レイチェルさんの愛車と同型のマーキュリー・コメット
車の雑誌を読み直していたら、こんな記事が載っていた。
「愛車一筋48年、クルマ大好きばーちゃん言行録」というタイトル。
アメリカでも不景気が影響して、1台の車に乗り続けているオーナーが増えているという。
そんな中、フロリダ州の93歳のおばあちゃん(レイチェルさん)が1964年製の車に乗り続けていることが全米の注目を集めているそうだ。
人気テレビ番組に出演したことが注目を浴びるきっかけになったのかも。
なんと48年間も乗り、今でもマーキュリー・コメット・カリエンテのクリーム色のペイントは艶を失っていないという。
走行距離は、なんと57万6000マイル。換算すると、約92万7000㎞になる。
バッテリーの交換回数18回、マフラーは8本目。
何より自慢なのは「私の3回の結婚生活よりも、車との生活の方が長いこと」なのだ。
「愛車を乗り続けるためならどんな努力も惜しまなかった。これだけの努力を夫に傾けていたら、2度も離婚しなくて済んだかも」と話すチャーミングなおばあちゃん。
このほど、クルマの運転を諦めることを決意。
信号無視をしてしまったことで自分の体力の衰えを感じ、運転免許を返上することに。
クルマ好きは男性に多いが、女性でこれだけ長い期間を同じ愛車で通したのは凄いこと。
あっしも車は好きだが、旧車を維持することの苦労は分かっているので乗換えてしまう。
今、車歴を思い返すと、「サニー1200」だけが乗り続けたかった車かもしれない。
A12型エンジンの回り方、軽量ボディの身軽さ、抜群の燃費の良さは、今でも魅力的に映る。
アーブ・ゴードン氏と愛車ボルボ
1台の車に長期間乗ったギネス記録は、アーブ・ゴードンさんという男性。
走行距離は300万マイルで、換算すると482万8000㎞にもなる。
愛車は、1966年製のボルボP1800 。
惚れ込んだことが分かる見事なスタイリング!
ボルボといえば、武骨という印象しかなかったが、このスタイルは完璧。
「ああ、欲しい」と言わせるだけの造形美は、今でも新鮮だ。
免許を取った16歳からの総走行距離は、多めにみても30万㎞ほどにしかならない。
国土の広さや交通事情が違うとはいえ、信じられない走行距離だ。
あと何年ハンドルを握れるか分からないが、ずっと乗り続けたいと惚れこむような、そんな車に巡り逢いたい・・・。