王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

全席優先座席を廃止- 阪急電鉄

2007-10-18 07:04:58 | 社会
譲り合いの心、はかなく=全席優先座席を廃止-阪急電鉄 (時事通信) - goo ニュース

この全席優先座席と言う言葉ですが、車両の特定の場所に「老人や妊婦等のために優先席」を設けるのでなく、どの席も「優先席」ですから該当者が前に立ったら「席を譲って下さい」との趣旨なのだと思う。
爺が日頃使っている横浜市営地下鉄がこの制度を取っています。

報道によれば関西中心の阪急電鉄がこの制度の廃止を決めて元に戻るようです。
細かくは分かりませんが「一般的には老人や該当者が前立ってもに席を譲るような殊勝な人は居なかったので機能しなかった」のであろうと思うのです。

実は爺も市営地下鉄に乗る度に感じていました。
若者、特に学生と30歳位までの若い人が老人や妊婦に席を譲らねばこの「全席優先席」なーんて制度は機能しません。
走り込んで来た爺や婆が若者の前で不服そうな顔で立っているのを良く目にしています。

幸いこの地下鉄は全線が短いのと途中の乗り降りがかなり有るので自然に席の交代が図られて何とか問題が顕在化しないのかも知れません。
勿論、爺は自分より明らかに年配なご老人が前に立てば席を譲ります。(内心では隣の若い兄ちゃんや姉ちゃんが譲るべきだろうと苦々しく思いながら)

国民全体に公徳心が薄れ特に若者に薄れ方が顕著な折、現実に即した判断だと思います。つまらぬ建前を良く廃止しました。

中田市長! 横浜市営地下鉄も効果の程を老人方にアンンケート調査でもしてみたら如何でしょう?
横浜の若者は他人に優しいか? そんな事は無さそうな気がします。


時事通信:
阪急電鉄(本社大阪市)は17日、1999年4月に全国に先駆けて導入した全席優先座席の設定を取りやめ、29日の始発電車から他社同様、車両の一部座席を優先座席と明示する方式に改めると発表した。全席優先座席を導入していた同社子会社やグループ会社の能勢電鉄、神戸電鉄も廃止する。

 乗客の良識で座席の譲り合いが広がることを期待した制度だが、阪急電鉄は「乗客の期待に応えられるほど浸透しなかった」と残念そう。

 同社によると、これまでに「非現実的だ」「譲ってもらえない」などの苦情が年間十数件あった。6月の株主総会でも「目に見える表示がないので譲ってもらえない」という意見があり、検討した結果、普通の優先席表示に戻すことを決めた。
(引用終わり)
写真:共同通信より
コメント (10)
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