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【転載記事】勇気ある6人の若者が立ち上がった!〜「甲状腺がん患者に救済を」東京地裁に提訴

2022-01-27 21:51:25 | 原発問題/一般
勇気ある6人の若者が立ち上がった!〜「甲状腺がん患者に救済を」東京地裁に提訴(レイバーネット日本)

なお、以下は記事のうち文字部分のみを載せています。写真を見たい方は、リンク先のレイバーネット日本へ飛んでください。

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 1月27日午後1時、東京地裁前はメディアと支援者で黒山の人だかりとなっていた。そこに緑の風船を手にした提訴団の一行が入場行進を行った。大きな拍手が起きる。井戸謙一弁護団長らが手にした横断幕には「311子ども甲状腺がん裁判-甲状腺がん患者に今こそ救済を」の文字が光る。この日、東京地裁に提訴したのは、福島第一原発事故により被ばくし甲状腺がんにかかった若者たちで、東京電力に対し損害賠償を求めたものだった。

 午後4時からの「報告集会」で海渡雄一弁護士は、「事故から11年経ったが、健康被害を訴える初めての裁判になる。福島ではモノ言えぬ状況が蔓延していて、声を上げられなかった。しかし勇気ある6人が立ち上がった。私たちは17人の弁護団で全力で支えていきたい」と語った。他の弁護士からも「原発事故との因果関係は明らか。必ず勝てるし勝たなくてはならない」「6人のうち4人は再発している。人の人生の将来の可能性を奪ったことは許せない」と怒りに満ちた発言が続いた。

 6人の原告からは「ボイスメッセージ」として音声が流された。「高校生の時に手術したが、再発し遠隔転移がある。将来が不安で結婚も考えられない」(女性)、「いま大学生。手術したが体調がすぐれない。再発・転移が不安だ」(男性)、「14歳で被ばくし現在25歳で社会人。甲状腺がんの手術を4回受けた。昨年は放射線治療をしている。事故と病気の因果関係を明らかにして社会保障を受けたい。声を上げられない人たちがまだたくさんいる。その人たちのきっかけになればいい」(男性)。深刻な「ボイスメッセージ」に会場は静まりかえった。

 現在、甲状腺がんが確認されているのは293人。原告は、この約300人の仲間たちへも東電の賠償と、国による生涯にわたる医療と生活の支援の仕組みを求めている。国や福島県は被ばくと甲状腺がんとの因果関係を否定している。その理由として、「福島原発事故による被ばく線量はチェルノブイリと比べてはるかに低い」「治療の必要のないがんを多数見つけている『過剰診断』が起きている」などを上げている。果たしてそれが通るのだろうか?

 この日の報告集会では、薬害エイズ事件で実名で声あげた川田龍平議員も来ていた。あの時、川田龍平氏の訴えが世論を大きく動かした。今回の福島の若者たちの必死の「決起」に、今の日本の若者はどう応えるのだろうか。この日用意された緑の風船には、「311Supportnet」のフェイスブックのアドレスが印刷されていた。この風船のアイデアは原告たちの発想だという。支援と連帯の輪をSNSで拡げていく作戦だ。

 支援者からは「私たち大人の責任、絶対守りたい」の声が聞かれた。「311子ども甲状腺がん裁判」は、国と東電の事故責任を問う歴史的裁判になるに違いない。(M)

〔以下関連情報〕
311甲状腺がん子ども支援ネットワーク

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「甲状腺がんは原発事故の影響」当時の子ども6人が6億円賠償求め東電を提訴(TBS)

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