これは26日(現地時間)のロイター記事が引用されています。
報道の主体は「共和党のランド・ポール上院議員が”退任して民間人となったトランプ前大統領を弾劾裁判に掛けるのは違憲”と訴え、弾劾裁判の合憲性について採決を求める動議を提出した」が採決の結果、賛成45、反対55で否決されたとの報道です。
写真はランド・ポール上院議員(CNN)
ロイターの記事はトランプ弾劾に反対する共和党上院議員5名(別紙の報道ではスーザン・コリンズ、リサ・マーコウスキー、ミット・ロムニー、ベン・サッシー、パット・トゥーミーの各議員で、ロムニー氏は反トランプの重鎮、次回選挙には出馬しないトゥミ―議員、2026年選挙のコりンズとサス議員それに父親から選挙地盤を譲られマーコウスキー議員で余り共和党の大勢に影響ないとの見方です)。しかし、共和党(少数党)院内総務マコネル氏は賛成(民間人を弾劾する事には反対)ですから、否決を見込んで賛成に回ったとも考えられます。また今回賛成した共和党議員の中にも「この日の賛成の判断が弾劾裁判での自身の判断と同じでない」と語った議員もいますから「5人による否決が17人になる(弾劾裁判で有罪とされる3分の2以上になる)事はない」と楽観するのも早い気がしますが、一応15人も否決に回らないで良かったですね。
ところで、この弾劾裁判は憲法の定めるところでは ジョン・ロバーツ最高裁長官が主宰する事になっていますが、彼はこの役に前向きでないとの声が有ります。その心は「憲法違反の恐れのある事案に関わりたくない」のでしょう?! そしたら他の8人の最高裁判事で嬉々として人に当たる人が出ますかね? この辺りも続編が有りそうです。
写真:連邦議会を警備する州兵(ネットより)
ロイター:
[ワシントン 26日 ロイター] - 米上院は26日、トランプ前大統領の弾劾裁判の停止を求めて提出された動議を過半数で否決した。ただ、採決の結果は賛成45、反対55と、裁判停止に反対した共和党議員は5人にとどまり、トランプ氏を有罪とするのに必要な17人を大幅に下回った。
共和党内の結束の強さが浮き彫りになり、トランプ氏に有罪評決が下される可能性はないとの見方が出ている。
裁判の停止を求める動議は、トランプ氏がすでに大統領職を離任していることから弾劾裁判の実施は違憲であると主張する共和党のランド・ポール議員が提出した。
共和党からはスーザン・コリンズ、リサ・マーコウスキー、ミット・ロムニー、ベン・サッシー、パット・トゥーミーの各議員が反対に回った。共和党上院トップのマコネル院内総務は賛成票を投じた。
ポール議員は「これは、負けが実際には勝利であるというワシントンでは数少ない例の一つだ。45票の賛成票は弾劾訴追決議が裁判で否決されることを意味している」と語った。
ただ、ポール議員の動議を支持した一部の共和党議員は、この日に投じた票が2月9日に始まる弾劾裁判での自身の判断を示すものではないとしている。
(引用終わり)