王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

今度は比内鶏社が「比内地鶏」を偽装

2007-10-24 00:00:57 | 社会
比内地鶏12種偽装 味劣る廃鶏使用 賞味期限改竄も(産経新聞) - goo ニュース

赤福餅の偽装が全国的に関心を呼んでいる時に、秋田地方区でも偽装問題が起きていた。
少し前の新聞を拾うと15日秋田県に「比内鶏(ひないどり)」社が「比内地鶏」を偽装して(比内地鶏でない物を比内地鶏として売って)いると電話で告発があった様だ。そこで16日には保健所が立ち入り調査20日には県が聞き取り調査をしたらしい。

20日にはその結果が全国区の新聞やTVで流れ我々も知るようになった。
22日になってこの「比内鶏」社の幹部が記者会見した。記事とTVニュースを見る限りでは有限とか株式とか呼ばないので個人商店なのであろうか?
しかも社長の藤原誠一氏は行方を晦ましている模様である。
親会社の役員でもある管理職が記者会見に出席し謝罪をしていた。何とも珍妙な改憲である。そしてこの手の話に良くある様に情報が次々に悪く変わっている。

当初は「比内地鶏でない鶏を材料に使っていた」
何と比内地鶏なら一羽2000円ほどするもの(別の記事では2千数百円とも)を廃鶏(卵を産まなくなった雌鳥)で一羽20-30円を使い燻製として使っていた。

その話しが伝わるや追いかけるように「精肉」の売れ残りを返品として受け入れ賞味期限を書き換え集荷していたり、たまご、おでん、つみれ、団子ほか12種も比内地鶏では無いとわかった。

同社は昭和60年(1985年)設立らしいが今では30年前から偽装工作をしていたとの情報がある。それって設立間もなくでない?!

さて評判の比内地鶏であるが昭和62年比内町で比内地鶏生産部により体系的に手掛けられたらしい。
比内地鶏とは何なのであろうか?
伝えられる比内地鶏の血統と飼い方を守って育て上げられたとして一羽2000円と廃鶏一羽20円では100倍の味の違いとはどの様なものであろうか?
地域としてブランドイメージで売る生産者と味の違いの判らない消費者とどちらが良い悪いは言い難いが、素人には100倍の味の違いが判らないような「比内地鶏」では生産者に問題も有りそうな気がする。

今後社長が出てきてどんな方向に話しが広がるのであろうか?
宮崎県を始め地鶏ブームを検証する機会になろう。
これも目が離せない。


産経新聞:
秋田県大館市の食肉加工製造会社「比内鶏(ひないどり)」(藤原誠一社長)による比内地鶏の偽装問題で、同社は22日、偽装していた商品はおでんやつみれなど12種類に及ぶことを明らかにした。卵を産みにくくなった「廃鶏」と呼ばれる雌の鶏を使用し、このうち薫製は賞味期限を1週間程度改竄(かいざん)していたことも判明した。

 偽装発覚後、初めて記者会見した同社幹部は「社長は(偽装を)把握していたはず」とした上で、「もうけよう、売り上げを伸ばそうという安易な気持ちがあった。迷惑をかけて申し訳ない」と陳謝した。


 同社は秋田県が20日に実施した聞き取り調査では、鶏肉や卵の薫製しか偽装を認めていなかった。事態を重視した県は22日、対策本部を設置。今後約1カ月かけて偽装の実態を調査する。


 同社は昭和60年の設立時から偽装を開始。当初は「比内鶏」と称していたが、天然記念物の比内鶏を商品名に使うのは問題があることから、数年前に「比内地鶏」に変更した。売り上げ減少に伴い、偽装した新商品を次々と販売するようになり、平成18年度は売上高の約25%が偽装商品だった。


 比内地鶏は通常、1羽2000円程度で取引されているが、偽装に使用した廃鶏は親会社の鶏肉卸会社が1羽20~30円で購入していた。廃鶏は肉質が硬く、味は劣るという。(引用終わり)
写真:比内地鶏
コメント (2)
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