彦根の歴史ブログ(『どんつき瓦版』記者ブログ)

2007年彦根城は築城400年祭を開催し無事に終了しました。
これを機に滋賀県や彦根市周辺を再発見します。

5月1日、大津~長浜の鉄道連絡路が開港

2017年05月01日 | 何の日?
明治15年(1882)5月1日、東海道本線を結ぶ手段として大津~長浜の鉄道連絡路が開港しました。

イメージとしては青函連絡船と同じような役割です。もっともこの区間は湖の上ですし時代も古いので、鉄道を運ぶわけではありません。
この年に、敦賀から長浜までの鉄道が通ったために、長浜から大津を結ぶ道としてできた日本最初の鉄道連絡船が琵琶湖上で運用されたのです。

もともと明治2年に大聖寺藩が贋金で設けた資本を元手に琵琶湖上に一番丸を就航させたことから琵琶湖上の運輸は盛んになっていたのですが、バラバラでまとまった組織がない状態だったのです。それを藤田組(現・DOWAホールディングス)が頭となって太湖汽船を立ち上げたのです。明治15年時点で18隻を太湖汽船が管理し、大切な水上交通を担っていました。
明治16年には東海道線が長浜まで繋がり、東海道を結ぶ重要な施設になります。

しかし明治22年に長浜から膳所駅までが東海道線で繋がると鉄道連絡船の用途は終わりを迎えたのです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする