三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

未来のサムライミュージシャンズ発掘コンテスト 優秀賞受賞!

幻想の金魚。

2016年07月16日 | 読書
金魚が好きです。

本物の金魚も
模様になった金魚も。

金魚の浴衣はもう2枚持っているので
これ以上は買うまい。年を考えろ。
でも、帯なら欲しい。

蜜のあわれ・われはうたえどもやぶれかぶれ (講談社文芸文庫)
室尾犀星
講談社


今年、映画が公開された室尾犀星原作の幻想小説「蜜のあわれ」。
真っ赤な金魚の化身である少女、赤子と
金魚の飼い主である老作家との
全編会話文で進む小説。
どこまでが現実で、どこまでが想像なのか判然としない、
夢うつつの物語。

「幻想文学」というキーワードにはずっと惹かれるのだけれど、
幻想と怪奇もまた境目があいまいで、
手を出すのに怖気づくものがあるのです。



今日は図書館に行ってきました。
小説は一冊も借りてません。



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三連休のご予定。

2016年07月15日 | 三味線のはなし
明日から世間は三連休ですよ。

世間は、

とか言ってるけど

なんと、
なんと!!

わたくしも三連休!!!


世間並の連休なんて学生時代以来ですよ。
しかも、ほぼ予定がない。

そうだ。
練習しろ、ってことだ。

稽古場引きこもりです。

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「四拍子」によみがなをつけてください。

2016年07月14日 | 三味線のはなし
よんびょうし

ではなく

しびょうし

と読みます。


今日は黒御簾を聴いたので、
太鼓が欲しい話の続きを。

黒御簾(くろみす)とは歌舞伎などのお囃子で
舞台上ではなく御簾内で演奏されるもの。
その囃子で使われる笛、小鼓、大鼓、太鼓を四拍子(しびょうし)と呼びます。

これ、セットで響喜に欲しい。笑
(あ、笛は居るんだった。)

大鼓のカーンという音が好きです。
緊張感があって堪らない。
そこに小鼓や太鼓が絡んで畳みかけてこられたら、大昂奮です。
(フェチだから。打楽器があったら見ちゃうから。)


改めて、日本の音ってかっこいいと思うんです。
目新しいことをしなくても
むしろ古典こそがかっこいいと思う。
それをどうやって伝えられるのかを考えたい。


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カラオケやんけ。

2016年07月13日 | 三味線のはなし
津軽三味線でアノ曲を演奏してるすごいカッコイイ動画

みたいなタイトルに興味がわいて見てみたら

いや、それカラオケやんか。

っていう感想になりました。


三味線一挺で聴かせるアレンジが出来てこそカッコイイといえる。
バックに伴奏流しながらメロディを弾くだけでは未完成だ。
と私は思ってます。

そういうめんどくさいことを言い出すと、
なかなかレパートリーは増やせません。


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エイサー太鼓がほしい。

2016年07月12日 | 響喜
太鼓パートをアレンジするときに
余韻の残る低音と
シャープな高音、
この二種類が出せると良いなと思うのです。

1台でいろんな音色の出せる太鼓と、
種類を並べて音を組み合わせる太鼓、
大きく二つのパターンがありますが、
たとえば、韓国のチャンゴなら前者、インドのタブラは後者、でしょうか。

日本でも
小鼓と大鼓の組み合わせがあったりするところをみると、
欲しいと思う音は何かしら共通しているのかもしれません。


さて、響喜は太鼓チームではないので、
たくさん太鼓を並べるわけにはいきません。
どうしても音量差の問題で、三味線や箏は負けてしまうし。
でも、やっぱり締太鼓ひとつじゃ物足りない。
だって私、太鼓フェチですからー!

もう和楽器にこだわらずに
カホンとか入れちゃえばいいかな、と思ったりもしますが(笑)、
和の範疇で、持ち運び等も考慮すると
エイサー太鼓が良いと思う。
良いと思う。
欲しい。

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いざというときに煌めくんだから。

2016年07月11日 | 着物
24時間365日、
とまではいかなくても
たとえば週5でフルタイムで働きマス、
という密度で常にキレイにしていられる女子力はありません。

いいんだ。
いざってときに煌めく用意があれば。
銀魂は1巻をちょっと読んだだけだけど。

昨日のライブに、
ふだんのヤル気ない私しかまだ見ていなかったお友だちが来てくれて、
全然違うじゃないですかー
色っぽかった!
と言ってくれました。
(本当、ふだんがいかにダメかって話ですよ)



着物を着ると
なんかスイッチが切り替わる、みたいなところはあります。

この麻の葉柄の着物はすごくお気に入り。
これに合う夏帯をここ何年か探してるんですが、
なかなか出会えません。

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津軽三味線対決。

2016年07月10日 | ライヴ日記
本日もたくさんのご来場、ありがとうございました。



今日はお客様から一杯ご馳走していただきました。
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決めてること。まだ決めてないこと。

2016年07月09日 | お知らせ
明日は。

まずは選挙。

自分ひとり選挙に行こうが行くまいが、
大勢に影響するわけでなし、
結局は世の中そんなに変わらない、
のかもしれないけれど、
少なくとも行かなければ何にもならない。

これはもう決めてること。
何のために投票するか。




そして、
そのあとは津軽三味線対決ライブ。

こっちはやっぱり何を弾くか、まだ決まってませーん。



◆津軽三味線対決◆
2016.7.10.Sun.
京都・千本中立売 天Q
19:30start 投銭制
出演 はたこうじ,itaru,万響

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津軽三味線の楽しみかたはマニアックすぎる。

2016年07月08日 | お知らせ
気がついたら
明後日は選挙!

そして、そのあと、
津軽三味線対決@天Q!!


去年から参加させていただいて
もう結構な回数を重ねてまいりました。

毎度ながら
津軽三味線はレパートリーが少ないので
自分のセットリストも同じ曲になりがちだし、
人ともかぶりがち(そして敢えてかぶせにもいく)。

つまり、
同じ曲を何度も聴いて
演奏者による違いを楽しんだり、
同じ人でも前回と今回はどう違うのか、とか
マニアな楽しみが津軽三味線の醍醐味。

そんなツウの聴きかたを
ノーチャージでお楽しみいただけるライブが
津軽三味線対決です。

しかし、
毎回何を弾くか、
直前まで悩みます。



◆津軽三味線対決◆
2016.7.10.Sun.
京都・千本中立売 天Q
19:30start 投銭制
出演 はたこうじ,itaru,万響




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悪女、探してます。

2016年07月07日 | 読書
悪女をテーマにした作品をやりましょう

という企画があるのですが

日本の悪女。
しかも自分が作品として取り組みたいと思える魅力のある悪女。

となると、意外と浮かばない。


ちなみに
私のライフワークと化しつつある清姫は
この企画における悪女カテゴリーではないそうで却下。

魔性の女挿絵集 ---大正〜昭和初期の文学に登場した妖艶な悪女たち (らんぷの本)
中村圭子編著
河出書房新社


参考に読んでみました。

この本はすごく面白かった。
高畠華宵とか岩田専太郎とか
わたくし好みのものがいっぱいなのですが、
どうもやっぱり日本にはなかなか“悪女”的な存在ってないんですね。
男を破滅させるよりも自分が身を滅ぼしてしまったり
人間ではなかったり。

よく悪女にあげられる谷崎潤一郎「痴人の愛」のナオミは
個人的にはあまり魅力を感じない。
むしろ「卍」の光子こそは悪女。
卍は最後の台詞が突き刺さります。
でも、やってみたいとは思わないんだなぁ…


読んでみたい作品はたくさんあるのだけど、
読むときは流し読みではなく、じっくり読みたいので
小説はなかなか、読めません。



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猫ブームの陰で。

2016年07月06日 | 三味線のはなし
いつからこんなに世の中は猫ブームだったのか
犬派と猫派とでは今じゃ圧倒的に猫だというじゃないですか。

かくいう私も猫写真に癒されたり
リアルに猫になつかれがちですが、
しかし私は三味線弾き。
まぁ、師匠のお宅にも猫ちゃんが2匹いるくらいなので
猫によく似た某キャラクターのグッズを集めてるくらい何てことない。
家に猫皮の三味線があったってね!


雑誌 邦楽ジャーナル 2016年7月号 354号 ひまわり スコア
邦楽ジャーナル


今月の邦楽ジャーナル。
特集は皮と象牙の問題について。

これは正直、難しい問題。
三味線には今も犬や猫の皮を本当に張っているわけで、
それを聞いてショックを受ける人は多い。
身近な動物なだけに、気持ちは分かるけれど、
感情的な拒絶反応だけで片付けられはしない問題でもある。

もちろん、私は合成皮革の発展にものすごく期待しています。
むしろ今までのレベルの低さが信じられない。
今までの合皮では音色が違いすぎて、
それは撥使いのテクニックとかで対応できるような範囲ではなく、
思い描く音がまったく出せない。
初めて合皮の三味線を弾いたときは、
こんなに違うものかと愕然としてしまいました。
でも、日本の職人さんたちなら、
きっと舞台で使える音を出せるようになると思うし、
それが出来たら是非とも使いたい。
待ち望んでおります。

そうはいっても、
猫の皮を張って象牙の撥を使うからって
三味線を恥ずべきものだとまでは思わないですが…
そこまで言われると、さすがに切ないですね。

というわけで重ね重ね
合成皮革の発展に期待です。


そして手許の子どもたちが
無事にこの夏を越せるよう、
日々どきどきしながら
ご機嫌を伺いながら過ごしています。
梅雨から夏にかけては皮が破れる危険の増す季節。
今年こそ張替なしで乗り切りたい…




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プライスレス。

2016年07月05日 | 三味線のはなし
月末の岩手公演に向けて
いろいろ計画中。

ただ音楽を聴いて踊りを見て、という時間ではなく
このひとときを一緒に過ごした、という雰囲気を作りたい。

そのための小道具もろもろ、
仕込みの手間隙は惜しみません。

だって知っている。
結局はまた私たちの方が
言葉にも形にもならないけれど
たくさんのものを受け取って帰ることになるんだろうと。

目一杯、精一杯の準備をして。
行こうと思います。

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それでも唄え。

2016年07月04日 | 三味線のはなし
私自身はずっと
津軽三味線弾き唄いのスタイルですが、
三味線音楽は基本的には分業です。
唄あるいは語りと三味線は別の人がやるし、
唄の人は三味線を弾かないし、三味線の人は唄わない。
民謡も同じ。

それでも私が弾き唄いをするのは、
単純にどっちも好きだから。
それと、唄があった方がお客さんには聴きやすくなると思うから。

でも、私の唄は自己流なので
民謡の声ではない。
それがイヤな人もあるのは分かっているのだけど、
好きで唄ってるものは止められませぬ。


そんな、分業社会にありながら、
先日、ある常磐津の師匠のお話を聞く機会があり、
そこで、唄も三味線も両方できるようになるべき、とのお話があって
ちょっと新鮮でした。

違うジャンルの三味線なんてアウトオブ眼中だった頃もあったけど、
いろんなものに触れることは自分を豊かにしてくれる。
少しは大人になりました。


そんなわけで、
わたくしは今後も弾き唄いでやっていく所存です。


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最近気になるのは声。

2016年07月03日 | 三味線のはなし
自分の声はあまり好きじゃない。
ずっと杏子姐さんみたいなハスキーボイスがあこがれだったのだけど、
今いちばん好きなのは市丸さんの艶っぽい声だったりする。

何年か前から、
近世邦楽の声がものすごく気になり始めた。
いわゆるポップスの声とは違う響きをもつ声。
民謡ともまた違う声。
たとえば三味線の楽器の響き以上に
日本的なものを感じさせる声。
そういう声を持ちたいと思うようになってきました。

声って大事。
でも、努力だけではどうにもならない
持って生まれたものが楽器以上に大きい気もする
厄介な、でも素晴らしく魅力的なもの。

されどスウィング -相倉久人自選集-
青土社


音楽、唄というものは究極「声」でしょう。メロディよりもサウンドよりも。
ワン・フレーズ、一小節、いや、ひと声発しただけで、
ああ、この声には天性のなにかが宿っている、信ずるに値すると感じられるかどうか。
極端な話、オリジナルでもカバーでもなんでもいいんですよ、その人だけの「声」があればね。



あーあー言われちゃったよ。って感じ。
ほんと、これなんですよねー残念なことに。
自分の声をどこまで変えていくことができるんだろう。


ちなみに、引用文はサザンの桑田佳祐について書かれた文章の一部分です。
あの声もまた唯一無二の声だなぁ。



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今の若手はレベルが低い。

2016年07月02日 | 三味線のはなし
と、約15年前の雑誌記事でキングオブ津軽の木下伸市さんが喝破しておられました。



かの浅野太鼓さん発行のたいころじい22巻(2002年)です。

2002年頃といえば、
木下さんがジプシーバイオリンのラカトシュと共演した頃。
第二次津軽三味線ブーム全盛期あたりでしょうか。

ブームの裏で全体のレベルが下がっている、
基礎が成ってない、と厳しいご意見を遠慮なく放つところが
木下さんらしくて私は好きだけど、
我が身に突き刺さるお言葉でもあり、
うん、ちゃんと練習しよう、
誤魔化しかたばかり巧くなってはいけない、と
気を引き締めて。

どんなフレーズであっても
どんなに速くても
絶対に勘所が狂わない、
木下さんはそういう演奏ができる人。
そんなの当たり前の事のようで、
三味線弾きでこれが出来てる人は意外と少ないと思います。
もちろん私も全然出来てない。
今度新しくアレンジしている曲は、
ふだんは避けて通るメジャースケールなので
弾きにくいことこの上ない。
でも、完ぺきな演奏を目指します!


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