ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.6.17 6月17日に想うこと

2014-06-17 20:04:34 | 日記
 今年もなんとかこの日を迎えることが出来た。そう、1961年生まれの私の53回目の誕生日である。
 朝、従姉から「お誕生日おめでとう」とLINEの緑ランプが点滅した。1年、365日、時間にすれば8,760時間。本当になんと早いことか。

 昨年のこのブログを見ると、臨海部にある研修所まで遠征して、50代のライフプラン講習会に出かけている。そこで講師から言われた“今、今、今”を繋いでいくことの大切さを心に刻んでいる。
 はて、昨年から今年まで1年間、その“今、今、今”を悔いのないように繋いでこられたのだろうか。
 振り返れば、また少しでも前に進めたのだろうか。
 期せずして息子が家を巣立ち、18年ぶり、2回目の2人暮らしになって2カ月半が過ぎた。自分の為に使える時間は以前と比べものにならないくらい長くなった。その時間をもったいなくも有難くも大切に使えているだろうか。

 昨年、誕生日の記事に頂いたコメントには、アッピアさんやたぁさんからのものがある。
 アッピアさんは3月生まれでいらした。「無理かもと思っていた50代を迎えられそうです」というコメントを遺しておられる。が、その後、半年も経たず、永遠に40代、49歳のまま、11月に旅立たれた。
 そして、たぁさん。先週6月10日に47回目のお誕生日を迎える筈だったが、4月に旅立たれた。「来年も絶対ロッキングチェアさんと“おめでとう”を言い合う!ここに誓います!」と書いておられたのに・・・。
 2 人とも自分より年下で、まだ小学生の坊っちゃんやお嬢ちゃんを遺して逝かれた、というのが何とも切ない。
 アッピアさんやたぁさん以外にも、コメントを頂いた何人かの方とは実際にお目にかかったことがある。ブログを綴られている方たちの近況は窺い知ることが出来るけれど、そうでない治療中の方たちは、今、どうされているのだろう。お元気で過ごしていられるならよいのだけれど。気がかりでならない。

 さらに3年前の今日は、5年前に入会した患者会(あけぼの会)の事務局として、このブログを立ち上げる時にも一方ならぬお世話になったTさんが、56歳のお誕生日目前で旅立たれた日でもある。

 ここ数年、決して少なくない方たちを見送ってきた自分は、こうして、まだ生かして頂いている。
 もっと生きたくても生き続けることが叶わなかった彼女らに恥ずかしくない生き方が出来ているのだろうか。
 そう思うと、胸が一杯になり、下を向く誕生日の夜である。

 今日の日を覚えていてくださり、「お誕生日おめでとう」メールやLINEを送ってくださった皆様、どうもありがとうございました。
コメント (10)
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