(予約投稿です)
梅雨入りの日の話になります。
雨の朝を迎えると、庭の片隅のツユクサに小さな花が。
今年は早く咲いてくれました。
「梅雨入りに遅れじと咲く露草よ」愚句
5月中旬に咲きだした「ムラサキツユクサ」に比べ
ムラサキツユクサ
小振りで、密やかさが良いですね。
茶花に一度は使わせてくださいね。
でもこの雨の中、先客が・・・アリさんが逃げていきます。
露草は、茶道大辞典によれば
”別名帽子草・青花・藍花・蛍草・移花。古名「つきくさ」。
ツユクサ科の一年草。日本原産。草丈約三〇センチ。
葉は茎の節ごとに付き長卵形または公披針形で平行脈がある。
葉柄は鞘状で茎を包む。
六月から九月、編笠状の大形の苞の間に藍色二弁の花を開く。
午前中に開花、午後しぼむ。”と
このことから、朝露を連想させ「露草」と名付けられた。
古名「つきくさ」は万葉集では「鴨頭草」,「月草」の字が、
中国では花の姿が鴨の堅い足の裏から「鴨跖草(おおせきそう)」
万葉人は花の形状と色から、鴨の丸みを帯びた頭と長い首を想い
跖⇒頭に変え「鴨頭草」とされたといわれます。
万葉人の万物に対する感性の違いなのでしょうか?
こんな歌が詠まれております。
『朝露に咲きすさびたる鴨頭草の日斜なへに消ぬべく思ほゆ』
(2281 作者未詳)
時の流れが表されておりますね。
「月草」は月が沈む前、朝四時から咲きだしことからで、
『月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ』
(0583 大伴坂上家之大娘)
恋の歌、相聞歌として万葉集では夏の植物として詠まれますが、
現代俳句、歳時記は「秋」、三秋の季語になり、
注意しなけれバいけませんね。
虚子の珍しい恋の歌が詠まれております。
『露草を面影にして恋ふるかな』
さあお稽古で花にも「露打ち」をしてお迎えしましょう。
梅雨入りの日の話になります。
雨の朝を迎えると、庭の片隅のツユクサに小さな花が。
今年は早く咲いてくれました。
「梅雨入りに遅れじと咲く露草よ」愚句
5月中旬に咲きだした「ムラサキツユクサ」に比べ
ムラサキツユクサ
小振りで、密やかさが良いですね。
茶花に一度は使わせてくださいね。
でもこの雨の中、先客が・・・アリさんが逃げていきます。
露草は、茶道大辞典によれば
”別名帽子草・青花・藍花・蛍草・移花。古名「つきくさ」。
ツユクサ科の一年草。日本原産。草丈約三〇センチ。
葉は茎の節ごとに付き長卵形または公披針形で平行脈がある。
葉柄は鞘状で茎を包む。
六月から九月、編笠状の大形の苞の間に藍色二弁の花を開く。
午前中に開花、午後しぼむ。”と
このことから、朝露を連想させ「露草」と名付けられた。
古名「つきくさ」は万葉集では「鴨頭草」,「月草」の字が、
中国では花の姿が鴨の堅い足の裏から「鴨跖草(おおせきそう)」
万葉人は花の形状と色から、鴨の丸みを帯びた頭と長い首を想い
跖⇒頭に変え「鴨頭草」とされたといわれます。
万葉人の万物に対する感性の違いなのでしょうか?
こんな歌が詠まれております。
『朝露に咲きすさびたる鴨頭草の日斜なへに消ぬべく思ほゆ』
(2281 作者未詳)
時の流れが表されておりますね。
「月草」は月が沈む前、朝四時から咲きだしことからで、
『月草のうつろひやすく思へかも我が思ふ人の言も告げ来ぬ』
(0583 大伴坂上家之大娘)
恋の歌、相聞歌として万葉集では夏の植物として詠まれますが、
現代俳句、歳時記は「秋」、三秋の季語になり、
注意しなけれバいけませんね。
虚子の珍しい恋の歌が詠まれております。
『露草を面影にして恋ふるかな』
さあお稽古で花にも「露打ち」をしてお迎えしましょう。