大阪音楽大学の卒業演奏会へ行ってきました。
コンサートは、短大で二夜、4年制で二夜の発表があります。
3月は仕事が忙しいので、一日だけ行くことにしました。
ジャズ・ポピュラーを先攻する学生の演奏です。
短大の卒業生230名の中で選ばれた31名が演奏するということです。
卒業生にとって晴れ舞台なのでしょう。
ネットで見ると、1月17日の演奏会で感動した「木村音登さん」がジャズコースから一人だけ選ばれていました。
自分が素晴らしいと感じた人が、唯一出演するのです。
全く知らない人ですが、嬉しくなってこの日に行くことにしました。
開演時刻は、6時です。
仕事を終えてからでは間に合わないので、少し早めに帰ることにします。
軽く腹ごしらえをして、音大のオペラハウスに行きます。
二度目の訪問ですが、素晴らしいホールです。
舞台の見易さ、音の響き方、雰囲気のどれをとっても文句のつけようがありません。
ミュージカル →電子オルガン →ジャズ →ポピュラーの順番です。
ミュージカルはダンスと歌ですが、あっしは良くわかりません。
宝塚の舞台を連想してしまいました。
電子オルガンは、圧巻の演奏でした。
もともとエレクトーンなどの電子楽器は好きではありません。
アコースティックな楽器の音色が好きなのです。
でも、演奏を聴いて、電子オルガンという楽器の素晴らしさを実感しました。
クラシックの曲は、まるでオーケストラが演奏しているようなのです。
色んな生の音源を、それぞれのキーボードに割り振っているのでしょうか。
独創性が発揮された演奏に、夢中で拍手を送りました。
次は、お待ちかねのジャズピアノです。
デューク・エリントンのキャラバンとハービー・ハンコックのドルフィンダンスを演奏します。
先日の感動がよみがえります。
音楽のことは素人ですが、この人の弾く音楽は何故か胸を打つのです。
指が良く見えるようにと2階席しました。
しなやかで、かつ強い鍵盤のアタックが見て取れました。
繊細で、ダイナミックな演奏でした。
サイドメンのベースとドラムスによって引き立てられていました。
前に出すぎず、ピアノ演奏をしっかりとサポートしています。
ソロでは、流石と言わせるテクニックを披露します。
最後はポピュラーコースです。
昨年の素晴らしい演奏を越えるだろうかと、どんな人が歌うのだろうかと興味津々です。
二人の女性が、白と黒のドレスで登場です。
谷栄美子さんは、ホイットニー・ヒューストンの曲を歌います。
荒削りな感じはありましたが、声の伸びと迫力のある歌い方にとても魅力を感じました。
もう一人の参河智嘉さんは、今日のコンサートで一番、気に入りました。
ハスキーですが好きな声だし、CDが発売されていたら買って帰ったことでしょう。
曲が自然と耳に入ってくるのは、彼女の音楽性の高さの証なのかもしれません。
歌の道に進まれ、どこかで聴けることを願っています。
歳をとると感受性が弱まるそうですが、あっしは変わらないみたいです。
むしろ、色んなことに感動するようになりました。
帰りはどしゃ降りの雨でしたが、心は晴々でした