安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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こんなにおかしい!ニッポンの鉄道政策
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そして、ついに衆議院解散

2009-07-21 23:16:15 | その他(国内)
<衆院解散>後がない/歴史の扉開く/ミーイズム…各党命名

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 衆院が解散された21日、麻生太郎首相は今回の衆院選について「安心社会実現選挙」と命名。民主党の鳩山由紀夫代表は「『政権交代解散』しかない」と強調した。

 「後がない解散」と名付けたのは自民党の伊吹文明元幹事長。新党に含みを持たせる鳩山邦夫前総務相は「『やけっぱち解散』ともいえるし、『乾坤一擲(けんこんいってき)解散』ともいえる」。麻生首相と距離を置く加藤紘一元幹事長は「『最後の解散』。自民党にとってはいろんな意味で最後の選挙になる」と指摘した。共産党の志位和夫委員長は「新しい歴史の扉を開く解散」。社民党の福島瑞穂党首は「自民党政治サヨナラ解散」と名付けた。新党日本の田中康夫代表は「最後まで国民不在の『ミーイズム解散』だ」と述べた。【佐藤丈一、野原大輔】
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ついに、ようやく、やっと、やってきた衆議院解散。国民のほとんどが待ち望んでいるのに、なかなかやってこなかった解散が、ついに成った。

当ブログは、「待ちくたびれ解散」「断末魔解散」と命名する。

前者は説明不要だろう。麻生首相は選挙管理内閣として政権を託されながら、1年間も解散を渋り続けた。その間、タイミングは何回かあったが麻生首相は決断できなかった。「解散はいつか」「しかるべき時期に私が判断する」という記者と首相の不毛なやりとりが1年近くも続き、その間に国民は待ちくたびれた。当ブログも同じで、「どうせ自民党政権最後の首相になるんだから、続けたければ最後(=任期満了)まで勝手にやれよ」とやけっぱち気味になった。それ以来、解散時期に関する話題は封印すると決めていた。

後者も説明不要な気がする。自公政権の断末魔が聞こえてくるような気がするからだ。ここまで国民をコケにしておいて、今さらリップサービスなどしても遅い。

総選挙後の自民党瓦解、解党を予測する声も聞こえてくる。いくら何でもそこまで一気に行くかどうかは慎重な判断にならざるを得ないが、自民党瓦解が現実になってもおかしくない政治的雰囲気はあると思う。それに、1991年、ソ連共産党の長期政権が解体したときも、事態は一気に共産党解散まで進んでしまったのだから、あながちあり得ない話とばかりも言えない。

たしかに、現在の日本は共産党長期支配が崩壊する直前のソ連にきわめて状況がよく似ている。制度疲労を起こし何事も決定できない政治、硬直化した官僚体制、経済の疲弊と国民の閉塞感。あのときのソ連も「共産党以外なら何でもいい」という雰囲気があった。

ソ連の共産党支配は74年、日本の自民党支配は53年という長期にわたっているところも共通している。そして、ソ連共産党支配を覆した中心人物、エリツィンが元ソ連共産党政治局員候補だったように、自民党支配を覆す中心人物もまた旧自民党から出てくることになると思う。さしあたり、それは民主党ということになるだろう。

これから先、日本の政治がどうなるかは不確定要素が多く、予測不可能だと思っている人もいるかもしれない。しかし、歴史をひもとくと、類似の事例が転がっているということはままある。当ブログ管理人は、ただ閉塞感に覆われているだけのようにしか見えない日本の現状に、どこかデジャヴ(既視感)を感じていたのだが、その既視感の正体を追いかけていたら1991年のソ連に突き当たったのである。

もし私の直感が正しく、事態があのときのソ連と同じように進むとするなら、総選挙後の自民党解体は十分あり得る。しかし、その後のソ連で共産党が再結成されたように、縮小した形での自民党再建もまたあり得る。そして、当ブログ管理人は、(海外に対してはどうかわからないが)少なくとも日本に関しては、「政党は大きくなればなるほど大衆化し、小さくなればなるほどイデオロギー化する」という定理が成立すると考えている。もし、より縮小された形での自民党再建があり得るとすれば、その「再建自民党」はおそらく今よりももっとイデオロギー的な政党として私たちの前に立ち現れるのではないか。新自由主義と市場原理主義イデオロギーを身にまとったサッチャーリズムの党として姿を現すのではないかという気がする。

「政党は大きくなればなるほど大衆化し、小さくなればなるほどイデオロギー化する」という定理については、また別の機会に述べることにしよう。

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