気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

荒れた里山で白花露草と思ったら野博多唐草

2017-06-19 09:10:36 | 季節の花々
里山散策をしていると、住宅地内では気付かなかったことが、
付近の里山があまりにも放置されぱなしなのです。
昨今問題になっているナラ枯れ、カシノナガキクイムシと
いう昆虫が寄生した病原菌「ナラ菌」を木の中に運び込み、
枯らしてしまう伝染病が原因で、ほとんど手つかずでそのまま、

竹林も放置され、竹が込み合い過ぎて枯れ始め、暗くなり
通り過ぎるのも怖いですね。
また田んぼであったところも、蒲(ガマ)が生い茂ったり、
雑草生え放題で、竹が侵入したりしております。
 
民有地ならいざ知らず、奈良県が歴史的景観保護のために
買い入れた里山でも手入れが行き届かず、
何ともひどい状況なのです。
そのため「市街地の里山保全」を目的としてNPO法人
奈良・人と自然の会』が結成され、一例では
「ならやまプロジェクト」も成果を上げられておます。

荒れた里山にも、きれいになれば再び人が入り始め、
子供連れでも安心ですね。

里山散策をしていると、竹林に囲まれた暗い小川の土手に
放置された枇杷の木、少ないですが実も成っており、
  
虫食いもありますが、つい一つ手に取り口に運ぶと
すっぱいーー、でも不思議と懐かしい味に・・・
種を捨てるため、下を向くとツユクサ様の葉に白い花が
小川の一部の川べり、そして土手まで一面に茂っていました。
シロバナツユクサだったら珍しいのですが・・・
  ツユクサ
帰って調べると、残念『ノハカタカラクサ(野博多唐草)』で、
和名通り、野にある博多の唐草という意味で、
葉の縞模様が博多織に似ているところからになりますが、
昭和初期に観賞用として導入された時は、葉に班の入っており、
その後野生化すると班が消失してしまいました。
別名を「トキワツユクサ(常葉露草)」ということは
常緑のツユクサ、帰化植物でも日蔭を好んで生えるんですね。