今朝もNHKの朝ドラを見た後、「羽鳥慎一モーニングショー」にチャンネルを変えると丁度この事故を扱っていました。
昨日の今日ですが、動画とCD図を交え上手に事故の概要を説明していて経過が良くわかりました。
川下りの舟は「子供3人を含む乗客25人と船員4人(船首に船頭1名、右舷に櫓を操る船員2名そして艫にかじ取りの船員1名)乗り組み、座礁し、その後転覆した」ものです。
その原因はかじ取りの船員が「空かじ(船が揺れて舵が水上に出てしまい、水を掻かない)」を起こし、姿勢を崩し水に落ちた為、船は左岸により大岩にぶつかり座礁し、その後転覆して残り全員も川に投げ出されました。後続の舟もあった事や、遊覧組合からも救助の舟が出て比較的早く全員が救助されました。組合長さんが「空舵でないか?」と言ってましたから、日常的に”そういう事は日常的に起きていたのだな”と思いましたよ。
低体温症で数名が病院に搬送されていました。夜には最初に落ちた船員の死亡が確認されましたが、他の方は無事でした。
不幸中の幸いかも知れません。
襟裳遊覧船の沈没事故からまもなく1年です。危険とスリルとは常に一体で「観光業として線引きは難しいところですが、この保津川遊船企業組合も業態の見直しなどで経営が厳しくなるかも知れませんね。
亡くなった船員さんにお悔やみ申し上げます。 合掌
写真:中央で船底を上にしている遊覧船
毎日新聞:
28日午前11時半ごろ、京都府亀岡市の保津川(桂川)で、川下りの舟が座礁したと119番があった。舟は転覆し、子ども3人を含む乗客25人と船頭4人が川に投げ出され、船頭の50代男性が死亡。別の船頭の40代男性の行方が分からなくなっており、京都市消防局などが下流で捜索している。船頭が操船を誤って岩に衝突したとみられ、府警亀岡署が詳しい事故原因を調べている。運航は当面中止される見通し。
亡くなったのは田中三郎さん(51)。消防局などによると、田中さんは川に転落した後、助け出されたが搬送先の病院で死亡した。操船歴18年のベテランだったという。また、乗客のうち女性9人(10~50代)が低体温症などで病院に運ばれたが、いずれも軽症とみられる。
川下りを運営する保津川遊船企業組合(亀岡市)によると、川下りは同市の乗船場から、嵐山(京都市右京区)までの約16キロを下る。転覆した舟は同日午前10時40分ごろに出航。約15分後、5キロほど下ったあたりの「大高瀬(おおたかせ)」と呼ばれる急流で事故が起きた。
船頭は4人乗る場合、船首や前方に3人、船尾に1人が配置される。組合の豊田知八代表理事によると、船尾にいた船頭が、かじが水を捉えられず空振りする「空舵(からかじ)」と呼ばれるミスでバランスを崩し川に転落したという。前方の船頭が方向操作を保つためにかじを取りに行ったが間に合わず、急流を抜けた先の岩に正面から衝突。舟は転覆し、乗っていた乗客・船頭全員が川に投げ出されたという。後続の舟が事故を報告し組合が救援に数隻を出すなどして乗客らを救助した。
〈引用終わり)