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雪の上高地でテント泊

2016-01-04 20:53:02 | お山歩き
年末は毎年恒例のぼんさんとの山行き。
その行き先、今回は暖冬で例年行くようなところではことごとく雪がなく行き先選びに困る。
で、相談の結果、というか私の希望で上高地でテント泊することにした。

数年前から冬の上高地、小梨平でのテント泊を考えながらなかなか連休が取れないとか、準備して行ったものの次の日の天気が不安だとか誰もいなくて怖いとかいった理由で実行できずにいた。
ところが今回は雪山の相棒ぼんさんも一緒だし天気も良さそうだし登山ではないが忘年会という名目でそこへ行くことにした。

日程は30日~31日の1泊2日、平地を歩くだけの行程なのでゆっくりめの7時に迎えに来てもらって現地を目指す。
それにしても雪がない。
道中、例年ならば雪を被っているはずの山々が白くない。
白い塊の山がない、道路脇にも雪がない。
これでは別プランで考えていた山々では地面が出かけた登山道を歩き、完全な雪面の上にテントを張るのは不可能と思われるぐらいだ。


(左)乗鞍のトンネルを抜けてから漸く雪山らしい雪山が見えた。
(右)クルマデポポイントには9時半頃着で10時出発。
山には登らないというものの、荷物や装備は登山となんら変わらない。
むしろ食料を多くしたので重いぐらいだ。
 

(左)さて、釜トンネルまで歩きましょう。
路肩に雪が残るこの道を歩くのが結構恐怖。
というのも、ここで滑ってこけて後続の車にはねられたりしたら目も当てられない。
(右)釜トンネル前。
ここでヘッドランプをつけ、入り口のプレハブ小屋で登山届を出していく。
「登山」をするわけではなく小梨平でテント泊するだけなので書くのが少々恥ずかしい。


(左)真っ暗な釜トンネルを抜けるとそこは流石に地面が雪に隠れた銀世界。
しかし積雪量はかなり少なめ。
(右)紺碧のソラに焼岳が映える。
そしてこの辺りで2機の航空自衛隊戦闘機が轟音をとどろかせながらその空を横切っていった。


気温は一応氷点下だったが日差しが出て寒さはあまり感じない。
そしてほぼ平坦なところを歩いているから発熱量も少なく汗を掻かなかった。
ちなみにスノーシューを持ってきているが履く必要が全くない、そしてこの後もその出番はなくただの重りと化していた・・・。


大正池にて。
天気サイコー!


ガスがかかってちょっと残念ではあるが、景色もサイコー!


フィッシュアイで。


一応の防寒対策はしてきてはいるが、ハードシェルの下は夏用のアンダーウェア一枚。
大正池付近は写真撮影目的やスノーハイクの軽装ハイカーも見られます。


こんな記念撮影も。


焼岳がすんばらしくキレイに見えるのでもう一枚。


その後は林間コースをのんびり歩いて小梨平を目指します。


河童橋着。
残念なことにガスが切れない。


(左)小梨平に入りテント張る場所を物色。
小梨平には風を嫌ってか林間に5張りほどのテントが既にあったが我々はロケーションを優先し梓川寄りの林の際にベース地を決定。
川に近いと風の心配と寒さの心配がつきまとうが1泊だし気にしないことにした。
(右)ぼんさんが持ってきてくれた宴会用ビイルと、私が持ってきた鍋用具材を雪の上に広げて冷やす。


ベース完成!
今回もブラックダイヤモンド ファーストライトが2張りというなかなかレアな光景♪
ちなみにここでも積雪は十センチ程でペグを打つと凍った地面に当たります。
やっぱり相当雪が少ない。


(左)特にすることもないのでテントを広げたら中でゆっくり寝床も作成。
(右)すること終えてもまだこの陽の高さ。
しかし動かずじっとしていると流石に寒くて体も冷えてくる。
なので散策。

で、明神方面へ行こうかと歩き出したが途中で面倒になってしまって引き返す。

そして誰もいない河童橋で記念撮影。


屋根の積雪量を見てもその少なさがわかってもらえると思います。
一時のことを思えば穂高のガスも切れてきた。

ここにいても流石に時間を持て余すのでテントに戻り早い時間だが宴会スタート。
その時間なんと15時!
 
(左)なにはともあれビイルでカンパイ!
(右)そして飯は当然「鍋」しかあるまい!!今回もキムチ鍋!!

 
(左)小梨平はテーブルもあって便利でした(笑)
ただ、そのテーブルとベンチは雪が凍り付いていて冷たい冷たい。
ちなみにここで持ってきたショベルが役立ってます、本来はテント張る時の整地と風除けブロックを積むのに持ってきてるんだけどその用途としては使うことなかった。
(右)ベンチに座っているとケツが冷えてたまらんし、気温も下がって来たのでじっとしたまま食べれなくなってきてウロウロしてます(笑)

 
(左)抜群の景色を見ながらのプレモルはウマイ!
でも寒い。
(右)キムチ鍋を終えた後はラーメンを投入し〆る。
麺がキムチ鍋の汁を全部吸ってしまってパスタのようだ(笑)


(左)陽が陰ってきた16時過ぎの気温は氷点下4度ほど。
(右)陰る焼岳。
飯を食った後は夕焼けに赤く染まる穂高を期待してそれを待つ。
しかしじっとしてると寒くて寒くてたまらんのでウロウロ体を動かしながら散策。


ガスは全くなくなりご覧の展望。
上に登ってたらさぞかし良い眺めだったことだろう。

そして17時過ぎには暗くなりやることもなくなってそれぞれテントに籠る。

ビイル飲んで適度に酔っぱらってシュラフに潜りこむと心地よい眠気に襲われ気付かぬうちに寝落ちしていたようだ(「すぐイビキかいてたよ」というぼんさん談)
しかしだ、アルコールが抜けかけてくると猛烈に寒さを感じだす。
寒い、寒いぞ、、、
(左)そんな訳でバラクラバ被って寝ることに。
(中)風もなかったのでベンチレーターを少し開けていてもテント内部は結露が凍ってバシバシに。
(右)それでも寒さを感じて仕方なかったので最終手段、足元をシュラフごとザックに突っ込む作戦に出る。
雑誌などで読んだこの手法、効果は間違いなくある。
この後は足元の寒さを感じることはなくなる、しかし相当窮屈だ。

ビイルは飲んでる時はウマイが、体が冷えたり酔いがさめ始めた時に感じる寒さ感が強いような気がする。
悩ましい。
また今回の最低気温はおそらく氷点下10度ぐらいだったと思われるが(夜中にシッコで起きた時に確認したのは-8度)この暖かい冬に慣れて耐性ができていないからか凄く寒く感じた。
ちょっとシュラフが頼りないくらい。
今後は場合によってはシュラフ2枚重ね戦法(ぼんさんが既に実践済み)も視野に入れといた方が良いと思った。
ちなみに今回はその寒さをなめていたところがあってダウンパンツを未使用であった。

あと、夜間の早い時間帯はスンバラシイ星空を見ることが出来たがあまりに寒くテントから顔を出して見る程度しかせず外に出て観賞することはしなかった。

そして次の朝にテントを出たのは朝焼けに染まる穂高の写真を撮ろうと思った7時頃。
実に14時間程テントに籠っていた。
ちなみに山頂付近には残念なことに絶え間なくガスが発生していてスカッとした写真は撮れなかった。

(左)同時進行で朝飯の準備。
朝飯は賞味期限が2年前に切れていたチーズリゾットと、餅入りおしるこで朝から贅沢。
(右)散らかし放題のテント内部。


(左)前の日は朝から明神方面へ散策でも行くかと考えていたがいつの間にかそんな気もなくなり撤収して帰る。
今回はブーツをシュラフの中に入れなかったのでメチャメチャ冷たくなっていてしもやけになってしまった。
(右)そして天気も冴えないので未練なく9時頃その場を離れる。

駐車場には11時40分頃着で意外に時間を要し、その後は平湯で温泉に浸かり、高山で昼飯を食って帰るのであった。
登山でなくかなり緩い山行きであったが、まあこういうのも良かろう。
そんな2015年最終日。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ロラ男)
2016-01-05 08:52:55
ここまで雪が少ないと「地球大丈夫か?」って心配になりますよね、、、。
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Unknown (ぼん)
2016-01-05 10:01:25
天気が良すぎで、写真がまぶしいです

写真もいっぱいあって、楽しいテント泊宴会が思い出されます
お気楽なのもたまにいい!ほんとのんびりした年末でした
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Unknown (Shallow)
2016-01-05 13:43:10
春先でももっと雪あるんでしょうね?
あっ、今年もよろしくお願いします。
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ローラーアニキ (PEANA2)
2016-01-05 23:04:42
この冬はこのまま終わってしまうのではないかと思うと、
ちょっと・・・です。
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ぼんさん (PEANA2)
2016-01-05 23:06:46
天気に恵まれて良かったね。
ぼんさん的にはもの足りなかったと思うけど、まあこういうのも一回ぐらいええでしょう(笑)

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Shallowアニキ (PEANA2)
2016-01-05 23:10:10
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

ホント、春先でももっとあっていいと思うのですが、ハイシーズンのこの時期にこの量ではどうなるんでしょうね?
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