昨年の今頃、息子のセンター試験が終わったと同時にゼローダ、タイケルブの内服を開始した。私はミルク飲み人形か・・・というほど、翌朝から即副作用の嵐だった。この後の通院日まで脂汗、冷や汗状態。水を飲んでもお手洗いに籠るような事態で、怖くて何も口に入れられない。あっという間に3kg痩せたのだった。その後、薬を減量してはみたもののなかなかお腹の調子は落ち着かず、食べてはお腹を壊し・・・の繰り返し。結局、この3kg減を取り戻すのにほぼ1年かかった。
おかげさまで、今は漢方と整腸剤でお腹の調子がほぼコントロール出来ている。ああ、1年経ったのだな、1年続けてこられたのだな、と色々な意味で思う。
当時受験生だった息子は大学生となり、いとも簡単に家から巣立ってしまった。今では、あの胃がキリキリと痛むような受験生の母の気分はどこへやら、である。もちろん、大学受験生に対して母である私が何か具体的に出来るわけではないけれど、それでも、もしあの生活があと1年続いていたら・・・と思うだけで正直クラクラする。
今は自分がやりたいことをやりたいように(夫に迷惑をかけない範囲で、と自分的には都合良く思っているが)無理なく過ごすことが出来ている。あの喉に引っ掛かりそうな大きなタイケルブ錠を飲むのにも(2錠だから1回で済めるせいか)すっかり慣れてしまい、お腹がガボガボになるほどの大量の水を飲まずとも、すんなりお腹に納められるようになった。そう、薬を飲む瞬間以外は図々しくも病気であることを忘れるほど。薬を飲みながらも、あ、これはそういう薬だったんだっけ・・・と思うくらい、ごくごく日常に組み込まれている。
我ながら本当に現金というかなんというか・・・“喉元過ぎれば熱さを忘れる”単純さに苦笑する。
今週初めの19日は、胸のしこり摘出の日帰り手術の日から丸10年目の日だった。ちょうど銀婚式記念旅行中だったから、あえてその話題を記事にはしなかったのだけれど、この後、来月早々には手術から10年の記念(?)日がやってくる。
当時“5年生存率”や“10年生存率”という言葉にビクビクしたものだが、それも一旦再発してしまえば(最初の手術からの生存率などは)ほぼ無意味な数字になってしまう。今の起点は再発治療開始時から何年か、ということだ。こちらの数字の方がよほど意味を持つ。
このまま再発治療継続年数の数字をどこまで伸ばせるかは神のみぞ知るだけれど、このある意味いい加減な、というか喉元過ぎれば・・・のスタンスでいることが、エンドレスの再発治療には実は必要なことなのではないか、とも思っている。ひたすら真面目につき詰めて考え過ぎると、きっと自分で自分を追い込んで辛くなってしまうから。
ようやく週末。ひたすら寒く、日射しすらなかった昨日一昨日と変わり、今日は久しぶりに青空になった。
気付けば1月もあと1週間余り。1月は往ってしまい、2月は逃げてしまい、3月は去ってしまい・・・と、また慌ただしい季節がやって来る。
おかげさまで、今は漢方と整腸剤でお腹の調子がほぼコントロール出来ている。ああ、1年経ったのだな、1年続けてこられたのだな、と色々な意味で思う。
当時受験生だった息子は大学生となり、いとも簡単に家から巣立ってしまった。今では、あの胃がキリキリと痛むような受験生の母の気分はどこへやら、である。もちろん、大学受験生に対して母である私が何か具体的に出来るわけではないけれど、それでも、もしあの生活があと1年続いていたら・・・と思うだけで正直クラクラする。
今は自分がやりたいことをやりたいように(夫に迷惑をかけない範囲で、と自分的には都合良く思っているが)無理なく過ごすことが出来ている。あの喉に引っ掛かりそうな大きなタイケルブ錠を飲むのにも(2錠だから1回で済めるせいか)すっかり慣れてしまい、お腹がガボガボになるほどの大量の水を飲まずとも、すんなりお腹に納められるようになった。そう、薬を飲む瞬間以外は図々しくも病気であることを忘れるほど。薬を飲みながらも、あ、これはそういう薬だったんだっけ・・・と思うくらい、ごくごく日常に組み込まれている。
我ながら本当に現金というかなんというか・・・“喉元過ぎれば熱さを忘れる”単純さに苦笑する。
今週初めの19日は、胸のしこり摘出の日帰り手術の日から丸10年目の日だった。ちょうど銀婚式記念旅行中だったから、あえてその話題を記事にはしなかったのだけれど、この後、来月早々には手術から10年の記念(?)日がやってくる。
当時“5年生存率”や“10年生存率”という言葉にビクビクしたものだが、それも一旦再発してしまえば(最初の手術からの生存率などは)ほぼ無意味な数字になってしまう。今の起点は再発治療開始時から何年か、ということだ。こちらの数字の方がよほど意味を持つ。
このまま再発治療継続年数の数字をどこまで伸ばせるかは神のみぞ知るだけれど、このある意味いい加減な、というか喉元過ぎれば・・・のスタンスでいることが、エンドレスの再発治療には実は必要なことなのではないか、とも思っている。ひたすら真面目につき詰めて考え過ぎると、きっと自分で自分を追い込んで辛くなってしまうから。
ようやく週末。ひたすら寒く、日射しすらなかった昨日一昨日と変わり、今日は久しぶりに青空になった。
気付けば1月もあと1週間余り。1月は往ってしまい、2月は逃げてしまい、3月は去ってしまい・・・と、また慌ただしい季節がやって来る。