ある退職教師のつれづれなるままに

38年間の教職26.3.31退職
4月1日再任用。自分の目でみたこと感じた事など
つれづれなるままに記します。

2020-31 アカデミー賞作品

2022年03月28日 | 日記
今日、アカデミー賞の発表があった。
13年ぶりの快挙だという、
国際長編映画賞に輝いた「ドライブ・マイ・カー」を鑑賞してきた。
村上春樹さんの短編小説が原作で濱口監督の3時間の長編作品だった。
この作品が外国のかたにも理解されたとは。少し意外に思った。
派手ではない。内面に訴える玄人向けの作品だった。
テーマは喪失と再生。永遠のテーマである。

プロローグ1時間
脚本家の妻と舞台俳優で演出家の夫婦。
ある日、妻がくも膜下出血で突然帰らぬ人となる。
それから2年後が2時間の内容。
演劇祭で広島に向い寡黙なドライバーの若い女と会う。
設定が演出家というので、かつて演劇鑑賞会で鑑賞したことがあった、舞台演劇の名作、
「ゴドーを待ちながら」やチェーホフの「ワーニャ伯父さん」などのセリフが出てくる。
また、練習稽古ではとおしよみ段階では棒読みでという条件などでの役者の舞台裏の様子が見えてくる。
こんな調子で普段の演劇界でくらす人たちの日常が表現されていたのだった。

見事な仕掛けと思えるのが
最後なエンディングでワーニヤ伯父さんのセリフを
ドライバーが生活場面の中で同化して話しているのだった。
あれ、このセリフどこかできいたことあるなと後で全く同じだと気づいたのだった。
味のある作品だったが

「おくりびと」や「パラサイト半地下の家族」とは違った
内面の精神的葛藤などの変容を表した作品だった。

蛇足です。
見終わった後、本屋に立ち寄った時、財布がないことに気づいた。
映画館の座席に落としたのかも知れないと慌てて電話。その間15分後ぐらいだった。
シートあたりを探してもらった。そしたら「ありましたよ。」と。
日本の治安やマナーの良さに感謝した日でもありました。

コメント
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