湯めぐり四方山話 & 和の音

湯めぐりは 人・風物との出会い

四季の里 「はなむら」  小田温泉

2010-03-16 | 熊本の温泉
熊本県阿蘇郡小国町満願寺小田の小田温泉。
その一つに四季の里「はなむら」があります。
自然豊かな小国の山里に、温かな湯が湧く心尽くしの宿です。
「はなむら」は宿泊はもちろん、うれしいことに日帰り入浴もあります。

ここを訪れたのは 11時半からのお昼をはさんだ時間帯でした。
この時間だと「風呂は空いているだろうな?」と思いました。
しかし、昼の日中なのに結構人が入ってまして、私を入れて6人でした。

お風呂は大露天風呂と洞窟風呂の2つがあり、内湯はないのですが・・
この2つの浴槽が大層に充実していまして、とっても情緒があるのです。
この日私が入ったほうの洞窟風呂は、洞窟を抜けると、
ミニ半露天風呂が現れるという超おもしろい、
ワクワクするような構造の風呂でした。

先客に若い女性二人が 
洞窟風呂の中一杯に響く声で「キャーキャー!」言いながら、
ワニ歩きして、最後に洞窟を抜けたミニ半露天にたどり着き、
ここで、これまた大歓声をあげて騒いでいるではありませんか!!
「若いなあ~二人とも20代の友達同士か!!姉妹かな?」
「若いっていいなあ~こんなお風呂一つでここまで盛り上がり、
大騒ぎができて、大喜びするなんて、
私には、とてもできない!!」と思いきや、
私も長い洞窟をワニ歩きして最後に青空の見える半露天に出たときは
「わ~っ!!何 この洞窟風呂はすごいや!!最高!」と叫んでおりました。
人のことは言えない。最後に出た半露天は緑の木々に囲まれ、見上げると
スカ~っと真上には 青空が広がっているんです・・
いいわ~このワクワク感!!
「自然の中にあるお風呂」の感じが、なんとも森林浴風でたまらない!!

大露天風呂のほうも 広いし、
岩の配置がなんともセンスがよくて ゆったりします。
これまた、周囲は木々が多く 森林浴をしながらの露天風呂風情です。
湯は41,5度くらいのややぬるめなので、
長時間 ゆっくり入り楽しめます。
アルカリ性単純泉なのでヌルヌル感スベスベ感も心地いいです。

途中で一度湯から上がり、脱衣所で話していたら、
70代の女性が
「1年に1回は、このお風呂に入りに来る事にしていてね、
毎年、それが ささやかな私の楽しみなの」と言われた。
この人は お風呂でお湯を手ですくっては、
その湯ざわりを楽しんでいた人でした。

また最初に書いた洞窟風呂でキャーキャーの若い二人、
姉妹か?友達か???? 職場の先輩、後輩か??
脱衣所の鏡を二人が交互に独占して?
今度は、お風呂上りのお化粧直しに余念がない・・
「お友達ですか?」と聞くと・・
な なんと・・これはびっくり「母娘」でした。
娘のほうはともかく、母親が若すぎるやろう!!
しかも母親は私とほとんど違わない年齢なのです。
でも、すべてが若い、髪型から化粧から スタイルから 
着ている服から、顔から・・こんな?ことあり??
娘と全く同じ年代のファッションをしてバッチリ似合ってます。
全くもって、びっくりの二人でした。
この親子は、昼食も「はなむら」でとり
プラスお風呂も楽しむコースのようです・・

宿泊もできるし、お風呂だけも利用できるし、
お昼とお風呂のセットもできる「はなむら」
ますます、気にいりました。

それに お風呂上りには、渡り廊下の横に「談話室」があり、
本があり、紅茶,緑茶、冷水なども置いてあり自由に飲めます。
中庭を見ながら、ゆっくりお風呂上りのお茶、休憩タイム・・
この談話室の装飾がまた凝ってます・・一つずつのカップも
壁に飾った絵も・・何もかも・・「心つくし」の湯宿「はなむら」です。

さらに玄関を入ったところにも湯待ち場所があり、
女将が、小田温泉の周りの山々から採ってきた木々の枝や
花や実をそこに生けておられました。
気さくに「お風呂はどうでしたか?」と声をかけてくださり
女将の気取らない自然体の姿に いたく感動し
心の中で合掌して、立ち去った「はなむら」の湯でした。

泉質・・・・・・・・弱アルカリ性単純泉
入浴料・・・・・・ 500円
営業時間・・・・・11:30~20:00
1泊2食・・・・・18000円~

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