インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

道徳

2017年11月15日 | 歴史


久し振りに東京へ青空が戻って来ました。

11月だと言うのに、汗ばむ陽気。
今年はずっと雨が続いたり、11月になってから暑くなったりと、異常気象が続きますね。



この日は練習開始前に道徳の時間を設けました。

同じ事をやっても、怒られる奴と怒られない奴っていると思うけど。
自分は怒られ易いタイプだと言う奴は手を挙げてみろと言うと・・・


では、まず簡単な例を出すからみんなで考えてね。



6年生にモデルになってもらい、3人の行動を考えてもらいました。

学校で、みんなが嫌だと思うトイレの掃除を命じられたとします。
ここにいる3人は、誰しもが嫌だなぁと思いました。

A(サラ)は嫌だなと思いながらも、さっさと済ませようと掃除を始めました。

B(ケイくん)は嫌だ嫌だと言いながら、それから10分後に掃除を始めました。

C(ユーダイ)は嫌だと言いながら掃除から逃げ回ります。


結果・・・
Aは黙々と掃除を行い褒められました。
Bは文句を言いながら作業するので怒られました。
Cは怒られた挙句に叩かれて掃除をようやく始めました。

ここで問題です。

【第一問】掃除を嫌だと感じていたのは誰でしょう?

【第二問】では掃除をしたのは誰でしょう?

答えは全員です。
全員が嫌だと思いながらも、結局掃除を行いました。

【第三問】では怒られたのは誰でしょう?

答えはBとC.

【第四問】では叩かれたのは誰でしょう?

答えはC。

同じ事を命じられて、同じ事をしたのに、一人は褒められ二人は怒られました。
同じ事をしてるのに、怒られるのって馬鹿らしいと思わないか?
結局やる事になるのなら、自分からやってしまった方が得だと思わないか?

これには塾生達は一応納得。
果たしてどこまで心に響いたのかは不明。


続いて、自由に関して質問をしてみました。

みんな、自由って何だと思う?


勢いよく手を挙げる塾生達。

何をしても良い事です。
何しても怒られません。
好きな事ができます。

ほんとに?
確かにそう言う一面はあるけど、自由って実はもうひとつ大切な事があるんだよ。
それが何だか解りますか?

途端に押し黙る塾生達。

では、次の自由から嬉しいと思う物は手を挙げてごらん。

1 遠足に行って、これから自由行動と言われた時。

これには全員が手を挙げました。
自由って素晴らしい♪

では次は?

2 授業中に怒られて、もう授業に出なくて良いから自由にしろと言われた時。

ここでも手を挙げるツワモノが2~3名。
君達は2秒後の事も想像できないのね・・・

そして究極の自由。

3 アフリカのど真ん中をバスで移動中に、ここからは自由行動ですと言われた時。



さすがに押し黙る塾生達。

そうです。
自由とは何をしても良い反面、全ての責任は自分にあると言う事なんです。


ではアフリカのど真ん中で自由行動をするには何が必要?と聞くと。

ライフル銃です。
水筒が欲しい。
双眼鏡も。
テントも。
懐中電灯。
出るわ出るわ、あれも欲しいこれも欲しいと騒ぐ塾生達。

解りましたか?
自由になって自分で責任をとる為には、それなりの準備が必要なんです。
今、君達はその準備をしている所だと言う事を認識しなさい。

そして6年生達には、最初の自由が3年後に訪れます。
それは受験と言う人生の岐路。
もう少し準備をするべく高校に進学するも自由、もう準備は面倒だと社会に出るのも自由。

そして準備は、自ら率先して動かないと自分の物にならない。


こうして僅かな時間でしたが、塾生達と道徳の時間を過ごしました。

どうでしょう?
塾生達は家庭の中で、少しは変化が見られるでしょうか?