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核ごみ最終処分地に応募した北海道神恵内村で36年ぶり選挙戦へ 脱原発派が立候補を表明

2022-01-18 18:27:33 | 原発問題/一般
(この記事は、当ブログ管理人が「レイバーネット日本」に発表した記事をそのまま掲載しています。)

 北海道電力泊原発の地元・泊村に2015年から移住し、反原発運動を続ける瀬尾英幸さんが16日記者会見。神恵内村長選への出馬を正式に表明した。

 神恵内村は、NUMO(原子力発電環境整備機構)が進める高レベル放射性廃棄物(いわゆる核のごみ)の地層処分のための文献調査に、寿都町とともに応募。昨年秋から文献調査が始まっている。

 この日は、泊村と同じく泊原発の地元自治体である岩内町で、「泊原発立地4町村住民連絡協議会」(岩宇4連協)の設立総会が開催された。北電と再稼働に関する事前了解権を含む安全協定を締結している地元自治体は現在、4町村(岩内町・泊村・共和町・神恵内村)ある。この4町村内に活動拠点を置く反原発運動団体の横の連携を深めることを目的に、今回、4町村内に拠点を置く8団体(岩内原発問題研究会、後志原発問題住民の会、共和・原発の安全安心を求める会、岩宇住民の会、後志・原発とエネルギーを考える会、みんなの小樽と後志の会、三人会・原発問題委員会、前後志・脱原発グループ行動隊)で連絡協議会が組織されることが決議された。略称の一部である「岩宇」とは、岩内町・共和町が岩内郡、泊村・神恵内村が古宇郡であることから、これら4町村が岩宇地域と総称されていることに由来する。

 文献調査に応募した両町村は、いずれも現職首長による無投票多選が続いてきたという共通点がある。このうち寿都町では2期目以降4期連続で無投票当選を続けてきた片岡春雄町長に、昨年10月の町長選で越前谷由樹前町議が挑んだが、1135票対900票と接戦の末、惜しくも片岡町長の6選を許した。

 神恵内村では、最後に村長選が行われたのが1986年で、なんと36年間も無投票が続く。現職の高橋昌幸村長は初当選以来一度も選挙の洗礼を受けていない。村民が民意を示す機会も与えられず、村政への不満があっても息を潜めて生活しなければならない状況に誰かが風穴を開ける必要がある。

 昨年秋にお会いしたとき、瀬尾さんは私にこう打ち明けた。「村長がずっと無投票だからこんな事態を招いた。次は絶対に無投票にはさせない。若い人が出るのがいいと思うから各方面に出馬を打診してみるが、誰もいない場合、自分が出馬してでも無投票だけは絶対阻止する」。瀬尾さんの中では、自分自身の出馬の是非は別として「村民にとって民意を示す機会が必要」との思いはかなり以前から固まっていた。「村政に不満を持つ神恵内村民がいても声も上げられず窒息寸前で、僕は、せめて神恵内の村民に息くらいはさせてやりたいんだ」と付け加えた。瀬尾さんは切羽詰まった表情で、まるで神恵内の「民主主義の死」に立ち会っているかに見えた。

 そして今日、瀬尾さんは立った。記者会見に臨んだ瀬尾さんは「選挙に出る以上は当選を目指す」と述べたものの、しっかりした住民運動がある寿都町で、現職町議として政治経験を持つ越前谷さんでも現職の壁を崩すことはできなかった。私は昨年10月、神恵内現地を極秘訪問したが、どこを見ても核ごみ反対の看板ひとつ、チラシの1枚すらない神恵内では「さざ波」でも起こせれば大成功だろう。圧倒的劣勢であっても大義があれば立つ。地域を変えるため、風を起こすために立つということの意味を、この日の会見に参加した大手メディアの中できちんと理解できていたのは、北海道新聞の若手記者1名だけのようだった。

 縁起のいい名称とは裏腹に、この村に取り憑いた「民主主義の死に神」を、村名のとおり「恵みの神」と取り替えるための36年ぶりの村長選は、2月22日に告示され、2月27日に投開票される。

【瀬尾さんの選挙公約】「8大政策 神恵内村100年の計」

【関連ニュース】北海道・神恵内村長選 泊村の脱原発派が出馬へ「核のごみ追放」(2022年1月10日付け「毎日」)

【動画速報】2022.1.16 北海道泊村在住のレイバーネット会員瀬尾英幸さんが神恵内村長選出馬へ! 本日決意表明


【動画速報】瀬尾英幸さん 神恵内村長選出馬記者会見(40分ノーカット版)

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