香港の警察当局は10日、中国政府を公然と批判してきた香港メディア界の大物で、民主派の香港紙「蘋果日報(アップル・デーリー、Apple Daily)」創業者の黎智英(ジミー・ライ、Jimmy Lai)氏を、国家安全維持法(国安法)違反の容疑で逮捕した。黎氏の同僚と警察が明らかにした。
また、昨年夏以来日本でも有名になった民主活動家 周庭さんも同日自宅で逮捕されたと報道されています。
10日夜 周さん
恐ろしいですね。
香港で中国に対し批判的と思われると「警察に逮捕され、中国本土につれていかれて労改キャンプ(思想強制所)に送られ幽閉或いは殺される」危険にさらされる事に
なりそうです。
黎智英(ジミー・ライ)氏の今年2月の映像です。
写真:香港で、国家安全維持法(国安法)に違反した疑いで逮捕され、自宅から連行される黎智英(ジミー・ライ)氏(中央、2020年8月10日撮影)。(c)VERNON YUEN / AFP
【AFP=時事】中国政府に批判的な香港のメディアグループ、壱伝媒(ネクスト・デジタル)の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏が同市で新たに施行された国家安全維持法(国安法)に違反した疑いで逮捕されたことを受け、同社の株価は10日、一時300%以上急騰した。ソーシャルメディア上では株価高騰に先立ち、民主派活動家らが投資家に対し、同社を支援するよう呼び掛けていた。
香港反中派の急先鋒である黎氏は同日朝、詐欺容疑に加え、国安法で新たに定められた「外国勢力との共謀」容疑で他の幹部らと共に逮捕された。黎氏が所有する地元紙「蘋果日報(アップル・デーリー)」と週刊誌「壱週刊(ネクスト・マガジン)」は共に民主派を明言し、中国政府に批判的な論調を展開している。
壱伝媒の株価は当初、17%近く下落したが、直後に344%反発し、昨年6月以来最高値の0.40香港ドルに到達。最終的には183%高の0.255香港ドルで取引を終えた。
フェイスブックなどの交流サイト上では株価高騰に先立ち、同社株購入の呼びかけが行われていた。3万9000人のフォロワーを抱えるフェイスブックページ「HenryPorterBabel」は「中国共産党に対抗してきた最後の主流メディアが今にも終わりを迎えるかもしれない」と投稿し、30万株を購入する意向を表明した。
インターネット上ではさらに、民主派の支持者に対し、蘋果日報が翌11日も発行された場合には購入するよう呼び掛ける投稿も相次いだ。民主派議員の邵家臻氏は、同紙を手にした自身の写真とともに「私はあしたの蘋果日報がたとえ白紙でも購入する」と投稿した。 【翻訳編集】AFPBB News