ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.2.11 87歳、スマホデビューまでの長~い一日

2021-02-11 21:52:59 | 日記

 建国記念の日の祝日。カレンダーで週の半ばに赤い字が付くのは本当に嬉しい。
 何となく頭痛が続いている。ベッドの中で連続テレビ小説を視てからだらだらと起きて、遅い朝食を摂る。いいお天気で気温も上がりそうだ。すっかり春めいてきた。

 今日は母と待ち合わせて久しぶりに父の墓参をした後、携帯ショップに母の機種変更の予約をしていた。母が予定通りのバスで最寄り駅前に到着した。
 駅前のスーパーで夫が選んだカラーやスターチス、スプレーカーネーション等が入った洋花を仏花に買い求め、贔屓のタクシーで公園墓地まで移動する。緊急事態宣言発令中は墓地のシャトルバス送迎サービスもないので、時間に縛られないのが良い。

 3人で手分けをして水をかけ、お線香を備え、花を飾る。母が「南無阿弥陀仏・・・」と拝んで無事終了。帰りもタクシーを呼んで駅前まで戻ってきたら、往復でものの40分とかからなかった。
 ちょっと早めのお昼は、駅前のビル内のフードコートで。それぞれが好きなものを頂く。家族連れやカップルで混んでいたけれど、“ソーシャルディスタンス”とバツ印がかかれたテーブルセットがそこかしこにあるので、それなりに距離は保たれている。が、いかんせん子供たちの声が喧しい。子どもたちもこのご時世、なかなかお出かけも出来ずに力が有り余っていて、親たちもとても家にはいられないのだろうな、と余計なお世話なことを考える。

 ここではとても落ち着けないね、ということでカフェへ移動して時間調整の一服。予約した時間の5分前に携帯ショップへ到着した。
 事前に伝えていたことについて、担当の若い男性があれこれ相談に乗ってくれる。キッズ携帯をいわゆるらくらくスマホにするか、普通のスマホでらくらくスマホに似た仕様のものを選ぶのか、現物を見ながら決める。

 母に、ちょっと触ってみましょう、などとご親切に説明をしてくれるけれど、難しいことは無理なので、とにかく電話がかけられてLINEのビデオ通話が出来れば十分なので・・・、と伝える。
 結局、本人に触らせてみたところ、らくらくスマホはちょっと使いにくそうという感じで、私たちもわかりにくいという話だったので、普通のスマホにした(こちらの方が値段が半額ほどだったのも大きい。)。色も本人の好きな淡いラベンダー色があって良かった(私が欲しいような色だった。)

 そして、我が家の契約プランの見直しも同時に行うことが出来て、これ迄より月々の支払が大分軽減されることが分かった。
 ようやく契約をする対面テーブルに移動。既にショップ到着からたっぷり1時間以上が経っている。来月息子が帰省する折、私たち3人も機種変更を考えているので、それも視野に入れた相談になり、結構根気のいる作業で段々気が遠くなってくる。

 毎度のことだけれど、携帯ショップに来ると実に消耗して、自分が馬鹿に思えてくる。体調の悪い時にはとても無理な話だ。
 出てくる、出てくるもろもろ契約状況のプリントアウト紙。一体幾つサインをしたことか。手渡しにはまだ多少かかります、といったところで私はタイムアウト。既に到着から2時間以上が経っていた。

 その足でヨガスタジオへ。今日は45分のストレッチヨガのクラスに参加した。キャンドル使用ということで楽しみにしていた。12名の参加でお気に入りの定位置は確保出来なかったけれど、じんわり身体を伸ばせて携帯ショップでの疲れが少し取れて、良い気分転換になった。ぱぱっとシャワーを浴びて夫と母がいる階下のカフェで合流。

 既に夫が最低限の電話番号等を登録してくれていた。LINEがうまく出来ないと言うので、そこはバトンタッチして夫と私と息子分をセッティングした。ひとまずLINEが使えるようになれば、と思うけれど、母は軽く画面タッチが出来ずにぎゅっと押してしまうのでなかなかうまくいかない。

 夫曰く、教えながら徒労感が大きかったそうだ。今教えたことを次の瞬間出来なくなる・・・ああ、これは老いていく人の行く道だろうか。実の母に教えるのならとっくに放り出しているけれど、義理の母だからなんとかなったとのこと。有難いことである。多分私もそうなっていたに違いないので・・・。

 既に夕飯を家で作る元気はなくなり、そのまま回るお寿司屋さんを予約して夕飯になだれ込んでしまった。久しぶりに行ったところ、随分混んでいて予約していない人たちで溢れていてびっくり。
 食事を済ませて、帰りのバスが発車するのを見送って(タクシーでは帰らない頑固な母である。)私たちはスーパーで最低限の買い物をして帰宅した。

 帰宅したらまずは電話をかけてみてね、と言ったところ、今しがた無事に電話がかかってきた。良かった、良かった。ひとまず第一段階クリア。
 こうしてかなり強引に87歳にスマホデビューをさせてしまった。息子とも繋がって、「まずはあれこれ触ってみてよ」と言われていたけれど、果たしてどうなることやら。スマホに替えた最終目的である、“生存確認のためにLINEビデオ通話が出来る” これが上手くいったら万々歳である。

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする