安全問題研究会(旧・人生チャレンジ20000km)~鉄道を中心とした公共交通を通じて社会を考える~

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JR尼崎事故、歴代3社長の最終弁論終え結審~9月27日判決へ

2013-06-02 15:43:36 | 鉄道・公共交通/安全問題
尼崎JR脱線 歴代3社長、無罪訴え結審(神戸新聞)
<福知山線脱線>歴代3社長公判 最終弁論で改めて無罪主張(毎日)
JR福知山線脱線 「危険性予見できず」井手被告改めて無罪主張 結審へ(産経)
<福知山線脱線>傍聴の遺族「本当のことを話して」(毎日)

JR福知山線脱線事故をめぐり、検察審査会の2度の起訴相当の議決を受け強制起訴されていた3社長の裁判で、最終弁論が行われて結審した。

最終弁論でも社長らは事故の予見可能性を否定し無罪を主張した。検察が立件を無理と判断した事件の強制起訴であること、強制起訴で有罪の事例はまだないこと、検察が起訴したものの無罪となった山崎元社長の裁判と同じ裁判長であることなど不利な要素には事欠かない。それでも遺族らはこの裁判に希望をかけてきた。そのことはこれまでにお伝えしてきたとおりだ。

遺族のひとり、上田弘志さんが裁判所で3社長に責任の有無について尋ねたところ、南谷、垣内の両社長は「責任はある」と答える一方、井手元社長は何も答えなかったと、リンク先の記事は伝えている。事故を招き寄せたJRの企業体質を作り上げたという意味で3人の罪は大きいが、責任を認めた2人が毎年4月の慰霊祭に参列し、犠牲者に献花もしているのに対し、井手元社長はそれすらしていない。法廷では責任を認めたといっても、ペーパーを棒読み。そんな井手元社長の姿勢から誠意を読み取ることはできない。

記事にもあるとおり、判決は9月27日に言い渡される。どのような判決になるにせよ、1審で裁判が終わることはないだろう。今後の強制起訴制度の方向性を決める裁判になる可能性もある。私は、できれば神戸地裁で直接判決を聞きたいと思っている。

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