著作権問題２題（最後）

いったいどこが問題なのか

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　「いったいどこが問題なんだ？　という気持ちが強かった。具体的な理由が分からないまま、公取委に入られるのは、多少の不満があった」――日本音楽著作権協会（JASRAC）の加藤衛理事長は5月14日に開いた定例会見で、公正取引委員会の立ち入り調査について、個人的な意見として、こんな本音をもらした。
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何が問題なのかわからない？　だったら頭の悪いカスラック諸君に俺が教えてやろう。
問題は「お前らの存在それ自体」だ。

ダビング１０　延期濃厚

結局延期か。予想通り。
この問題は、あちらを立てればこちらが立たずだ。文化庁の方針もコロコロ変わるし、もう結論は永遠に出ないのではないか。ひとつの文化、ひとつの世界が滅び行くときというのはこんなものなんだろう。

なんだかここで著作権問題を論ずるのって、すごく空しいことのような気がしてきた。関係者の対応ぶりを見ていると、勝手にしろという以外の言葉が見つからない。

そういうわけで、当ブログは今後一切この問題は取り扱わないことにする。著作権問題のカテゴリは近く他のカテゴリに統合しようと思う。

乗りつぶしミニトリップ

妻が某民間資格試験を受けるため郡山市へ行くので、お供と称して乗りつぶしミニトリップに出かけた。過去の経験上、受験と呼ばれるものはクルマでは行かないほうがいい。何かあっても開始時間繰り下げなどないからだ。

南東北一帯が乗り放題になる「小さな旅ホリデーパス」を手に出発。妻を郡山で見送り、福島から特急券を買い足して山形新幹線で山形へ。駅弁「牛めし」で昼食後、左沢線で左沢に行く（写真）。左沢線は住宅地と田園地帯が半ばする近郊路線だった。

左沢から再び左沢線で北山形へ。仙山線に乗り換える。昨年、交流電化50年を迎えた仙山線だが、国鉄最初の交流電化の実験は仙山線で行われた。なるほど、適切な路線距離と勾配があり、列車本数も多くない仙山線は実験にはうってつけだと思う。

ただ、仙台と山形という主要都市を連結する路線なのに、目玉になる列車がないのは実にもったいない。山形へ行きたい人は新幹線にどうぞ、ということなのだろうが、盛岡方面から山形へ行く人、仙台に立ち寄ってから山形に行く人など、もっと潜在的需要があるのではないだろうか。

路線距離から考えて特急を走らせるほどではないと思うので、週末や観光シーズンだけでも特急形車両を使った指定席付き快速を新幹線連絡で運転するなどのテコ入れをすればもっと伸びるのではないだろうか。

【完乗達成】左沢線、仙山線

GW～会津・新潟と磐越西線の旅（３）

３日目。今回の旅の最終日。私の連休も今日が最後。昨夜の雨もあがって快晴だ。
今日は只見線撮影に行くことが決まっているが、その前に妻の希望で新潟市美術館に行く。ここでは現在、浮世絵展が開催されている（チラシ）。

展示によると、浮世絵の大家・鈴木春信は４５歳で生涯を閉じているが、ここに飾られているだけでも十数点もの浮世絵がある。これ以外にも作品はあるだろうから、もう浮世絵に開眼してからは死ぬまで人生、描きっぱなしだったと言っていいほど凄まじい量産ぶりだ。しかも、それぞれが丁寧に描かれていて、なるほど大家の名にふさわしいと思う。

美術館に１時間半ほど長居してしまったおかげで撮影にちょうど良い時間になった。美術館を出て、新潟中央ＩＣから磐越道に乗る。会津坂下ＩＣで降り、只見線沿いを進む。高速を降りて３０分ほど走ったところで有名撮影地に着いた。

写真は１５：００頃、会津宮下～早戸間を通過する只見線下り427Dを撮影したものだ。天気にも恵まれ、いい写真ができた。

その後は、早戸駅近くの秘湯で知られるつるの湯に浸かる。つるの湯はナトリウム泉で、露天風呂からは只見川の絶景が楽しめる（リンク先の写真は休憩所から撮影したもので、若干角度が異なる）。運が良ければ只見川を行く屋形船との邂逅もあるかもしれない。

つるの湯でさっぱりした私たちは、再び交代でハンドルを握りながら、会津若松経由で帰宅。

さて、今回の旅では磐越西線の完乗を達成した。昨年、２２線区の荒稼ぎをしたおかげでずいぶん全線完乗が近づいてきたように思う。自分自身の整理の意味も込め、ＪＲ線、国鉄～ＪＲ転換第三セクター線で未乗車の路線を挙げておく。今後、どれだけこれを減らすかが課題である。

【北海道】宗谷本線、留萌本線、石北本線、釧網本線、根室本線、石勝線、室蘭本線、函館本線、札沼線、江差線、海峡線〔１２線区〕

【東日本】津軽線、大湊線、岩泉線、田沢湖線（秋田新幹線）、北上線、気仙沼線、石巻線、仙石線、仙山線、左沢線、米坂線、水郡線、上越線、中央本線〔１４線区〕
〔注〕上越線は、越後湯沢～ガーラ湯沢間のみ未乗車、中央本線は、岡谷～塩尻間〔みどり湖経由〕のみ未乗車。

【東海】なし（完乗達成）

【西日本】越美北線、紀勢本線、阪和線〔３線区〕
〔注〕紀勢本線は、紀伊勝浦～和歌山、阪和線は日根野～和歌山のみ未乗車。

【四国】高徳線、鳴門線、徳島線、牟岐線、内子線、予讃線〔６線区〕
〔注〕予讃線は、内子～向井原間のみ未乗車。

【九州】肥薩線、吉都線、指宿枕崎線、日南線、宮崎空港線〔５線区〕

【三セク】秋田内陸縦貫鉄道、山形鉄道、会津鉄道、野岩鉄道、信楽高原鐵道、北近畿タンゴ鉄道、阿佐海岸鉄道、土佐くろしお鉄道（中村線、宿毛線）〔９線区〕

合計４９線区か…。まだ結構残っているなぁ。
中央本線みどり湖なんてのは、正直痛い。これだけのために再度行かなければならないなんて。なぜ乗っておかなかったのだろう。

GW～会津・新潟と磐越西線の旅（２）

旅２日目。
「チサンホテル」をチェックアウト後、今夜投宿予定の「新潟第一ホテル」と交渉し、チェックアウト前のこの日朝から駐車場を借りられることになった。夜になってから車を運転しなくて済むよう、「新潟第一ホテル」駐車場に車を停め、いざ出発。磐越西線未乗車区間をめざす。天気予報は曇りのち雨。予報通り、空模様は怪しい。

１０時４５分、えちごワンデーパスを片手に新潟発2528Mで出発、新津１１時０５分着。本当は後続の436M（新津１１時２５分着）でも間に合うが、時間に余裕を持って出発する。自分で言うのもなんだが、この辺が昔に比べて私の最も変わったところである。怖いもの知らずだった２０代の頃は、１分２分の乗り継ぎでも平気だったし、むしろきわどい乗り継ぎの醍醐味を味わうことこそ鉄の生き様だと思っていた。

でも今は、ホームの階段を駆け上って足がつったらどうしよう…なんてことを考えてしまうし、そんなきわどい乗り継ぎに妻を巻き込むわけにも行かない。人生無難な道を選ぶようになったというのは、歳をとった証拠か？

新津１１時３７分発の230Dに乗り込み出発。エンジンを換装したキハ４７は思いのほか順調に進む。喜多方からは快速運転となり、１４時０６分、会津若松着。磐越西線の完乗が成った。磐越西線は非電化区間もまた偉大なローカル線だった。川をまたぐ赤い道路橋が見えるたび、乗客から歓声が上がった。

会津若松では昼食を兼ねた小休止。１５時２５分発、新潟行き8233レに乗る。そう、言わずと知れた「ＳＬばんえつ物語号」（写真）だ。

先ほど巡ってきた景色を逆に見ながら列車は気動車よりもゆっくりした足取りで進む。新潟行きは下り坂ばかりだから、あまり煙は吐かないのではないかと思ったが、意外にもC58 180は黒い煙を吐きながら進む。

途中から雨が降り出した。川に並行して走る区間では、川面から水蒸気が上がって霧のようなものが立ちこめる幻想的な風景が見えた。１９時００分、新潟着。

「新潟第一ホテル」にチェックイン後、この日も懲りずに（？）海鮮居酒屋で妻と宴会。

いよいよ明日は、連休も旅行も最終日。

【完乗達成】磐越西線

GW～会津・新潟と磐越西線の旅（１）

まだ乗車していない磐越西線（喜多方～新潟間）を乗るため、妻と２人で出かけることにした。今日から２泊３日の旅である。

天気は快晴。いつもと違うのは往復の足に車を使うことだ。自公政権の衆議院強行再議決によるガソリン高騰をものともせず、磐越自動車道をひた走る（選挙での民意を無視してガソリン税を引き上げた自公与党にはそのうちきっちりお返しする）。

２時間３０分ほど走ったところで新潟中央ＩＣを降りる。妻の希望で、新潟港にほど近い「朱鷺メッセ」で折から開催されていた「らん展」を見る（写真）。５月２日には最近人気急上昇中の假屋崎省吾も来ていたそうだが今日はいないそうで、残念。

新潟港の市場内に設けられた食堂でいくら丼を食した後、新潟市新津鉄道資料館へ。地方都市の鉄道資料館なので、所蔵品はあまり大したことはないと思っていたら、期待以上だった。赤谷線、蒲原鉄道など地元に密着した展示を行っているところが大きな特色だ。車両銘板には若松車両など珍しいものもあり、大いに楽しめた。

鉄道資料館を後にした私たちは、弥彦市へ。弥彦神社は、４年前に弥彦線乗りつぶしに合わせて訪れているが、土砂降りの雨に降られ、まともに参拝できなかった。今回、天気に恵まれ、リベンジを果たす。

新潟駅前のチサンホテルに投宿。チェックイン後、海鮮料理屋にて妻と宴会。