。
コレを回して、出た番号の曲を弾くのです。
たとえば「3」と出たら、グループ1からグループ5まで、全部の3番を弾きます。
「・・・ってことなの。わかった?」
「ああー、そうか。」
今日、Lちゃんは9番が当たったので、グループ1、グループ2…と、5曲の9番をちゃんと弾きました!

宿題だった「ぞうさん」と「ふしぎなポケット」も合格になったあと、ふとLちゃんが「メリーさんのひつじ」にドソミソ、ドソミソ、 と伴奏しながら遊び弾きしているのが耳に止まりました。
Lちゃんは「お友だちに教えてもらった」と言って、器用に弾いています。
けど、ドソミソ しか使ってないし、リズムがあいまいなところもありました。
「ねえ、今弾いてたドソミソの伴奏って、Cのコードなんだよ.。バーナムでやったよね? ほら。ドミソの音を、バラバラに弾いてるだけだよ。」
「あっ、ほんとだ!」
Lちゃんは頭のいい子なので、これをきっかけに Cの分散和音、ついでにG7コードとその分散形も教え、楽譜にコードネームまで書き込みました。
そして、今までに習った CとG7だけで弾ける曲にコードネームを書き込んで、分散和音の伴奏で練習してくる宿題まで出してしまいました。
うわあ、大躍進だ。
今日、こんな展開になるとは、先生も予想してなかったよ。
来週、めちゃくちゃたのしみです!

選帝侯ソナタ 第三楽章、テンポまとまってきた。

2017年05月17日 | クラシック曲
Hさん(大人):
ベートーヴェン「選帝侯ソナタ」の第3楽章。
冒頭に現れ、それから3回、形を変えて出てくる主題モチーフですが・・・

先週は 3回それぞれが違ったテンポで弾かれていました。
それは演出、とかではなく、100パーセント 弾き手の都合によるものでした。
両手ユニゾンで 調子よく弾けるところは 威勢のいいアレグロ、左手の伴奏が16分音符連続で大変なところはゆったりしたラルゴ、というように。

今日はどうでしょうか。
「がんばったんですけどね~。やっぱり左手だけの練習はダメですわ」
と言いながら弾いたHさんの演奏は・・・
おお!
大分 3パターンのテンポが近づいてきた。

最初の軽快なアレグロは変わりなく、つづく「左手が大変なのでラルゴ」の部分が、大健闘して アレグレットぐらいになってる!
3番目の対旋律のところは・・・うーん、そんなに慌てなくて大丈夫、充分間に合ってますよ。
もうちょっとゆっくり弾いて!
おおっと、その次の 何でもないシンコペーションの小節が、やたら遅い。
もうちょっと急いで!

・・・と、新たな「独自性」はあれど、前回に比べて テンポの統一性は格段にアップしました!
もう一息です。がんばろう!

「ダイイング・ポエット」Sちゃんの特ワザとは

2017年05月16日 | クラシック曲
Sちゃん(中2):
このところとてもスケジュールが厳しいようで、なかなかピアノが練習できないようです。
それでも、前にレッスンしたことはちゃんと定着しているし、メロディーやフレーズの弾き方も ヒバリ教室の生徒らしくていねいにできていて、ペースは超スローながらも着実に進んでいます。
ゴッドシャルクの「ダイイング・ポエット」。
イントロ、そして最初の1コーラスのメロディーは 前のレッスンで決めた指番号やポジションも覚え、手の使い方も的確にできています。
テーマがしっかり定着していれば、この後のバリエーションにもスムーズにつなげられるので、これは大きなポイントです。

今日は、最も中心になり 多く出てくる「Aメロ」の部分の、伴奏をやることにしました。
といっても、練習記号の「A」の所は すでにイレギュラースタイルとなっているので、実際に使ったのは オーソドックスに「右手=メロディ、左手=伴奏」となっていて、しかもページ的に見やすい「C」の部分です。
先週、同じメロディーの「A’」の所にコードネームを振ってみたところ、譜面づらがゴチャゴチャになってしまい、しかもフラットだらけで Sちゃんを怯(おび)えさせてしまったため(笑)、そこはひとまずスルーしておくことに。

①「C」の部分8小節の伴奏の、ベースのみを何度も弾いて、それを旋律として覚える。
(この曲は、ショパンのノクターン9-2と同じような8分の6の伴奏形。ワルツ形のブンチャッチャ、の伴奏なので、その『ブン』の音だけをつなげていく)

②同じように、今度はベース以外のリズム部分を弾いて、流れを覚える。
(ワルツ形の『チャッ、チャ』の部分)

③「ブン」と「チャッチャ」を両方 併せて、完全な伴奏形にして弾く。

「さあ、伴奏ができた。じゃ いよいよ右手と合わせて弾いてみよう」
「え~っ、ムリですぅ~ムリムリ~ ゆ、ゆーっくりですよ~?」
と言いながらも両手で弾き始めたSちゃん、ココで彼女の 驚きの特技(ワザ)が発揮されました。
今やったばかりのベース&リズムなのに、もう、その流れを正確に記憶してる。
もちろん暗譜です。(譜面見ながら弾くのが苦手のせいでもあるが)
そして、それをメロディーに合わせて弾いているのです。
実は、さっき伴奏の練習をしているときから、先生は(メロディーとの関係性、コード進行の必然性を、ちゃんと理解して弾いてるな・・・)ということを見抜いていたんで、早くに伴奏の流れを覚えられたことも、ま、当然といえば当然ではありますが、それでも、おぼつかない伴奏とおぼつかないメロディーを同時に弾いて、おぼつかないながらもひとつの間違いもなくバチッと決めた実力はたいしたもんだ。
Sちゃんの暗譜力すごい!
こうやって、少しずつ 暗譜しながら、全曲を制覇していこうではないか。
(長い道のりではあるが。)

好きな歌をレパートリーに

2017年05月16日 | レッスン日記(幼児)
Cちゃん(年長):
「ママと練習したよ」
ピアノの前に座って「よいこのピアノ」のテキストを広げたCちゃんは言いました。
「へえ、練習してえらいね。朝、練習したの?」

実は、ママと一緒に 毎朝練習するようになりました、ということを、パパからうかがっていました。
「うん、朝やるんだよ」
「保育園に行く前に?朝早いのに」
「平気だよ」
こう言いながら、Cちゃんは 今までに修了してマルがついた曲を、次々に弾いていきました。
「メリーさんのひつじ」、「かたつむり」、「おしょうがつ」・・・
どれもなめらかに、自信をもって弾いています。
ひとつひとつ弾く度に、いままでついていた三重丸のまわりに花びらを描いて「花マル」にしてあげました。
こうして「弾けている曲」をもう一度、ママと一緒に弾いて楽しむのは、とてもいいことですね。
忙しい朝の時間、Cちゃんのピアノに付き合ってくださってること、嬉しく思います。
知っている歌、上手に弾ける歌を何度も弾いていると、自信もつき、ますます楽しくなります。
テキストでマルがついた曲、修了した曲を「もう終わり」とせず、レパートリーとして いつまでも楽しんでほしいと思います。

Hちゃん アラベスクで大躍進!

2017年05月16日 | ブルクミュラー
Hちゃん(小4):
「ねえ、あの曲!あの・・・『オベリスク』だっけ?」
レッスン室に入るなり、勢い込んでバッグを開いてるHちゃん。
「『アラベスク』だよ」
先生は さり気に訂正しましたが、内心では吹き出してました。www
「あ、そうそう、アラベスクか。あれ、最初のとこ弾けるようになったよ!」
「えっ、ほんと、どれどれ。」
譜面台に 先週あげた楽譜を置いたHちゃんは、嬉しそうに弾き始めました。

ジャン!ジャン!ジャン!ジャン!
ラシドシラ! ラシドレミ!・・・

「上手いねー!すっごい。・・・最後のとこ、思い切ってドー!ド!って弾いた方がいいよ。」
「わかった。こういうこと?」
「そういうこと!」
「ねえ、つづきもやりたい。」
Hちゃんが好きだろうと思って「アラベスク」あげたけど、大正解だったようです。
「アラベスク」の曲の中で、みんなが一番苦労し、かつ敬遠する 中間部・・・16分音符の動きが左手に映り、右手とのカラミや対旋律がややこしい部分も、Hちゃんはものともせず たちまち弾きこなしました。
「うわあ、すごい!もう出来ちゃったじゃない」
また、今日のHちゃんはサエていて、途中出てくるヘ音記号の音符の読みや、うんと高い音、うんと低い音の読みも百発百中で正解し、ひとつも間違えない。
「ねえ、きょうは一体どうしたの?全部合ってる。一個もまちがえてないよ。おかしいよ」
という、先生の「逆説式賞賛」に、
「うーん、なぜかできちゃう」とHちゃんは得意満面。
「ありえない!」先生はさらにツッコミを。
「あたしにはありえない!」
と、子弟でノリ&ツッコミの応酬しながら 先へ弾き進め、とうとうHちゃんは「アラベスク」を 初見で最後まで弾いてしまったのです。
Hちゃんは、これまでも時々、あっと驚く脱皮を見せてくれました。
大好きなタイプの曲「アラベスク」をきっかけに、華麗な脱皮を果たしてくれるといいなあ。
期待大!

ちなみに、「アラベスク」というタイトル、ちびっこたちには意味不明なワードですよね。
大分前ですが、弾きながら「アルマジロ! アルマジロ!」と歌ってる子もいたよ。www

コードで見ると 伴奏もわかりやすい♪

2017年05月16日 | コード奏法
S子ちゃん(小4):
宿題は「小さな世界」です。
全部で3ページあるうちの、1ページ目と3ページ目は両手で弾けるようになりました。
特に3ページ目は、アリベルティ・バス(ドソミソ、ドソミソ)の細かいパターンでの伴奏が難しいところでしたが、よく練習して、とっても上手に弾けるようになっていました。

「上手に弾けるようになったね~」
「うん!」
「1ページ目も弾けてるし」
「うん」
「それじゃあもう」
先生はページを開いて
「2ページ目も両手でやるしかないね・・・」
「うん・・・」
楽譜を見ると、どうしても「難しそう」と思ってしまうのでしょうが、一緒にゆっくり音符を見ながら、そうでもないよ、ということを伝えていきます。
「ほら、1小節めに使われてる音符は、ドとミとソでしょ。これって、Cのコードなんじゃない?まとめて弾かないで、バラバラに出てきてるだけで」
「あっ、そうかー」
「そうすると次は G7だね?」
こんなふうにしてコード分析をし、ついでに2ページ目の終わりの伴奏の流れは、3ページ目のドソミソのパターンで使ってた音と同じだね、ということも”発見”して、一気に伴奏がわかりやすく、弾きやすくなりました。
いよいよ来週は、「小さな世界」が完成しそうだね!

オレンジのバーナムも「グループ5」の後半が全部出来上がり、次のピンクのバーナムをもらいました。
どんどんレベルアップしてるS子ちゃんです。

ママと練習したの♪

2017年05月15日 | レッスン日記(小中高生)
Aちゃん(小4):
「バーナムね、ママと一緒に めっちゃ練習してきた!タイム計ったら13秒くらいで弾けた」と、「緑のバーナム」の「はみがき」を広げています。
「えっ、そんなに練習してきたんだ?!じゃ計ろうか?」
「うん・・・でもちょっと緊張する」
「今、I-PHONEとってくるから、その間練習してていいよ」
「うん、わかった」
Aちゃんは一心に練習しています。
うちのピアノ、鍵盤が重めなので、小さい生徒たちにはちょっとかわいそうかなと思いますが・・・
案の定、I-PHONEを持ってきたら Aちゃんはちょっと疲れたか、ミスを連発し始めていました。
「疲れた?ちょっと休憩ね」
Aちゃん、手首を回したりして一休み。
「じゃ、いくよ? せーの!」
で一気に弾き始め、タイムは13秒ちょいでした。
先週、「15秒以内で弾いてよ」と言っていたので、一発でクリアです。
やったー\(^o^)/
Aちゃんのママ、練習に付き合ってくださってありがとうございました。

小学生くらいまでの子どもたちは、自分で効率よく練習を進めていくのが上手ではありません。
集中力も短いし、目的意識も 大人に比べたらあいまいなことが多いです。
そんな時、少しの時間でもママに練習に付き合ってもらえたら、子どもたちはとても嬉しいと思います。
いつもはお仕事やお家のことなどで忙しいママが、一緒に練習してくれるひととき。
何も、教師みたいにビシバシ指導したり 叱咤激励したりの必要はありません。
ただ そばにいて曲を聴いてくれたり、タイムを計ってくれたり、「いつの間にかうまくなってたんだね」などとほめてくれたりするだけで、子どもにとっては幸せな時間になると思います。

ママたち、それにパパたち。
たまにお時間があったら、ぜひ、お子さんの練習に付き合ってあげてはいかがでしょうか。
お子さんも喜ぶことでしょうし、ママやパパご自身にとっても、きっと楽しい貴重な時間になると思います。

HP HIBARIピアノ教室 

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シモキタ倶楽部・充実の第1部&白熱の第2部

2017年05月14日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
先月は メンバーの中で唯一しっかりしてる「学級委員長」のY子さんが欠席でしたが、今回は無事、全員参加で練習することができました。
前回やった「3度のハモり練習」そして「バラが咲いた輪唱」を、今回も行いました。
今回は 4人のフルメンバーなので、4部の輪唱です。

バラが咲いた バラが咲いた まっかなバラが~

この1フレーズだけなんですが、これを4人が順々に 1小節ずつ遅れて歌い始めていきます。 
まっかなバラが~ まで歌い終わった人はそこでやめずに、またバラが咲いた に戻り、何度もくり返してグルグル歌っていきます。
そうすると、いつも「Cコード」のハーモニーが響いていることになるのです。

今回初めてこれを体験したY子さんも「楽しいわね!もう一度やりましょう」と すっかり気に入ったようです。
輪唱はほんとに楽しいですよ。
何より「コーラスやってる感」がしっかり感じられ、しかも「3度をハモッてる感」まであって、すっかりいっぱしの合唱団みたいな気分になれて最高です。
次回もまたやりましょう。

今年度の課題曲である「遥かなるアラモ」。
フィニッシュのイレギュラーな合唱部分もなんとか練習して、ともかくも曲の体裁がととのいました。
「いーんじゃない?うまいよね?」
「上出来だよ。うちらにしては」
「上手いよ。録音しようよ」
と いそいそ録音。

さて、次の「ローハイド」へ。
こちらは「アラモ」より大分テンポが速く、歌詞も口語やスラング満載です。(英語です)
曲全体にちりばめられている、フクザツ・難解部分はともかくとして、1コーラスごとの最後に全員でシャウトする「ローハ~イド!」の部分は 高らかな声が全員揃い、ここだけ聞けば最高のコーラスグループです。
「ローハイドの録音は・・・次回、にしようか?」
「そだね・・・」
というのが、全員の「ローハイド」の出来栄えに対しての感想を表しています。
そうこうしてるうち、第2部のみ参加のメンバーから「早くこないとみんななくなっちゃうぞー」との催促が聞こえてくるので、練習を終えて第2会場(となりの部屋)へ。
今日は、たまたまメンバーのJackのお誕生日に当たってたので、Y子さん&ヒバリの「女子部」からのプレゼント・スパークリングワインを抜き、ヒバリがピアノを弾いて全員で「ハッピーバースデー」を歌いました。

2時間ほどたって宴もたけなわの頃、参加者のうち2名が、用があって次々帰り、残ったメンバーは全員、ヒバリより年上の男性ばかりでした。
人数減ったにもかかわらず、その後のおじさんトークは お酒の力も加わって いやが上にも盛り上がり・白熱し、ヒバリなどの知らない豊富な知識もいっぱい教えてもらえて、びっくりしたり感心したりすることばかり。

本日は第1部・第2部ども充実しまくりの「シモキタ倶楽部」でした。

テンポの揺れは落とし穴

2017年05月14日 | 音符・楽譜・テクニック
Tさん(大人):
ベートーヴェンの「ムーンライトソナタ(月光)」、第1楽章。
前回のレッスンの時に ひととおり最後まで聴かせてもらっていて。(何しろ、遠い昔に独学で仕上げた曲・第1号だそうなので、もうとっくに完奏できてるのです)
前回の時に、テンポの「タメ」がもうちょっとあったらな、というアドバイスをしました。
美しい曲なんだけど、もう少し表情をつけたりリズムやテンポの「揺れ」があったりしたら、もっといいな、と思ったので。
そしたらなんとTさんは、意識してテンポの揺れやタメをしないようにして弾いてました、というのです。

そうか。前に、たびたびそのことで 私がうるさく言ってたからだね。

実はTさん、「月光」に限らず、イメージ豊かで切ない感じの曲が「タイプ」なのだそうで。
これまでも、そういう曲をたくさんレッスンしてきたのですが、こういった「ムードたっぷりの曲」には ある落とし穴があります。
それは、演奏者自身が曲のムードに酔ってしまい、やたらとテンポルバートしたり、フレーズごとに思い入れたっぷりのリタルダンドやフェルマータをつけたり、ということを ついやってしまいがち、ということ。
意識的にであれ、無意識にであれ、必要以上のテンポの揺れやリタルダンド、フェルマータなどは、不安定であるばかりか、演奏をセンチメンタルで安っぽいものにしてしまうことだってあるのです。
これまで、Tさんのレッスンの中で、けっこう小うるさくそのことを言ってきたので、よい子の生徒であるTさんは それを守って テンポが揺れないよう、きちんと弾いていたんですね。
でも、Tさんとは、たくさんレッスンをしてきたので、もう適切なルバートや 曲の転換のときのタメなどのニュアンスは学習できてると思います。

「もう大丈夫だから、自分の思うように弾いて。」
と「揺れ・タメ許可令」を出したのが前回のレッスン時。

そして今日のTさんの「月光」は、ほぼ完ぺきに近いくらい ヒバリ先生の満足のいく演奏でした♪
完璧、と言えなかったのは、ひとつだけ「惜しい!」という点があったからで、それについては、次回のレッスンでTさんが修正し、完ぺきに弾いてくれるだろうと思います。
それでは、その時にまた。

威勢のいい曲がいいよね♪

2017年05月13日 | レッスン日記(小中高生)
Nちゃん(中1):
アレンジ課題「ダンシング・オールナイト」。
ちょっと物憂げなラテンビートが、いい感じに弾けています。
サビの部分に6度の音程を使おう、と前回提案していたのがきれいに出来、完成となりました。

もう1曲のアレンジは Nちゃんの大好きな吉田拓郎さんの「結婚しようよ」です。
初めてのオルタネートベースの体験でしたが、大好きな曲だけあって、驚くように軽々と楽しく弾けていて、完全にオルタネートがマスター出来ている手ごたえがありました。
サビの部分の ダブルノートの音使いが もう一つはっきりと決定できていなくて自信がなかったようですが、大体のポイントはつかめていたので、再度この部分の和音を確認し、来週仕上げてくる、ということになりました。

「ダンシング・オールナイト」が終わったので、もう1曲、アレンジ課題を決めよう・・・となったのですが、この「ウクレレ曲集」も だいぶたくさんの曲を終えてしまって、パッと次の曲が決まらなくなってきました。
といって、難しい曲が残ってしまったわけではなくて。
「次、どれやろう?」と先生。
「うーん、どれかなあ」とNちゃん。
「好きな曲からやってたから、だんだんいい曲がなくなってきたよね」
「そうなんですよー」
「なんかさー、暗い曲ばっか残っちゃったよね。『まちぶせ』とか、コワいよね」
「『まちぶせ』ってコワいです。『私は泣いています』も暗いし・・・(ページをパラパラとめくって)『無縁坂』なんて暗すぎだし・・・『わかれうた』って、うーん・・・」
「昴(すばる)なんておじさんぽいしね・・・」
「おじさんぽいんですよー」
そうこうしながらパラパラページをめくっていて、ふと目についたのは「勝手にシンドバッド」。
「そうだ、これにしよう!元気なのはコレだ!」
ってことで、ようやく見つけた、元気なリズムの「勝手にシンドバッド」に、次の課題は決定しました。
Nちゃん、拓郎さんのギター曲集も持ってるそうなので、今度持ってきます、ということになりました。
そこに活路を見いだせるといいな。