TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

「きたぐに」のこと

2012-03-16 23:49:35 | 旅行記
今日はダイヤ改正前日。いろんなところでサヨナラ祭りが繰り広げられた日でありました。卒業式を終えたウチの息子も早速沼津方面に遠征して371系「あさぎり」と300系にサヨナラしてきたようで。
もちろん鉄道趣味の世界だけでなく、テレビのニュースでも300系新幹線や「日本海」の最終運転について中継がされたりして、世間一般の話題としても広く認知されたというのも特筆すべきことなのかもしれません。

そんな中、やはり今日で定期運転を終了する急行「きたぐに」。
今回消える列車・車両の中で最も小生にとって思い入れが深い列車なのです。
車両は583系。日本の高度成長期を支えて昼夜問わず走り続けた昼行夜行兼用の唯一の車両形式であり、もうこの「きたぐに」でしか乗ることができなくなっていた、いわば生き残り。であるが故、時間の問題であっただけにとうとうこの日が来たか、という思いに加え、実際今までよく利用していたものですから「きたぐに」に対するノスタルジーとこれからどうしよう、という寂しさと困惑は、小生にとって大きなものになっているのです。

関西圏と関東圏を行き来することが多かった小生、既に絶滅した東海道寝台急行の「銀河」と並び、好んで乗っていた列車でした。都合10回くらいは乗ったんじゃないかな。
学生の頃…京都から群馬方面に帰省するための足として、東京に就職した後でも2~3か月に一度は大阪に行っていたものでその往復の足として、その後大阪勤務になった際もやはり帰省時の足として、更に近年では京都RAGまでライブ遠征したとき、特にライブが終わるの夜中ですからね、泊まらずに列車で帰ろうと思ったらもう、「きたぐに」くらいしかなかったわけです。一昨年の夏にやはりTRIXのライブに京都RAGまで遠征したときはもうその時点においてもそろそろ…という雰囲気が漂っていたものですから、一度息子にも乗せてやろうと思って、息子と二人でほぼ貸切状態の寝台車に乗りこんだのが最後になりました。でも、その時点でもうこれが最後だろうな、という予感はありましたから、息子連れて乗っておいてホント良かったなと思いますし、その意味では悔いはないんですけどね。

とはいえとりあえずは臨時列車として今後も運転される、ということではあります。
でも急行「能登」も結局臨時列車化されてから2年で終焉を迎えました。それでも「能登」は毎週末には運転される、という臨時列車というよりは週末限定の定期列車的な存在でありながら、での2年です。「きたぐに」は多客期のみに限定される運行のようですから、2年ももたないんだろうな…。もちろん、また機会があって、たまたまその日に運行されるなんて偶然があるんだったら絶対乗りますけどね…。

とにもかくにも、もう「きたぐに」で新しい思い出を作ることができなくなってしまう。残念なのは当然として、このような時代背景に無念と無常が交錯します。
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