ダンゴムシの生息環境について。
ダンゴムシは、植物性の遺骸が積もっている場所や、暗くて身を隠せるものの下、塀と地面の隙間、
生い茂った植物の根際などに集団でいます。
植物の遺骸はあまり分解が進んでいないものを好み、分解が進んだ腐葉土や堆肥のようなものを積極的に
採餌することはあまり見られません。
また、遺骸ばかりでなく植物の生体を採餌することもあって、これが野菜作物や花卉への食害となります。
以下は私の畑で見られるダンゴムシの食害の一例です。
・大根の苗
・ジャガイモの葉(地面に近いもの)
・種ジャガイモ(切り口から)
・塾したカボチャ(ウリハムシの食害部分から?)
・ニンジンなどセリ科野菜の苗
ダンゴムシの移動距離について。
ダンゴムシが身を隠している場所(生息場所)から1メートルくらい離れた場所までの移動は普通ですが、
距離をとればとるほど食害を受けにくくなります。
しかし、生息場所から離れていても収穫残渣などの植物性の遺骸がまとまって存在すると時間をかけて
そこに集結する傾向があり、そこが新しい生息場所になります。
食害対策について
<栽培時工夫>
・大根の苗:生息場所から離す
・ジャガイモの葉(地面に近いもの):高畝にして下葉を地面に触れさせない
・種ジャガイモ(切り口):切り口がしっかりコルク化したものを植え付ける
・塾したカボチャ(ウリハムシの食害部分から?):生息場所から離す
・ニンジンなどセリ科野菜の苗:生息場所から離す
<生息密度を下げる方法>
・生息場所を焼き払う
・殺虫剤や忌避剤を使う
・生息場所を耕運する