湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

湯村温泉「とみや」①

2022-10-04 | 兵庫の温泉

2022年9月の温泉旅は、我が家にとって、忘れられないものとなった!!

コロナの4回目予防接種を受けて行った温泉旅で、一年ぶりに兵庫県の北部、鳥取県の中部まで遠出した。
往路は、いつものよくよく馴れている道で、安全感とワクワク感が混じっていた。出発までは、当日の天気ばかり気になっていた。幸い、予報は、出発までにどんどん良くなり、終始、好天の旅になった。

旅の最初の宿「湯村温泉とみや」に、無事に到着した感激は、忘れられない!!

何しろ一年ぶりの日本海側への遠出。

車が、湯けむり立ち込める湯村温泉の中心街「荒湯」に差し掛かると「この湯けむりこそ湯村温泉!!ただいま!!」と叫びたいほど、懐かしさと嬉しさが込み上げて来た。


「とみや」は、荒湯のすぐ近く、山手の少し高台の湯宿だった。

「とみや」は、2021年10月から、宿の経営が「まるわ渡辺水産グループ」に変わった(元の「温泉旅館とみや」は、2021年3月に経営破綻して、閉館した)

湯村温泉の有名・源泉掛け流し宿「とみや」が、新鮮魚介類の直営店「まるわ渡辺水産グループ」に買い取られて経営されるようになったのだ。

「一度は閉館したが、わずか半年後に、経営が変わって再オープン!」となると、これは、色々と興味がある!!

その結果「本物温泉+魚介類の料理の2つがセットされた宿に生まれ変わる!!」こんな魅力溢れる宿を放っておくはずがないのが、我が夫。

暑~い、暑~い2022年の8月、加えて、次々と来る大型台風に悩まされて、毎回ビクビクと過ごした9月、この間に、我が夫が、温めて~温めて~計画した温泉旅プラン。その最初の宿が「湯村温泉とみや」なのだ。

(「とみや」の玄関を入ると、フロントまで結構急な階段がある)

チェックインは、最初に、検温・手指の消毒。続いてフロントで4回目の接種券+身分証明書(免許証など)を提示して「県民割り引きでの宿泊の確認作業あり」

(フロント・ロビーの風景) ★フロント係は、女性がたった一人だった★

インターネットの書き込みで「3時キッチリでないとチェックイン出来ない宿・とみや」とあったが?やはり、3時過ぎまでロビーの椅子で待たされた。正確には、3時15分になって、やっと?フロント係に再度呼ばれた。その時フロント女性が、我々の顔を見ながら「別人の名前を呼ばれる」ので「えっ?!」と言うと、慌てて「我々の名前に言い直された」少し??と思うも、夫は無事に「宿泊部屋のお知らせ」+「部屋の鍵」を手渡された。そして、我々はエレベーターで鍵の部屋へ移動した。

が、フロントでもらった鍵で、我々が入った部屋は??

「なっ!!なんとシングルベッド一つだけ。完全に一人宿泊用の部屋だった!!」???確か、「ダブルベッド」の部屋で予約したはずだが???

ベッドはシングルだし、茶菓子も、給水ペットボトルも、どちらも一人分しか置いてないぞ!!

この状況に驚いて、この一人部屋からフロント9番に電話するも、全く電話が繋がらない!!今、フロントは、次々と来る宿泊客のチェックイン作業中なのか??全く電話に出ない!!(「とみや」フロントは、女性が一人しか居なかったのを思い出した)

しびれを切らした夫が、直接フロントに行くと「我々に渡した鍵が間違って一人部屋用だった」と言われたらしい。そして、その一人部屋で今も待機中の私に、さっきまでは、全くつながらなかったフロント女性から電話が掛かってきた。「荷物をもって、もう一度フロントに降りて来て欲しいと・・」何てこと?!夫の荷物と二人分持って、再びフロントまで移動する私。そして、フロントで、改めて二人部屋用の鍵をもらった日。

それにしても、フロント女性は、この部屋の鍵の渡し間違いを、平身低頭・丁寧に我々に謝るでもなく?なんかスッキリしない日(「とみや」に我が家が宿泊予約したときは、フロントの電話口は、男性だった。「二人宿泊で、ダブルベッド様式」で申し込んだのを、はっきりとメモっているし)

この日の「部屋の鍵の渡し間違い」は、次々と来る宿泊者達に、一人で、チェックイン作業をする本日のフロント女性の単なる勘違いミスなのか?予約時に応対した男性フロントの伝達ミスなのか?結局分からずじまい・・

ともかく、新しく手渡された鍵で行った部屋。

やれやれ・・今度はダブルベッドだった。

今度は、お茶菓子も、給水用ペットボトルも二人前ある。

部屋のお風呂も、もちろん源泉が出る。さすが湯村温泉の自家源泉の宿「とみや」

大浴場だけでなく、お部屋のお風呂や洗面などにも全て温泉を使用している。

しっかり二人宿泊対応の部屋と確認できた所で、外の景色をみると

部屋の窓から、左側に、湯村温泉の中心街が見えた(左手の高い建物は「旅館 朝のや」)

我々がこの湯村温泉で何回も泊まっている「三好屋」は、写真・右手の山の裏にある。

部屋からの右側の景色、湯村温泉が山間の町なのがよくわかる。

いざ、お風呂へ

チェックイン時の「フロント係の部屋の鍵渡し間違い」で「入館すぐの一番風呂を目指す私の目論見(もくろみ)」は、スッカリ失せてしまった!!

一回目の入浴が、なんと4時前になってしまった!

あ~あ~!!失意のまま、宿のお勧めの風呂、2階の「展望台・露天風呂」に行く。

2階の「展望台・露天風呂」は、正式名を「天神の湯」と言うらしい。

「天神の湯」へは、木々に囲まれた長い渡り廊下をひたすら行く。

渡り廊下の周りは、自然の木々が溢れる。

「あれ?この状況は、前に、三好屋(同じ湯村温泉の宿)でもあったぞ!!」まるでデジャヴだ!??

「湯村では、自家源泉の温泉宿の名物風呂は、もしかして?みんな山の中にある??」たまたまかな??

渡り廊下の左側に見える湯村温泉街。(廊下の右側は、山が迫っている)

我々が、これまでよく利用してきた湯村温泉「三好屋」では、屋外の「森林露天風呂」に行くために、まずは98段の木の階段を上がり、更に非常に長~い木の渡り廊下を、裏山の森の中まで、ひたすら息せき切って延々と歩く。

「とみや」の名物「天神の湯(展望台・露天風呂)」は、三好屋ほどは歩かないが、結構な長さの渡り廊下あり。

やっと到着?? 

今、来た廊下を振り返ると、「とみや」も、立派な?「名物・山際の渡り廊下付き・湯村の宿」と思った日。

「天神の湯」の入り口。

広い湯上がりの休憩室あり、窓からの景色は、緑の木々がいっぱい。

湯上がりの給水タンクには、水の他に煎茶もあり、嬉しい!

緑に囲まれたこの静かな湯上がり室で、ゆったりと休めそう!

更衣室も、広く、シンプルな作り・・

最初に、外の露天風呂を見に行った。

自然の木々に囲まれ、とても静か。雰囲気のいい露天風呂があった。

嬉しくなってきた~!!

ところで、露天風呂の続きに細長い湯路を発見?!「えっ~!!この露天風呂は、どこへ続いているの?」

湯の流れの先には・・

竹林に囲まれた岩風呂があった。

「とみや」は、裏が山。天然の木々や竹林が茂っている。素晴らしい自然環境の自家源泉宿。

特に、最初に私が入った「天神の湯」(展望台・露天風呂)は、山と風呂が一体化している。 

その中でも、この竹林岩風呂は、私の一番のお気に入りになった!!ここに、のんびり浸かり、素晴らしい湯村の源泉を心ゆくまで満喫した。この湯に浸かっていると、チェックイン時のフロントのミス(部屋の鍵・渡し間違いモヤモヤ)などは、一瞬にして、完全消滅。そんなことは、もはや、どうでもいい~~!!この湯さえあれば・・

2階には、内湯大浴場もあった。ここも周囲が緑に囲まれて「森の中の内湯」。温めの源泉がたまらない。

いつまでも入っておられる温度だった。

内湯には、打たせ湯もあった。

いつものチェックインより随分と遅くなり、4時前から入った、最初の湯(2階の「天神の湯」)

嬉しい事に、私の入湯中は、「誰も来なかった!」 凄く、ラッキーな「独泉・入浴タイム」

最初、色々あったが、結果として??「とみや」の自家源泉の中でも、一番いい風呂を、贅沢に「独り占め」

はじめて泊まった「湯村温泉とみや」の一回目のお風呂は、印象に残る「森林・ゆったり一人湯」となった。

「天神の湯」への通路の最初には、2つの「貸し切り湯」もあった。

この2つの貸し切り湯も露天風呂で、展望+森林浴ができるように、同じ2階に作られている。

しかし、本日のように、2階の大浴場「天神の湯」の露天・内湯を独り占め出来るなら、わざわざ1時間2500円を払ってまで「貸し切り湯」に入る必要はない。

・・・「とみや」2回目の風呂に続く・・・


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2 コメント

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湯村温泉とみや (屋根裏人のワイコマです)
2022-10-18 10:07:48
湯村温泉・・・とみや 二年前から再復活なんですね
表の看板と、その内情では大きく違います。
これから 元気よく 発展していってほしいものです
戦前からの老舗旅館ですから・・なんとか頑張って
貰いたいですね~
返信する
ありがとうございます。 (hitareri)
2022-10-18 15:17:51
ワイコマさま

コメントありがとうございます!!
「とみや」ですが・、フロント他、従業員の少なさが目出っております!!マルワ・渡辺水産関連の経営する宿の特徴の一つかもしれませんが・・
「従業員が少ないです!!)それで?今回のようなフロントでのチェックイン時・部屋間違いミスなどが発生しているようです!!

食堂(レストラン厨房)の人数を充実させているのか?わかりませんが・・広い「とみや」の敷地内の掃除・環境整備(庭・お風呂(露天風呂))など(従業員の数が少な過ぎて?)十分に手が回って無いよいに思います!

フロントも一人だけだし・・

我々は、今回、フロント係の「部屋・案内間違い」で、最初に一人部屋の鍵を渡され、そこへいくと??すべて「一人分」ベットもお茶菓子も・・で、再び、フロントに行って「宿泊はこの通り二人ですよ!!」と言うと・・大変慌てられ・・急いで?二人用の宿泊部屋を用意されたようです(その間、我々はロビーで待っていた)
そして、やっと二人部屋へ・・が、夫がお茶菓子の置いてあるテーブルの上を手で触ると・・埃がある!!
慌ててセッティングしたので、机の上が拭いてない!

など・・ちょっと、掃除面や、環境整備面で、従業員の数の不足!!が気になりました!!

お料理は、水産会社の直営の宿なので、魚介類の鮮度・内容、すべて満足でした!!
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