TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

MILAGRO / SANTANA

2005-05-17 00:52:43 | AORとか
「SPIRITS DANCING~」の持つ独特の雰囲気をそのまま継続して1992年にリリースされたのがこの「MILAGRO」です。前作よりもさらに一層ジャズっぽい作りになっていて、スーパープロモーター・BILL GRAHAM、そしてMILES DAVISへの鎮魂、「SOMEWHERE IN HEAVEN」のような楽曲といい宗教的ムードが全体を大きく支配しています。はっきり言って「SPIRITS DANCING~」そしてこの「MILAGRO」といい、暗いです。明るくありません。CHESTER THOMPSONのキーボードの音って本当に重いです。そして最後の曲「A DIOS」なんてJOHN COLTRANEとMILES DAVISの音源を使って、故人とのセッションにしちゃったりしてるんですから。だけどラテンというと脳天気なイメージがありがちですが、SANTANAの平和、神、そして生と死に対する真摯な気持が現れているこの2作が、実はグラミーアルバムなんかよりも秀作なんじゃないかと私は思います。

このアルバムで大きく変わったのはパーカッションのKARL PERAZZOの参加でしょう。この人についてはまた後ほどいろいろ書いていきますけど、このアルバムからRAUL REKOWとの二人体制になります。ちなみに、現在のツアーではRAUL RIKOWも卒業してしまったようです。そしてボーカルのTONY LINDZAYですね。ALEX LIGERTWOODも参加してますけど、世代交代といったところでしょうか。

TONY LINDSAY/ALEX LIGERTWOOD/LARRY GRAHAM/LINDA TILLERY/LYGEIA FERRAGALLO(vo)
CARLOS SANTANA/JORGE SANTANA(g)BENNY RIETVELD(b)CHESTER THOMPSON/REBECA MAULEON(keys)
WALFREDO REYES/BILLY JOHNSON(ds)RAUL REKOW/KARL PERAZZO(perc)
MELECIO MAGDALUYO/JOHN COLTRANE(sax)
WAYNE WALLACE/WILLIAM ORTIZ/ROBERT KWOCK/MILES DAVIS(tp)
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