AURAの「VA50」のアンプは四半世紀も使っています。
ここ10 年くらいから2台とも故障続きです。
フルメンテナンスを含め10回ほど修理していますが、1台は修理上がりから2週間ほどでダウンしてしまいました。
もう一台は音像が片側に寄る症状が出ています。
オーラで駆動するメインSPの「リディーマー」は音楽に没頭できて満足していました。
ところが近年は音楽を聴く時間が減ってきました。
聴き終わってからの満足感や充足感が足らないからに他なりません。
原因はアンプの劣化で、修理では元の再生は期待できないと感じるようになりました。
昨年のハイエンド・オーディオフェアで感動する音楽再生に出合いました。
キソ・アコースティックのSP「N1」をHEGEL「H590」で鳴らしていました。
小型SPが朗々と音楽を奏でていて驚きました。
HEGELなら満足のいく結果が得られるかもしれない。
そう思って自宅視聴をさせてもらいました。
20年前、ブルメンスターのプリアンプとパワーアンプを購入したのですが、残念ながらリディマーには合いませんでした。
今は超高級アンプメーカーですが、当時はあっしでも購入できる価格帯の物がありました。
こんな苦い経験があったので、我が家のシステムとの相性を確認したかったのです。
H590とH190を視聴します。
H190は期待するほどのものがなく、すぐにH590に変えます。
同社プリメインアンプのフラッグシップだけの事はあります。
音の密度感・スピード感は半端なく、演奏者が並んでいる様子が分かるほどの分離は圧倒的です。
ライブ盤を聴くと、目の前で演奏しているようです。
一言で表現するなら「キレッキレのアンプ」です。
ギターデュオを聴くと、お手本にしている上様宅のシステムに近い鳴り方をします。
素晴らしいアンプで、4日間楽しませてもらいました。
下:HEGEL 上:AURA
HEGELは迫力と緊張感を持って聴けましたが、AURAに切り替えると柔らかく温かな雰囲気は変え難い良さがありました。
HEGELのH590の良さは確認できましたが、悩みに悩んで今回は購入を控えることにしました。
VITAのアンプで視聴
7年ほど前のAURAの「VITA」の中古があったので、これも自宅試聴させてもらいました。
HITACHI製MOS-FETをシングルプッシュプルで使用していているので、代替機に相応しいと感じたからです。
視聴すると「VA50」の良さを引き継いだ鳴りっぷりで期待以上でした。
逆に、現所有アンプの経年劣化を否応なしに感じました。
H590アンプの1/10以下の値段なので、取り敢えずこのアンプで鳴らしてみます。