私は2021年11月に前立腺癌の確定診断が出て、翌年2月に手術支援ロボット「ダヴィンチ」によって前立腺の全摘手術を受けた。
この本の第一章は以下の内容
医者から見る「がん」とはどんな病気なのか
「医者はがんを切りたがる」は本当?
そもそもなぜ人はがんになるのか?
「切れば治る」となぜ断言できるのか?
がんはなぜ再発するのか?
がんを経験した自分は、第一章から引き込まれた。
私の場合は11月に確定診断が出た後、種々の検査を受け、同年12月末に主治医から治療の種類、そして現状で一番有効とされる治療方針の提示(指示ではない)がされた。
有効とされる治療方法は全摘手術だった。治療方針の決定は翌年に答えることとなった。
かかりつけ医に相談したところ、「全摘できるなら全摘した方が良いのではないだろうか」というアドバイスだった。
そのような経緯から全摘手術を受けた。
術後、主治医から「がんは取り切ったと思う」と伝えられた。
今思い返せば、私が経験した治療内容の裏付けをまさにこの本の第一章を読んで知ることができた。
主治医もかかりつけ医も私にベストな提案と意見を言ってくれたと。
第一章の最後の内容、「がんはなぜ再発するのか?」
私は術後1年半を経て今のところ再発はありません。
主治医は「がんは取り切ったと思う」と言っていましたが、それでも検診の必要性の理由をこの章の「がんはなぜ再発するのか?」を読んで悲しい現実を知りました。
でも、もし再発した時、この本を読んでいたのといないのでは受け止め方が大きく違うと実感しています。
もちろん、読んでいて良かったということです。
本の帯に書かれている内容も興味深く読みました。
まさに自分の知らない医者の考え方、取り組み方を知ることができました。
私はこの本を読んで良かったと思います。
かかりつけ医と専門医に恵まれた上に、連携が良いと本当に心強いですね。
素晴らしい事です。
私は切れる癌であったので、オペが出来ました。
「がん」には切れる癌とそうでない「がん」があることもこの本で知りました。
健康な時には取り立てて触れたくない内容かもしれませんが、二人に一人が「がん」になるといわれていることを思うと私は読んでおいてもいいのかなあと思いました。
癌になってしまった私は、今後起きえる悪い状態に対して少し気持ちの持って行き方を学んだ気がします。