湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

巽の湯(草津)

2019-04-08 | 群馬の温泉

 「巽の湯前」バス停にある共同湯「巽の湯            

 ~過去に温泉博士に掲載された私の記事より~   

「巽の湯」は、馬場区の共同浴場で国道292号を六合村方面に下って行くと道に面して左手にある。車で通過する時に見つけられると思うが、目立たない色合いの建物なので、ぼんやりしていると見過ごす。

見つける時の目印は「巽の湯」の隣に、結構大きい「消防車庫」があること、前が「巽の湯前」のバス停になっていること、赤い四角いポストがあること等だ。

新しい木造の玄関には「巽の湯」の横看板と、入り口引き戸に「男湯」「女湯」の表示が見える。注意したいのは、隣が消防車庫なので、周辺は駐停車禁止になっていることだ。我々は、近くの「大滝の湯」駐車場に車を停めて歩いて行った。

中に入ると「ピンポーン」とチャイムがなる。人センサーが着いているようだ。

脱衣所はとても広く清潔で、ソファーや扇風機なども置いてあり休憩ができる。

浴室に入ると天井が高く広々としていた。床はコンクートだが腰壁より上は総木造りで純和風だ。湯船もコンクートだが縁だけは太い天然木が使ってあり落ち着く。

浴槽はかなり広く、湯口からはドバドバと新鮮な源泉(硫黄臭のする硫酸塩泉)が注がれていて、贅沢なことに掛け流し状態だ。

湯温は源泉が体感4445度、湯船で体感42度の適温。ここは湯畑源泉らしいが湯畑から場所が遠いからだろうか?湯温が適温でとてもいい~。

おかげで、草津の共同浴場の中ではかなり広い施設で新鮮な湯をゆっくりと満喫できた

私が入った時間は夕方の七時過ぎで、二人の地元女性が入っておられた。

湯の中で、いろいろ話して親しくなったところで「草津に来た記念に浴槽の写真を一枚撮らせていただきたい」とお願いした。

すると、そのうちのお一人が「いいよ、いいよ、どうぞ!撮ってよ!」と自分も写る気満々!!

「え~っ!浴槽写真だけでいいのだが・・」の言葉を慌てて呑みこんだ。

驚いている私とは反対に、彼女は浴槽の真ん中で、顔だけ湯船から出して「こっち向きの横顔がいいのよね~」とすでに撮影モードに入っている。

その様子を見て、私も覚悟を決め、そこまで言っていただけるならと、有り難く「地元モデル入り浴槽写真」を撮らせていただいた。

地元の人とこんな楽しい会話ができるのも、草津共同湯のもう一つの楽しみだ。

(翌朝、草津を出発するときに車から見えた「巽の湯」)

 

 ありがとう!草津温泉!「巽の湯」さようなら

・・・・・・2009年の訪問 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 巽の湯」 草津温泉共同浴場 温泉データー

(住所)  群馬県吾妻郡草津町馬場区 

(tel) TEL:0279-88-3642
           (草津観光協会)

 (入浴時間) 24時間(清掃9時~1030分頃)

(休館日)  無休 

(入浴料)  無料

 (泉質) 酸性-含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉

     (草津温泉は、1円玉や5寸釘も溶かす強酸性泉

 (源泉の温度) 湯畑源泉  源泉温度53.9PH2.0

        浴槽内44.5℃の無色透明、強酸味

 (浴槽)  女性浴槽は広々L字型 男性のほうは長方形      

 (効能) 神経痛 リューマチ 皮膚病、冷え性など

 (駐車場)  ・草津バスターミナル前の駐車場を使うとよい。

       ・「大滝の湯」の駐車場に停める方法もある(内緒)   

🌟巽の湯は、駐車厳禁🌟

隣が消防小屋なので、駐車すると大変な事になる!要注意!

 

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河原の湯(四万温泉)

2019-04-08 | 群馬の温泉

一幅の風景画、四万川沿いにある「河原の湯」 

2009年の九月末、草津温泉に行った続きにもう一足伸ばして「四万温泉」を訪れた。

2003年の夏に「四万・山口館」という老舗旅館に泊ったことがあり、懐かしかった。

「山口館」は、お風呂に力を入れている旅館で、泉質も、一つずつの風呂の構造もそれは素晴らしかった。宿にある三種類の風呂に入ることに夢中になった。

そのため四万温泉の外湯などは頭にも浮かばなかった。

後で無料の共同湯があるとわかった。

折角行っていたのに、探さなかったのは、少し惜しい話だ。

そのため今回は「無料の共同湯に入る」ことを唯一の目的にした。

温泉街を車で走り、川沿いにあるという共同湯「河原の湯」を探していたら、四万温泉の中心地に豪華な「四万グランドホテル」を発見した。

秋空の下、後の山々を背景に四万川のほとりに一幅の風景画のように、白く輝いて建つグランドホテル。

うっとりと見とれていたら、その川の端に、円柱形の小さい建物がある。

こっちは、グランドホテルとは対照的に小さい。

ひっそりと川沿いに建っている。

よくみると「河原の湯」とあり、建物の屋根の部分には紅葉した蔦がびっしりと巻きついている。

河原の湯への階段降り口には「ご利用できる時間(午前九時~午後三時)河原の湯共同湯」の看板もある。

朝の九時になったので、いよいよ「河原の湯」に入りに行った。

入り口のドアを開けると、平日だからか、誰もいない。新しくて、よく掃除された清潔な脱衣所があり、もう一つドアを開けると浴室がある。

浴室も新しく、透明な湯が浴槽からあふれ出している。

この光景には感動した。

「この源泉掛け流し風呂が無料だなんてとても信じられない話」だ。感動しながら体を洗い、浴槽に浸かった。

さらっとした湯で、やや熱めだが入れた。

水で薄めることもできる。

洗い場は二つあるが石鹸などは置いてない。

壁には「かじか蛙」や「石楠花」などが描かれたタイルが埋め込まれていて親しみやすい。

湯は飲泉もできるらしく湯口に枡が置いてある。

飲んでみたら癖がなく飲みやすい。

河原の湯は、こじんまりとしているが内部の造りが立派で、細部まで丁寧に作られている。浴槽はよく磨いた石造りで、湯船に浸かると落ち着き、私のお気に入りの一湯になった。

(大きな四万グランドホテルの足元、四万川河原にある「河原湯」)

🌟河原の湯(共同湯四万温泉 温泉データー🌟

(住所)  群馬県吾妻郡中之条町大字四万温泉

    四万温泉の入り口付近にあり,バス乗り場の前,

                萩橋のたもとにある共同浴場。

(tel)   TEL 0279-64-2321(四万温泉協会)

(入浴時間)  日帰り入浴可能時間 9時~15

(休館日)   無休   

施設)    内湯(男女別 各1)     

料金)    無料(寸志)

(泉質)   ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩温泉

(トイレ)は河原の湯に無い・・注意

  道を挟んだバス停の待合室裏手に公衆トイレがあるのでそこを使うと良い

(駐車場)  

・「荻橋近くの駐車場が空いていれば、数台停められる

四万川沿いの公共駐車場は、かなり広く、いつでも利用できる 

            ただし、少し河原の湯まで歩くこと

 

「河原の湯」の近くには、アニメ「千と千尋の神隠し」のモデルの湯宿と云われる「積善館」もある。

 ・・・・・・・・2009年9月の訪問・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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別府公園

2019-04-08 | 紅葉・新緑・花

上ノ温泉に行くのに横切った「別府公園」

別府市民の憩いの公園

・・・・・・2010年11月の訪問より・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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上ノ温泉(別府)

2019-04-08 | 大分の温泉

トイレ騒動の後に出会った極上湯「上ノ温泉」             

広い敷地に紅葉した樹木が立ち、季節の花々が美しく咲く別府の憩スポット、別府公園。

これを横切り、路地を少し歩くと本日のお目当ての「上ノ温泉」に出る。

白っぽい建物の壁に「上ノ温泉」と表示があり、外にトイレがあった。

夫は急にトイレに行きたくなりドアに手をかけた。

その時ふいに、建物内の暗い通路から男性が出て来て、夫を見つけると「しっ!しっ!」と手を払い、無言のまま「あっちへ行け」のしぐさをする。

夫はその男性に「トイレを使いたい旨」を説明した。

男性は「二つあるトイレの右側を使え」と言う。

トイレのドアを開けると和式だった。

夫は「膝が悪いので洋式がいい」と言って、左隣りの洋式を開けると今度はトイレットパーパーが切れていた。

「紙が切れてます」と夫が言うと、

男性は、上ノ温泉の表通りに我々を連れ出し、右側を指さして

「そんなにトイレが使いたければ近くの薬師湯に行くといい」

「そこは浴室内にトイレもある」と言う

「エッ~!?それじゃあ、この上ノ温泉に入れないの?」

「折角ここの湯に入りに来たのに~!!トイレはあくまで二次的なものだったのに・」と、思わず残念そうにつぶやいた私。

その時、男性の表情が豹変した。

実は、彼はここの管理人だった。

我々のことを、自分のところの入浴客だとは全く思ってなくて「通りすがりにトイレだけは利用し、風呂は薬師湯に行くパターンのいつもの観光客?」と思ったらしい。

誤解も解け、晴れて夫はゆっくりとトイレをさせていただき、二人は入浴できた。

「上ノ温泉」は、建物内に狭い通路があり、この通路を挟んで、管理人夫婦が住む家と入浴施設(男女別浴室が各一つ)に分けられている。

通路には、受付(番台)があり、そこで入浴料百円を払う。

浴室は古くオールタイル張りだ。

洗い場や浴槽のタイルはよく磨きこまれ、脱衣所も掃除が行き届いている。

窓からは朝の陽ざしが一杯差し込んでいる。

明るく清潔な浴室に感激した。

透明な輝くほど美しい湯が湯船に満ち溢れている。一人湯を楽しんでいると、地元の年輩女性が入ってこられた。

彼女から浴室の隅、三角コーナーにある源泉の出し方、止め方を習った。浴槽側面の一番下のタイル一枚がはずしてあり、そこから透明な源泉が注がれていることも教えてもらった。

「上ノ温泉」は管理人がここに住み、お湯の管理や掃除一切をしてくれる。そのため「朝早くから夜遅くまで毎日、この清潔な湯が楽しめる」と地元女性は心から感謝していた。

(駐車場)★上ノ温泉には駐車場はない

     ★別府市役所に車を停めて、別府公園内を徒歩で横切り、10分以内に着く  

 ・・・・2010年の訪問・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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